友だちを元気づける英語表現! 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

西部劇 ガンマン アクション
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いままで元気にしていたのに急に悲しそうにがっかりしている友だちがいたら、そんな友だちを元気づける何か気の利いたことでも言ってあげたいときがあります。

そのようなときに備えて、友だちを元気づける英語表現をいくつか学んでおくといざという時に役に立つと思います。

今回は2020年アカデミー賞で10部門を受賞した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のセリフを通して相手を気づかう気持ちや友だちを元気づける英語表現を学ぶのにぴったりなシーンと表現があるので紹介します。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ポスター

(c) Sony Pictures

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド プロット

1969年のハリウッドは来たる新時代に向かって映画、音楽、芸術などあらゆるものが新しく生まれ変わろうとしていた。

しかし、1950年代にテレビのスター俳優として輝いていたリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はすっかり落ちぶれてしまい、いまやテレビ局の新しいスターを育てるため駒に過ぎない存在になっていた。

しかし、映画プロデューサーからイタリアでマカロニ・ウエスタン映画への出演を受けたりと悪いことばかりではなかった。

リックの親友でスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は落ち込んでいるリックを元気づけるのだが、マカロニ・ウエスタンなど出てられるかとプライドが障壁になってしまう。

そんな折、リックの家の隣には時の人である映画監督ポランスキーと彼の妻で新進女優であるシャロン・テートが越してきた。

これは何か良いことがあるかも!と一瞬元気をとり戻し仕事にとり組むリック。

しかし、状況が良くなるわけでもなく、撮影中にセリフを忘れてしまったりなど惨めな気持ちになってしまい、またしても落ち込むリックだった。

けれど、気を取り直し本気で臨んだ撮影シーンでは監督や仲間からの高評価を受ける。自信と勇気をとり戻したリックは俳優として再び輝くためにイタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。

クリフもリックに同行してイタリアでは新たな実績を出したが、今後の生き方について語り合った2人はハリウッドに返ってくる。そして1969年8月9日、リックやクリフの人生を巻き込み、ある事件が発生する。

マカロニ・ウエスタン映画への出演をオファーされる

西部劇を愛し、リックに一目置く映画プロデューサーのマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)はリックのテレビ局内の扱いが新人俳優を売り出すために使われてかつての評価を下げていると心配する。

そのままでは聴衆はリックのことを倒されるばかりの悪役専門としてのイメージが付いてしまう。それより、イタリアの西部劇映画に出演して主役としての地位を再びとり戻せと提案するのでした。

映画プロデューサーの心配とオファーにリックは正直痛いところをつかれたとショックを受け帰り際に泣き出してしまいます。

相棒のクリフは心配するのですが。

リック・ダルトン&クリフ・ブース

(c) Sony Pictures

It’s official, old buddy.

もうおしまいだ。

If coming face-to-face with failure, that’s your career ain’t worth crying about, then I don’t know what the f**k is.

面と向かって「お前はおちぶれた」って言われりゃ泣く以外にどうしろっていうんだよ。

◎英語メモ:

official  正式なもの 

かなり略された言いかたですが、It is a official comment. または It’s a official statement.という感じでリックはプロデューサーからハッキリと核心をついたコメント(このままだと忘れ去られるぞ)をされたと言っています。

友だちを元気づける英語表現 1

クリフ:

Look, I never had much of a career to speak of. So I can’t say I really know how you feel.

なあ、俺は語れるほど映画にたくさん出てきたってわけじゃないから大したことは言えないけど。

Going to Rome to star in movies does not sound like the fate worse than death that you seem to think it is.

イタリアの映画に出ることが考えてるほど悪いもんじゃないと思うんだけどな。

もともと何も持っていないスタントマンのクリフからすればイタリアで主役を張れる映画に出演できるなら、いつも悪役ばかりで最後は必ずと言っていいくらい主役にやっつけられる映画なんかよりよっぽど良いじゃないかと元気づけるつもりでクリフはリックに話します。

しかし、リックは今まで主役を張っていたスターだっただけに、※)マカロニ・ウエスタンに出演すると言うのは屈辱だったようです。

リック:

Nobody likes Spaghetti Western.

マカロニ・ウエスタンなんて誰も観ないよ。

※)マカロニ・ウエスタンとは?

1960年代中盤にヨーロッパ(主にイタリア)で製作された西部劇映画。マカロニ・ウエスタンというのは日本のみでの呼び方で劇中のセリフにもあるようにヨーロッパ製西部劇映画は通称「スパゲティ・ウエスタン」と呼ばれていた。 最初の頃は映画作品としては2流扱いされていた。しかし、1964年『荒野の用心棒』がヒットしてからはイタリアでたくさんの西部劇映画が作られ一大ブームとなる。

新しい自分を見せろ!

マカロニ・ウエスタンの話をよそにリックは新しく入った「対決ランサー牧場」の仕事に向け準備をしていた。しかし、それはまたしも悪役の話で誰がやっても同じような印象の薄い役柄であった。

「対決ランサー牧場」の作品監督からは手厚くもてなされるが、実のところ輝かせたいのは主演の新人俳優の方である。リックの衣装や髪形に熱く語りを見せるが、それでは自分が何者か観ている人がわからないと言うと、監督は君を雇ったのは演技を見せてほしいからだとリックに主張する。

新しい役作りを迫る監督

(c) Sony Pictures

「対決ランサー牧場」の作品監督

I don’t want them to see Jake Cahill. I want them to see Caleb. I hired you to be an actor, Rick. Not a TV cowboy. You’re better than that.

聴衆にはジェイク・カイル(リックがテレビドラマで主役を張っていたときの役名)だとわからない方がいいんだ。みんなには悪役ケイレブを見せたい。俺が君を雇ったのは役者として雇ったんだ。役者魂を見せてみろ!

◎英語メモ:

最後のフレーズ  You’re better than that.の ”that” は Jake Cahillを指しています。

主役はお前じゃないんだぞ!と意地悪にも聞こえますが、好意的に捉えれば監督としては過去の栄光にすがるより役者として新しい一面を見せてみろと激励しているようにもみえます。

友だちを元気づける英語表現 2

結局のところ、ハリウッド俳優としての自分はとっくに終わってる事を受けいれるしかない。そう肩を落とすリックでした。悪役らしいヘアスタイルも髭も決まったリックは撮影がまでスタジオをうろちょろしていると大きな本を読んでいる少女に出くわします。

この少女はリックと共演する子役で8歳ながら俳優という仕事に対して実に真剣に向き合っていることリックは感じます。

しばらく雑談したところでリックは持っていた小説のストーリーについて少女から聞かれます。

リックは少女に小説の内容を説明しているうちにストーリーに出てくる主人公が自分のいまの落ちぶれた姿と重なってしまい涙ぐんでしまいます。

驚いた少女はリックにかけより、リックが涙ぐむのは小説がすごく哀しいストーリーだからと勘違いしながらもリックに寄りそい励まします。

It’s OK, Caleb. It’s OK.

It sounds like a really sad book. Poor Easy Breezy. I’m practically crying and I haven’t even read it.

泣かないでケイレブ。大丈夫よ。

とても悲しいお話ね。かわいそうな手名づけ屋のブリージー。読んでない私でも泣きそうだもの。

◎英語メモ:

practically ほとんど、~も同然で

少女のセリフを解説すると、ストーリーを話しながら涙ぐむリックに少女は本の内容がよほど悲しい話なんだと思い

“practically crying”

実際に読んではいないけれど自分も泣けてくる というニュアンスで使っています。

友だちを元気づける英語表現 3

撮影が始まったものの、撮影前に飲み過ぎたことが災いしてリックはセリフを忘れてしまうと言う失態をおかします。楽屋に戻り自分の哀れさを嘆きますが起きてしまったことはどうしようもありません。

気を取り直し、渾身の演技を見せつけたリックはその凄味のある演技を監督から絶賛されます。そして、一緒に共演した少女にも囁かれます。

ジュリア・バートとデカプリオ

(c) Sony Pictures

That was the best acting I’ve ever seen in my whole life.

あんなにいいお芝居を見たの生まれて初めてよ。

このあとリックは感激のあまり涙ぐみます。遂に自分は役者なんだという自信をとり戻したのを実感できたからではないでしょうか。

落ち込んでばかりのリックでしたが、実はその原因はリックの考え過ぎから来たものだったのです。友だちを元気づける英語表現としては、この映画の中ではこのフレーズが一番リックにとって元気づけられたはずです。

というのも、落ちぶれたと言いながらも仕事だってあるし、クリフのような仲間もいます。そして、一目置いてくれているプロデューサーだっています。

リックが忘れていたのは先々の不安ではなくて、「対決ランサー牧場」の監督や共演の少女が言っていたように「演技のできる役者」という仕事に向き合うことだったのかもしれません。

まとめ

劇中のリック・ダルトンは「落ちぶれた自分」という言葉に惑わされ過ぎて本来自分がもっている役者としての実力を発揮するのに少々時間がかかっただけではないかと思える映画でした。

けれど、最後には自信をとり戻しいろいろな事にふっ切れているし、何も持っていないけれどタフな相棒クリフや仕事に向き合う姿勢がプロの8歳の少女もきっと刺激になったのでしょう。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観ると1970年代の新宿を思い出します。当時、新宿駅近くには大きな人間の手で描かれた絵画調の映画のポスターがいくつも並んでいました。

時代が似ているからかかもしれませんが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は子供心にワクワクやドキドキが止まらなかったあの光景を思い出させてくれます。

 

 

 

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