映画で英語を学ぶなかでホラー映画から作品をピックアップするというのはどうでしょうか。内容が怖すぎて英語学習どころではないかもしれませんね (*_*;
一方で、はじめて観たときは怖かったけれど何度か観かえすと結構いい映画だったなんてこともなかったですか・・・特に怖かったシーンとセリフはセットで印象的だったのでは。
今回は、オカルトやホラー映画のジャンルで50年近くトップを走りつづけている『エクソシスト』から映画のセリフや名言を紹介します。
悪魔祓いをする神父 vs 悪魔の戦いだったり悪魔との雑談シーンがあったりと、「あのシーンでのセリフはなんて言っていたんだろう?」と探っていくうちに英語フレーズを覚えるというのもひとつの学習方法です。
『エクソシスト』あらすじ
引用:MIHOシネマ
『エクソシスト』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ
『エクソシスト』が怖いのはグロテスクな映像もあるものの、人間の内面のちょっとした弱さにつけ入る邪悪な気持ちではないでしょうか。
12歳のあどけない少女リーガン。母親のクリスは女優のシゴトで忙しく、離婚した父親はリーガンの誕生日に電話すらかけてくれない。どこか寂しい気持ちでいるリーガンに悪魔は弱みにつけ込むスキを狙っています。
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That’s Much Too Vulgar A Display of Power
日を追うごとに様子がおかしくなっていくリーガンを医師たちはどうすることもできず、可能性は小さいと言いながらも最後に彼らが勧めてきた治療法は「エクソシズム 悪魔祓い」でした。
リーガンが治るためならと母親のクリスはカラス神父に助けを求めます。しかし、悪魔祓いなど16世紀にあったような話でカラス神父はひき受けようとしません。
会うだけならとクリスの家を訪れたカラス神父はリーガンの様子に戸惑いながらも話しかけてみます。
Hello Regan. I’m a friend of your mother. I’d like to help you.
リーガン ママの友人だ 助けたい
Then undo these straps.
このヒモをほどけ
I’m afraid you might hurt yourself Regan.
危険だ リーガン
I’m not Regan.
リーガンじゃない
I see.
そうか
Father Karras: Well, then let’s introduce ourselves. I’m Damien Karras.
では名乗る ダミアン・カラスだ
Demon: And I’m the Devil. Now kindly undo these straps.
俺は悪魔 早くヒモをほどけ
Father Karras: If you’re the Devil, why not make the straps disappear?
悪魔なら自分でほどけ
Demon: That’s much too vulgar a display of power, Karras.
くだらんことで力は見せぬ
引用:IMDb
◎英語メモ
vulgar みだらな、俗悪な
悪魔の言い分:
(魔力 a display of power)でヒモをほどくなど低俗すぎて行うに値しない
Intensely
悪魔祓いを行うためには教会の許可がいるカラス神父は異常なことが起きているという証拠を作るために悪魔が憑りついたリーガンを調べてみることにしました。
すると悪魔はすべてお見通しとばかりカラス神父に雑談をしかけてきます。
Demon: What an excellent day for an exorcism.
悪魔祓いにいい日だ
Father Karras: You would like that?
うれしいか?
Demon: Intensely.
実に
引用:IMDb
◎英語メモ
inntensely(形容詞) 非常に~
「今日は悪魔祓いにいい日だ。」は、英文にすると”Today is a intensely good day for an exorcism.”になります。ここでは、悪魔はてっとり早く「Intensely. 実に」とひと言で片付けています。
In Time
リーガンの奇行を調査するカラス神父の前で悪魔はじぶんの能力を見せびらかすシーンがあります。
小さなテーブルの引きだしが勝手に開いたので「もう一度やってみろ」と聞いてみます。しかし、悪魔は不機嫌そうに「いずれ」と返すだけ。
Father Karras: Did you do that?
君か
Demon: Uh-huh
あぁ
Father Karras: Do again.
もう一度
Demon: In time.
いずれ
Father Karras: No, now.
今だ
Demon: In time.
いずれ
◎英語メモ
in time やがて そのうちに
例:
I will show you how to play the game in time.
そのうちゲームのやり方を教えるよ。
The Demon Is A Liar / Do Not Listen
カラス神父の報告書をもとに教会は悪魔祓いの許可を下ろしました。儀式を行うにあたり、主任として高齢だが海外で悪魔祓いの経験のあるメリン神父とカラス神父はいよいよ悪魔との戦いがはじまります。
しかし、カラス神父には弱点がありました…それは病気のあった母を孤独死させてしまったじぶんを責め、神に仕える信仰が揺らいでいたことです。
メリン神父は悪魔はすこしでもスキを見せれば攻めてくるから悪魔のことばを聞いてはならないと念押しするのでした。
Especially important is the warning to avoid conversations with the demon. We may ask what is relevant but anything beyond that is dangerous.
絶対に悪霊と会話をしてはならぬ 関連事項の質問を超えた会話は危険だ
He is a liar. The demon is a liar.
悪魔はウソつきだ
He will lie to confuse us. But he will also mix lies with the truth to attack us. The attack is psychological, Damien, and powerful. So don’t listen to him. Remember that – do not listen.
我々を混乱させ そのウソに真実を混ぜて攻めるのだ デミアン それは心理的で非常に強力だ だから聞くな 耳を傾けてはならぬ
引用:IMDb
◎英語メモ
The demon is a liar. Do not listen.
なにかに用心するように言いたいときに使える英語フレーズです。
主語(The demon)を変えるだけ使えます。
例:He is a liar. Do not listen to him. 彼はウソつきだから(話を)聞いちゃダメだよ。
The Power of Christ Compels You!
劇中、もっとも有名なセリフではないでしょうか。メリン神父、カラス神父と悪魔の壮絶な戦いのシーンで飛びかうセリフです。なんどもくり返すことで悪魔の動きを封じ込めようとしています。
The Power of Christ compels you!
キリストの力がなんじを追う
引用:IMDb
◎英語メモ
compel 強いる 強要する
まとめ
『エクソシスト』では、映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介しました。
オカルト映画として有名なのはもちろんですが悪魔祓いのシーンをみると、最後は人間がもともと持っている感情こそが少女を救ったのではなかと思え生きていくための勇気をくれた感じさえします。
映画のセリフには聞きなれない言いまわしもあるかと思いますが、緊張感あるシーンのなかで学んだ英語フレーズは着実にボキャブラリーを増やすことに役だちます。
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