巧みな話術がカッコいい!『ウォルフ・オブ・ウォールストリート』

ミリオンダラー ドラマ
ウォルフ・オブ・ウォールストリート

(c) Paramount Pictures

ウォルフ・オブ・ウォールストリート あらすじ

ウォール街の老舗証券会社に就職したジョーダン・ベルフォートは、働きだしてひと月も経たないうちに株の大暴落を起き、証券会社は倒産してしまう。

しかし、モノを売りつける才能を秘めたジョーダンはペニー株という1ドルにも満たないクズ株を巧みな話術で1%の金持ちたちに売りつける商法で巨額の富を手に入れる。

経済誌フォーブスに紹介されたのをきっかけにウォール街のカリスマになったジョーダンは、稼いだ金を派手に使いたい放題。しかし、違法な金儲けで稼いだ富と豪遊の日々の先には派手な転落が待ちうけていた。

巧みな話術がカッコいい!『ウォルフ・オブ・ウォールストリート』

映画では何度となく出てくる英会話フレーズがあります。ジョーダン・ベルフォートとは、実在する事業家ではあったものの、成功のスケールが大き過ぎたのか転落の規模も相当なものだったようです。

映画で印象的な英会話フレーズは、ジョーダン・ベルフォートが事業を始めるにあたって仲間(営業マン)を集めるシーンです。集まったメンバーは学歴もなければ、売っているものも闇で扱っているようなドラッグが大半。

でも、生きるために何かを売りつけるスキルは大したもので、ジョーダンは彼らをうまく使いこなせれば儲かると企みます。

集まったメンバーと食事しながら、ジョーダンは商売のうまいブラッドにペンを使って商売の手本を見せるよう言います。

ジョーダン:

Sell me that pen.

俺にそのペンを売ってみろ。

解説:ブラッドにペンを渡して皆に見本を見せてくれと言うシーン

ブラッド

You want me to sell this pen.

ペンを売れって?

Why don’t you do me a favor?

◎英語メモ:「頼みがあるんだ」という慣用句

よし、やってやろう。

Write your name down on that napkin for me.

そのナプキンに名前を書いてくれ。

ジョーダン:

I don’t have a pen.

おれはペンを持ってないんだ。

ブラッド:

Exactly. Supply and demand, my friend.

その通りだ。需要と供給の関係だぜ、フレンド。

ジョーダン:

He’s creating urgency.

解説:あっという間に相手が何を求めているのかを読み、それを欲しがるように話せるブラッドをジョーダンが称賛しています  

◎英語メモ: 
create 作り出す、想像する
urgency 緊急(な状態)

ほらなペンが必要だってことを作り出したぞ。

Get them to want to buy the stock, convince them it’s something they need, you know what I mean?

株を買わせるのも同じさ。やつ等(お客)が欲しいものは何かってのを教えてやるんだ、わかるか?

食事のシーンではペンを使って需要と供給の実例を示していましたが、大したことがない些細なモノを大きく見せて、あたかもそれがどうしても欲しくなるように話で丸め込んでいくあたりはとてもシンプルです。

まとめ

育ちが良かったわけでもなく、コネがあったわけでもなかったジョーダンは、自ら這い上がって巨万の富を築いた。しかし、荒っぽすぎた稼ぎ方が結局身の破滅になってしまう。

金があるときは数えきれないほどの友人たちがぶら下がってきて、なくなると一気に誰も居なくなるのは現実社会でも普遍的な話ですね。

ジョージの巧みな話術、行動力、運の強さ、逞しさとカッコよさを兼ね備えた生き方は実にエキサイティングで勇気づけられます。反面、転落も派手だっただけに、途中でなんとか乗り切れなかったのかと思うと残念ではありますね。