未知のウイルスは本当にこわい!映画『アウトブレイク』に学ぶ英語

スリラー・サスペンス
スポンサーリンク

ウイルス感染症は発生したときに、その菌がどこから来たのかなど対処の時間が早いほど拡大も防げるはずなのですが簡単にみつからないということは想像できます。

ここ最近も中国で拡大している武漢コロナウイルスをめぐる話題が毎日のように上がっています。

ウイルス感染を扱った映画としてメジャーな『アウトブレイク』もヒトと感染症との闘いがよく描かれて、感染源こそ違えどコロナウイルスと状況が似たところがあります。

今回は映画『アウトブレイク』を通してシーンを追うごとに出てくる英会話フレーズを紹介します。

アウトブレイク ポスター

(c) Warner Bros

アウトブレイク プロット

Outbreak (1995) Official Trailer – Dustin Hoffman, Morgan Freeman Sci-Fi Movie

1967年、アフリカの局地内戦に参加していたアメリカの陸軍兵が感染症にくるしんでいるという知らせを受けて研究チームからマクリントック(ドナルド・サザーランド)とフォード(モーガン・フリーマン)が派遣されてくる。

彼らは血液を採取してウイルスの血清を作り兵士たちを救うのが本筋の筈が将来の生物兵器として利用するためウイルスを採取すると、その事実を隠ぺいするために爆弾を投下して患者たちを村ごと焼き払ってしまった。

それから数十年後、 米国陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)の研究チームリーダー、サム・ダニエル大佐(ダスティン・ホフマン)は現在は准将となったフォードからアフリカの小さな村で起きている感染症を調査するように命令を受けた。

村での惨事をみたサムはフォード准将にウイルスがアメリカでも感染拡大の可能性を説き警戒するよう進言しているにもかからわず、フォードはその話を深刻に受け止めないばかりかそのウイルスには関わるなと命令するのであった。

しかし、サムの予想は的中しカルフォルニア州のシーダー・クリークという町では次々になぞの伝染病が凄まじい勢いで広がっていた。

フォードの命令に背いてシーダー・クリークを訪れ調査に取り掛かったサムはアフリカで村人たちの症状と同じだと察知し、民間の疾病研究機関に勤務する元妻のロビー(レネ・ルッソ)らとウイルスの制圧に取りかかるが、そこでサムはアメリカ陸軍の隠していた生物兵器に関する事実を知ることになる。

ウイルスはどこからきて、どう広がっていったのか。軍からの隠ぺい工作など邪魔立て入るなか、サムたちは感染者を救うことができるのだろうか。

ピックアップ英会話フレーズ

Up Close And Personal

サムの同僚ケイシー(ケビン・スペイシー)と部下ソルト少佐(キューバ・グッディング・ジュニア)と 共にアフリカで採取したウイルスの正体を調べていくシーン

サンプル・テストの結果、ウイルスはいままで見たことのないタイプのもので恐るべき感染力と人体への破壊力をもっていることがわかった。3人はしばらくあっけに取られてしまいます。

ケイシー:Mark this day, Salt. 今日という日を焼きつけておけよ、ソルト。

We could spend our careers…waiting to see a new virus. 未知のウイルスを発見した記念すべき日だ。

ソルト:Sirs… 見てください。 

Mr.Motaba…up close and personal. ミスター・モターバのクローズアップです。

◎英語メモ:

up close and personal 近くでみた姿かたち

“personal” は “personal look”を短縮した表現

ソルト少佐は顕微鏡に映った写真をサムとケイシーに見せながら、アフリカのモターバという村で見つかった未知のウイルスを驚きと皮肉をこめてミスター・モターバと人称で紹介しています。

その恐るべき姿をみて3人はウイルスのもつ感染力、破壊力に感心しながらも一刻も早く血清を作らないと大変なことになると察します。

深刻な事態だと言うのにくだらない冗談をいって場をなごませるジョークをアメリカン・ジョークなどと言われることもありますが、ここでもウイルスに感心するサムにケイシーが冗談のような嫌味を言います。

ケイシー:I hate this bug. ムカつく奴だ。

サム:Come on, Casey. You have to love its simplicity. It’s 1 billionth our size and it’s beating us. なに言ってんだケイシー。こいつはたいした奴だ。人間の10億分の1の大きさで我々を食い尽くす

キャシー:What, do you want to take it to dinner? こいつらに賞状でも?

◎英語メモ:

What, do you want to take it to dinner? ” は「何だよ、食事にでも連れていくってか?」というのが本来の意味です。

しかし、字幕では驚異的なウイルスに皮肉をいうニュアンスを伝えるため「こいつらに賞状でも」という表現になっています。深刻さが和らぐ上にユニークな感じがしますよね^^

英文を訳すときは(特に意訳の場合)前後の状況をみてニュアンスを訳すのが大切なことだと教えてくれます。

With All Due Respect

軍上層部による生物兵器と血清の秘密に気づいたサムは早くしないとシーダー・クリーク自体が消滅させられてしまう。そうなったら結果的にアメリカ全土が感染の危機から逃れられなくなる。

しかし、秘密を知られては困る軍上層部マクリントック少将はサムの逮捕を命じます。ここで捕まってはどうすることも出来なくなると思い、サムはサルト少佐と共に軍のヘリを奪ってシーダー・クリークから逃走しアフリカから宿主(子ザル)を運んできた貨物船の行方を追います。

サムを信じ行動を共にするソルト少佐ですが、同じ軍の中にいてあまりに無茶な行動をとるサムに思わず言ってしまうセリフがあります。

サルト少佐:You want me to fly you out to sea…drop you onto a freighter? Sir, with all due respect, that is idiotic.  海の真ん中で貨物船に落とす? そりゃムチャです。

◎英語メモ:

with all due respect 言わせて頂ければ

目上の者(先輩や上司など)に向かって礼儀正しく反論したいときに前置きで使う慣用句…直訳すると「敬意を払うべきすべてをもって」となりますが、このシーンでのサルト少佐は「言わせて頂ければ」と前置きしてから「それは無茶な話ですよ」と丁寧に意見を述べています。

このフレーズはサムとソルト少佐が無事抗体をもつ子ザルの捕獲に成功してシーダー・クリークに戻ろうとしている最中に追ってきたマクリントック少将との会話でも出てきます。

サムは別のヘリからの無線を受け、それがマクリントック少将からだとわかります。「喜んでください少将、我々は感染症の宿主を捕獲しました。急いでシーダー・クリークに戻り血清を作ります。」

こう報告しているのにマクリントック少将は「君らは保菌者である。よって隔離地区に護送する。」と言い張り「大人しく従わなければヘリを撃墜する」と迫ってきます。

初動の対応が遅れたせいで既にたくさんの住民が犠牲になっているのに、軍の秘密を隠し通そうという応対にサムは言います。

General, with all due respect, f**k you, sir.  少将、お言葉ですが、アンタなんかくたばっちまえ。

まとめ

映画『アウトブレイク』は1995年に公開された映画ですが、昨今のコロナウイルスのニュースを見ていても、 感染経路が獣からヒトへ、そしてヒトからヒトへと広がっていく様や初動の対応の遅れなどまさに映画に描かれたシーンをなぞるような事が起きているような感じです。

武漢コロナウイルスに対してはどう気をつければいいのかわからないことも多いですが、うがいや手洗い、マスク着用など予防できることはすべてやっておく他ないですね。

タイトルとURLをコピーしました