サイレント映画『アーティスト』字幕の名言に学ぶ英語

English Learner ドラマ

英語力があるというと次のスキルが備わっています。

  • リスニング
  • スピーキング
  • ライティング
  • リーディング

どれもくり返し学んでいくものです。なかでもリーディングを上達させるためには文章を読みこんでいく他ありません。

しかし、英語をたくさん読むといってもなかなかモチベーションが上がらないのが正直なところではないでしょうか。

楽しみながらリーディングのチカラを伸ばしたい!

そこでオススメなのが映画の字幕をつかった英語学習です。

今回紹介する『アーティスト/The Artist』は1920年代に流行っていたサイレント映画といって映像と字幕がセットになってストーリーを進めていくスタイルです。

役者の演技の前後にあらわれる字幕をみて楽しむ『アーティスト』は、英語のリーディングを高める教材としてもつかえます。

アーティスト ポスター

© La Petite Reine – Studio 37 – La Classe Américaine – JD Prod – France 3 Cinéma – Jouror Productions – uFilm
出典:IMDb

アーティスト あらすじ

映画『アーティスト』あらすじ&ネタバレ感想
映画『アーティスト』のあらすじとネタバレ感想。ストーリーを分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

引用:MIHOシネマ

『アーティスト』映画の字幕・リーディングパート①

サイレント映画がリーディングの教材に向いてると思うのはそのタイミングです。

例えば、ひとつのシーンがあって、そのシーンを説明するように後から字幕が出たり、またはその逆だったり。

つまり、音声がないなかで現れる字幕が観ている方に内容を理解する時間を与えてくれます。

リーディング初心者にはこの字幕はありがたい存在で、ストーリーを理解しながら英語を読んでいくという作業を自然な感じで進めさせてくれます。

では、実際に『アーティスト』を観ながらリーディングしてみましょう。

ここでは、サイレント映画に固執したがために落ちぶれてしまったジョージ・バレンティンを思うあまりに厳しいことを告げる執事の字幕。

I wish it wasn’t like this, but the public wants fresh meat and the public is never wrong.

新鮮さを求める大衆こそ常に正しいのです

引用:IMDb

※ 解説:

fresh meat

直訳すると「新鮮な肉」という意味ですが劇中では「新しくて刺激的なもの」という観客が映画に求めるものです。

現代風に言うと「ユーザー目線にかなうもの」という感じです。

映画界ではかつてのサイレントからトーキー時代の到来で、それまで大衆が受けいれてくれたスタイルがトーキーの登場によって廃れてしまったことが描かれています。

『アーティスト』映画の字幕・リーディングパート②

Artist (2011)
Bérénice Bejo and Jean Dujardin in Artist (2011)

愛するジョージを助けたかったペピーの思いを受けいれようとしないジョージに執事が言います。

Beware of your pride, if  I may say so sir.  誇りをお捨てください

Miss Miller is a good person, believe me. ミラー様は善良な方です

引用:IMDb


※ 解説:

「プライドは捨てて取り組まないと誰も味方になってくれませんよ。」

という執事の忠告がここには込められています。


beware of は「~に気をつけて」「~に注意して」と用心を促す英語表現。

例文: 

Beware of the dog.  猛犬注意

Beware of the fake news. フェイクニュースに気をつけろ。

まとめ

英語のリーディングのチカラを伸ばすには「読みたくなる英文」に馴染んで英文の量を少しづつ増やしていくというのがリーディングが得意になるカギです。

『アーティスト』は楽しみながら英語字幕をリーディングするという訓練にもなります。

さいごに映画にはもうひとりの主役?ジョージ・バレンティンの愛犬ジャックが出てきます。

人間以上に主人を想うジャックは本当に愛らしい(^^♪

Artist (2011)
Uggie at an event for Artist (2011)

ラストシーンにおけるジョージとペピーの迫力あるタップダンスは最高です。

また、サイレント映画ではありますがひと言だけセリフを発するシーンがあります。

ジョージ・バレンティン役のジャン・デュジャルダンの with pleasure (喜んで)は観ているものをホッコリとさせてくれに違いありません。