未知のウイルスは本当にこわい!映画『アウトブレイク』に学ぶ英語

スリラー・サスペンス

ウイルス感染症は発生したときに、その菌がどこから来たのかなど対処の時間が早いほど拡大も防げるはずなのですが簡単にみつからないということは想像できます。

ここ最近もコロナウイルスをめぐる話題が毎日のように上がっています。

ウイルス感染をテーマにした映画でメジャーな作品である『アウトブレイク』もヒトと感染症との闘いがよく描かれて、感染源こそ違えどコロナウイルスと状況が似たところがあります。

今回は『アウトブレイク』を通して映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介します。

アウトブレイク ポスター

(c) Warner Bros

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『アウトブレイク』 あらすじ

1967年、アフリカの局地内戦に参加していたアメリカの陸軍兵が感染症にくるしんでいるという知らせを受けて研究チームからマクリントック(ドナルド・サザーランド)とフォード(モーガン・フリーマン)が派遣されてくる。

彼らは血液を採取してウイルスの血清を作り兵士たちを救うのが本筋の筈が将来の生物兵器として利用するためウイルスを採取すると、その事実を隠ぺいするために爆弾を投下して患者たちを村ごと焼き払ってしまった。

それから数十年後、 米国陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)の研究チームリーダー、サム・ダニエル大佐(ダスティン・ホフマン)は現在は准将となったフォードからアフリカの小さな村で起きている感染症を調査するように命令を受けた。

村での惨事をみたサムはフォード准将にウイルスがアメリカでも感染拡大の可能性を説き警戒するよう進言しているにもかからわず、フォードはその話を深刻に受け止めないばかりかそのウイルスには関わるなと命令するのであった。

しかし、サムの予想は的中しカルフォルニア州のシーダー・クリークという町でなぞの伝染病が凄まじい勢いで広がっていた。

フォードの命令に背いてシーダー・クリークを訪れ調査に取り掛かったサムはアフリカで村人たちの症状と同じだと察知し、民間の疾病研究機関に勤務する元妻のロビー(レネ・ルッソ)らとウイルスの制圧に取りかかるが、サムはアメリカ陸軍の隠していた生物兵器に関する事実を知ることになる。

ウイルスはどこからきて、どう広がっていったのか。軍からの隠ぺい工作などジャマが入るなか、サムたちは感染者を救うことができるのだろうか。

『アウトブレイク』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ

Outbreak (1995)
Outbreak (1995)

Up Close And Personal

Outbreak (1995)
Dustin Hoffman, Kevin Spacey, Cuba Gooding Jr., and Rene Russo in Outbreak (1995)

サムの同僚ケイシー(ケビン・スペイシー)と部下ソルト少佐(キューバ・グッディング・ジュニア)と 共にアフリカで採取したウイルスの正体を調べていくシーン

サンプル・テストの結果、ウイルスはいままで見たことのないタイプのものでおそるべき感染力と人体への破壊力をもっていることがわかった。3人はしばらくあっけに取られてしまいます。

ケイシー:

Mark this day, Salt. 

今日という日を焼きつけておけよ、ソルト。

We could spend our careers…waiting to see a new virus. 

未知のウイルスを発見した記念すべき日だ。

ソルト:Sirs… 

見てください。 

Mr.Motaba…up close and personal. 

ミスター・モターバのクローズアップです。

引用:IMDb

◎英語メモ

up close and personal ちかくで見た姿かたち

“personal” は “personal look”を短縮した表現

ソルト少佐は顕微鏡の写真をサムとケイシーにみせながら、アフリカのモターバという村で見つかった未知のウイルスを驚きと皮肉をこめてミスター・モターバと紹介しています。

3人はウイルスのもつ感染力と破壊力に感心しながらも一刻もはやく血清を作らないと大変なことになると察します。

緊張感のある場面でもジョークをいって場をなごませる気質はアメリカン・ジョークと言われることもありますが、ここでもウイルスに感心するサムにケイシーが冗談っぽく嫌味を言います。

ケイシー:

I hate this bug. ムカつく奴だ。

サム:

Come on, Casey. You have to love its simplicity.

It’s 1 billionth our size and it’s beating us. 

なに言ってんだケイシー。こいつはたいした奴だ。

人間の10億分の1の大きさで我々を食い尽くす

キャシー:

What, do you want to take it to dinner? 

こいつらに賞状でも?

引用:IMDb

◎英語メモ

”What, do you want to take it to dinner? ” 

「何だよ、食事にでも連れていくってか?」というのが本来の意味です。

字幕では驚異的なウイルスに皮肉をいうニュアンスを伝えるため「こいつらに賞状でも」という表現になっています。

深刻さがやわらぐユニークな感じがつたわってきます^^

英文を訳すときは(特に意訳の場合)前後の状況をみてニュアンスを訳すのが大切なことだと教えてくれます。

With All Due Respect

Outbreak (1995)
Dustin Hoffman and Cuba Gooding Jr. in Outbreak (1995)

軍上層部による生物兵器と血清の秘密に気づいたサムはいそがないとシーダー・クリークが消滅させられてしまう・・・そうなったら結果的にアメリカ全土が感染の危機から逃れられなくなる。

しかし、秘密を知られては困る軍上層部マクリントック少将はサムの逮捕を命じます。

ここで捕まってはどうすることも出来なくなると思い、サムはサルト少佐と共に軍のヘリを奪ってシーダー・クリークから逃走しアフリカから宿主(子ザル)を運んできた貨物船の行方を追います。

サムを信じ行動をともにするソルト少佐ですが、あまりに無茶な行動をとるサムに思わず言ってしまうセリフがあります。

サルト少佐:

You want me to fly you out to sea…drop you onto a freighter?

Sir, with all due respect, that is idiotic.  

海の真ん中で貨物船に落とす? そりゃムチャです。

引用:IMDb

◎英語メモ:

with all due respect  お言葉ですが

目上の者(先輩や上司など)に向かって礼儀正しく反論したいときに前置きで使う慣用句

直訳すると「敬意を払うべきすべてをもって」となります。

このシーンでのサルト少佐は「言わせて頂ければ」と前置きしてから「それは無茶な話ですよ」と丁寧に意見を述べています。

このセリフはもう一か所でてきます。

それはサムとソルト少佐が抗体をもつ子ザルの捕獲に成功してシーダー・クリークに戻ろうとしているときに追ってきたマクリントック少将との会話です。

サムは別のヘリからの無線を受け、それがマクリントック少将からだとわかります。

「喜んでください少将、我々は感染症の宿主を捕獲しました。急いでシーダー・クリークに戻り血清を作ります。」

解決の糸口がみえてきたと報告しているのにマクリントック少将は

「君らは保菌者である。よって隔離地区に護送する。大人しく従わなければヘリを撃墜する」

と言ってきます。

サムは、対応のおくれが原因で既にたくさんの住民が犠牲になっているのに、軍の秘密を隠そうとする態度に言いかえしたセリフがコレ。

General, with all due respect, f**k you, sir.  

少将、お言葉ですが、アンタなんかくたばっちまえ。

引用:IMDb

まとめ

『アウトブレイク』を通して映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介しました。

『アウトブレイク』は1995年に公開された映画ですが、昨今のコロナウイルスのニュースを見ていても、 感染経路が獣からヒトへ、そしてヒトからヒトへと広がっていく様や初動の対応の遅れなどまさに映画に描かれたシーンをなぞるような事が起きているような感じです。

緊張のある映画ですが、楽しんで観れる作品なので英語学習にも役立ちます。ぜひ、観てみてください。