テレビを見てるとダジャレを使った文具屋さんのコマーシャルを割かしよく見かけます。
げらげら笑えるような冗談とは言えませんが、気の抜けた感じでクスッと笑うところまで連れていってくれるクオリティーには何だかんだ感心しています。
英会話でも発音は似てるけど意味はまったくちがう言葉を掛けあわせてジョークがあります。でも、実際にはどんな感じで話されいるのでしょう?
今回、映画『パルプフィクション』にダジャレ的ジョークがセリフに出てくるシーンがあるのでクスッと笑える英語表現として紹介します。
© Miramax
出典:シネマトゥデイ
映画『パルプフィクション』
登場人物ひとりひとりがドラマの主人公
パルプフィクションは様々なショートストーリーが順不同に進んでいきエンディングに向かってストーリー全体が固まっていく映画です。
ボクサーとその恋人、仕事を片付けに行く2人組の殺し屋、レストランで強盗を企てるカップルなど登場人物たちが少しづつ関わりあっているので最後まで観てやっと其々のつながりがわかる設定になっています。
クスッと笑えるケチャップジョーク
それって面白いの?!
ショートストーリのひとつ 「VINCENT VEGA & MARSELLUS WALLACE’S WIFE」 に出てくるケチャップジョーク。これこそが気の抜けた笑いを誘うダジャレ英語と言えます。
ギャングのボス、マーセルスの妻ミアと彼女のお伴を頼まれたギャング、ビンセントの2人でストーリーは進んでいきます。
ボスの頼みとはいえ、乗り気でなかったビンセント。反面、あわよくば関係を深めようと下心もちらほら。
ところが、あちこちで薬を摂りすぎたミアはショックをおこして意識を失ってしまいます。
どうにか危機をのり越えてミアを家に送り帰ろうとするビンセント
ここでミアがビンセントを呼び止めて言います。
Vincent.
ビンセント。
Do you wanna hear my Fox Force Five joke?
フォックス・フォース・ファイブでやったジョーク聞きたい?
Sure. Except I think I’m still a little too petrified to laugh.
そうだな。でも、まだちょっと笑える気分じゃないけど。
No, you won’t laugh ‘cause it’s not funny.
大丈夫よ。面白くないから。
But if you still wanna hear it, I’ll tell it.
でも、まだ聞きたかったら話すけど。
– I can’t wait.
待ちきれないよ。
– Okay.
オーケー。
Three tomatoes are walkin’ down the street. Papa Tomato, Mama Tomato and Baby Tomato.
3個のトマトが道を歩いていました。
パパトマト、ママトマトそれとベビートマト。
Baby Tomato starts lagging behind, and Papa Tomato gets really angry. Goes back and squishes him and says, “Ketchup.”
ベビートマトが遅れるとパパトマトは凄く怒りました。
戻ってくるなりベビートマトをグシャっと潰して言いました。
“キャッ チァップ”…「遅れるんじゃない。」
Ketchup.
ケチャップ…。
See you around.
それじゃまたね。
ミアはトマトをつぶして作るケチャップと「遅れるんじゃない」という意味のキャッチアップを掛けあわせてビンセントにジョークを話しました。
ヘトヘトで笑える状況じゃなかったビンセントですが、ミアの話に気の抜けた感じでクスッと笑っています。
まとめ
ketchupとcatch upは確かに響きが似ているし、パパトマトがぺちゃんこにしたケチャップ状のベビートマトに遅れるんじゃないとやり込めた気持ちを言ったことで感情と響きが相まってこのジョークが成り立っています。
笑い処としては、ミアの言ったジョークがあまりにつまらなくて逆にクスッと笑ってしまい、ビンセントはむしろ少し癒された!といえるかもしれません。
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