3週間後にはクリスマスがやってきます。
「愛はいたるところにある」というテーマをもとに9つのエピソードでクリスマスに向けてそれぞれの気持ちに決着がつくこの映画『ラブ・アクチュアリー』、この季節になると毎年観たくなります。
今回の英会話フレーズは、エピソードのひとつで、親友の新婦に恋をした男の物語です。秘めた思いを伝えるシーンを通して恋愛に効く英会話フレーズを紹介します。

(c) Universal Pictures
『ラブ・アクチュアリー』画家マークの秘めた思い
画家のマーク(アンドリュー・リンカーン)は親友ピーター(キウェテル・イジョフォー)の結婚式に出席します。マークは親友のためにミュージシャンを使って音楽的なサプライズを演出してピーターと彼の妻ジュリエット(キーラ・ナイトレイ)を喜ばせます。
ジュリエットもピーターの親友であるマークと仲良くなろうと話しかけますが、マークは毎回よそよそしい態度で、ジュリエットはマークが自分の事が嫌いなのではと思ってしまいます。
それでも、ジュリエットは自分たちの撮ったビデオはうまくとれていなかったから、マークが撮ったビデオを見せてほしいと頼み、彼のビデオを見せてもらいます。すると、マークが撮っていたのはジュリエットのショットばかりで2人は気まずい雰囲気に・・・。
マークはジュリエットに知られたくない秘めた気持ちを打ち明けることなく、気まずい日々が過ぎてゆきクリスマスの時がやってきます。
本心を打ちあけるのがクリスマス To Me, You Are Perfect
クリスマスの夜、新婚のピーターとジュリエットは家で寛いでいます。すると、ベルが鳴り、ジュリエットがドアを開けるとマークが立っていました。
誰だ?っと、ピーターの声が聞こえてきます。マークは「しぃ~」っと指を立てて大きな厚紙のフリップに書いてきたフレーズをジュリエットに見せます。
SAY IT’S CAROL SINGERS. 聖歌隊って言って。
ピーターは、それなら聖歌隊の歌を聴いたら1ポンドあげて追っ払っとけよ!と言います。マークは、持ってきたラジカセをかけながら自前の厚紙フリップに書いてきたフレーズをジュリエットに見せていきます。
そこには、マークの秘めていた気持ちが書かれています。
With Any Luck, By Next Year I’ll Be Going Out With One Of These Girls… But For Now Let Me Say, Without Hope or Agenda, Just Because It’s Christmas- (And At Christmas You Tell The Truth) To Me, You Are Perfect
And My Wasted Heart Will Love You Until You Look Like This… Merry Christmas |
来年はきっとこんな女の子たちとつきあってる (セクシーな美女の写真が紙一杯に貼ってあって、ジュリエットも「そうね」とばかりにっこり笑う) でも 今年は こう言わせてほしい 望んでいたとか密かに企んでいたとかじゃなくて、 ただクリスマスだから 本心をうちあけるのが クリスマスだから 僕とって、君は最高 報われない僕の心は君を愛しつづける 君がこうゆう姿になる日まで(ミイラの写真が貼ってあって、ジュリエットも笑いながらうなずく) メリークリスマス |
ジュリエットに対して、いままで言えなかった想いを小道具を使いながら遂に伝えることが出来たマークは両方の親指をグッと立てて寂しげにその場を去っていきます。
すると、ジュリエットがマークに向かって後ろから駆け寄りマークにキスをします。そしてジュリエットも黙って何も言わず、そのまま家に戻っていくのでした。
報われない恋をしてしまったけれど、マークは納得したようにいいます。
Enough. これでいい。
Enough now. これで満足だ。
まとめ
To Me, You Are Perfect.
覚えやすくて伝えやすい英会話フレーズ。好きになった相手が親友の妻だったとは切ない場面で劇場で観ていたとき、場内は沢山のためいきに溢れていました。
それでも、マークの納得した様子が救いだったのではないでしょうか。声に出さずとも気持ちが伝わってくるところがパーフェクト(最高)です。
冬になると観たくなる寒いクリスマスにぴったりな『ラブ・アクチュアリー』。今回のエピソード以外もいろいろな気持ちにさせてくれる映画です。