音楽でも映画でも作品が作られた本国では不発に終わっても、本国以外の国で大ヒットすることってありますよね。
今回紹介する『小さな恋のメロディ』もまさにそんな作品のひとつです。
アメリカや本国イギリスでは鳴かず飛ばずだったのに日本では大ヒットとなりました。本記事では、劇中使われたピュアな気持ちがよく描かれた英会話フレーズを紹介します。
© British Lion Films
小さな恋のメロディ ストーリー
ロンドンの公立学校。11歳のダニエルは、同じ学校に通うバレエをやっている少女メロディと出会ってしまう。メロディに夢中になってしまうダニエル。やがて二人は互いに惹かれあい、ついには結婚を願うまでになっていくが……。
原題は 『S.W.A.L.K.』・・・Sealed With A Loving Kiss(愛のキスをこめて)の略です。これは当時の英国の小中学生の間で流行った表現だそうです。
アメリカで公開されたときは意味が分かりづらいということで 『Melody』 と題名がつけられました。
『Melody』はジャック・ワイルド(オーンショウ役)、マーク・レスター(ダニエル・ラティマー役)、トレーシー・ハイド(メロディ・パーキンス役)が出演しています。
50年たっても色あせない恋の英会話フレーズ
メロディ: Fifty years happiness. How much is fifty years?
50年もの幸せ。 50年ってどれくらい?
ダニエル: A Hundred and fifty school terms, not including holidays.
100と50学期かな…休みの日は入ってないけど。
メロディ: Will you love me that long? そんなに長い間わたしのこと好きでいられる?
: I don’t think you will. ムリだと思うけど。
ダニエル: Of course, I have loved you a whole week already, haven’t I?
もちろん愛してるさ。だって、もう一週間も愛してきたじゃないか。
英語解説:「~しただろ」と相手に同意を求める付加疑問文が使われています。
まとめ
『小さな恋のメロディ』はイギリス、アメリカともに不発に終わったものの、日本では大ヒットとなった映画です。主人公のダニエルやメロディのピュアな気質が日本人の心意気とマッチしたのかもしれませんね。
メロディ役の トレーシー・ハイド は音楽番組のインタビューに「当時のことは撮影所で香っていた臭いでさえよく覚えているわ。」といっていたのが印象的でした。
人間の記憶って、いろいろな事を記録できるものだと妙に感心しました。