『ダーティハリー』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ

アクション

映画に出てくる名言や決めのセリフから英語を覚えるとそれぞれのシーンとあわせて実際にネイティブが使う言い回しやニュアンスを学ぶことができます。

今回は、『ダーティーハリー』から映画に登場するセリフや名言を紹介します。英語学習にアクション映画を使うのは相性的にはピッタリとは言えないかもしれません。

しかし、クリント・イーストウッド扮するハリー刑事のセリフには高圧的な上司に皮肉を言ったり、関心なさそうに装いながら相手の心をなだめたりと気のきいた日常会話が身につくシーンがあり楽しんで英語を習得できるメリットがあります。

出典:IMDb

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ダーティハリー あらすじ

映画『ダーティハリー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?
ダーティハリーの概要:サンフランシスコ警...

引用:MIHOシネマ

ダーティハリー セリフや名言に学ぶ英語フレーズ

日常会話によくでる省略形の英語

Dirty Harry (1971)
Clint Eastwood in Dirty Harry (1971)

映画にある有名なセリフがあるシーンです。ランチを食べようと外にでて銀行強盗を目の当たりにしたキャラハン刑事。逃げようとする強盗をつぎつぎに始末して最後のひとりにかける決めセリフです。

キャラハンは犯罪者の人権など無視したまま容赦なく迫ってきます。所持している武器もふつうの刑事ならもっていないような強力な拳銃で犯人のあたまを狙っています。

ハリー・キャラハン:

Uh uh. I know what you’re thinking. “Did he fire six shots or only five?”

おおっと、なにを考えてるかお見通しだぞ。まだ弾が残ってるかだろ?

Well to tell you the truth in all this excitement I kinda lost track myself.

正直なところ、こっちも夢中だったから忘れちまったよ。

But being this is a .44 Magnum, the most powerful handgun in the world and would blow your head clean off

だけど、こいつは44マグナムっていう世界一強力な拳銃だからオマエさんの頭なんぞ吹っ飛んじまうだろう。

you’ve gotta ask yourself one question: ”Do I feel lucky?” Well, do ya, punk?

そこでオマエさん思うんだ。「運があるかなってな。」だろ、このクズが。

◎英語メモ

英語フレーズはみじかく省略されることがあり、これが話すスピードを加速させています。

このシーンだと3か所

  • kinda は kind of a ~を短くした言い方で「オブ」を消して「カインダ」とスピーディーに喋っています。
  • gotta は got to~で「ガットゥ」というところを「ガタ」と素早く要点を言うための省略です。
  • ya は youを短くしたものです。この3つはどれも話し言葉として日常よく使われています。

おなじ言い回しをつかって相手の揚げ足をとるセリフ That’s My Policy 

Dirty Harry (1971)
Clint Eastwood in Dirty Harry (1971)

キャラハン刑事は事件の解決件数はサンフランシスコ警察のなかでもトップクラス!しかし、そのやり方の粗っぽさが災いして上司からはいつも目をつけられています。

次のシーンでも、市長に小言をいわれますが、キャラハンも市長に同調しながらも皮肉で言い返します。

市長

Callahan… I don’t want any more trouble like you had last year in the Fillmore district. You understand? That’s my policy.

キャラハン…お前が去年フィルモア地区で起こしたような面倒はごめんだぞ。わかったか?それはワタシのポリシーだ。

ハリー・キャラハン

Yeah, well, when an adult male is chasing a female with intent to commit rape, I shoot the bastard – that’s my policy.

わかりました。ですが、男が女性の跡をつけて乱暴しようとしたんで始末したまでです。これはワタシのポリシーです。

◎英語メモ

相手に言われた言葉をそのまま使って逆のことをいうと、言われた方はムッとしますよね。ここでは市長の言った “That’s my policy.” をつかって皮肉で言い返しています。

冗談めいた皮肉をいうセリフ Collecting For The Red Cross 

Dirty Harry (1971)
Clint Eastwood in Dirty Harry (1971)

キャラハンと市長のやりとりでは、もうひとつ面白い英語のやりとりがあり、これも日常の英会話で使われます。

どういうことかというと、世間で正しいとされている行いをたとえ話に持ってきて現実は最悪だということを強調する言い回しです。

では、引き続きキャラハンと市長のやりとりを見てみましょう。

市長

Intent? How’d you establish that? 

(乱暴)するつもりだったって? なぜそう思えるんだ。

ハリー・キャラハン

When a naked man is chasing a woman through a dark alley with a butcher knife and a hard on, I figure he isn’t out collecting for the Red Cross.

暗がりの路地から包丁を持った男が裸で女性を追っかけてくるんですよ。どう考えても、赤十字に募金してるようには見えませんね。

市長

I think he’s got a point.

一理あるな。

◎英語メモ

I figure he isn’t out collecting for the Red Cross. 

世間一般の常識からしたら、赤十字に募金をすることは素晴らしいことではないでしょうか。キャラハンは、面倒を起こすなという市長に同意はします。しかし、始末したオトコがやろうとした行為は明らかに間違っていたとう言い分です。

冗談のような言い回しで質問の問いに答えているわけです。面白いのは、キャラハンの言い分に市長も「一理あるな。」と納得していて英語によるユーモアのセンスが垣間見れます。

報酬に見合う価値をつたえるセリフ Every Penny’s Worth 

Dirty Harry (1971)
Andrew Robinson in Dirty Harry (1971)

凶悪犯人のサソリは、キャラハンに追いつめられてある行動に出ます。それは、自分は無実なのにキャラハンからひどい目に遭っているとマスコミにアピールするため腕っぷしの強い黒人を雇い自分のことをメタメタに殴らせます。

黒人の大男:

You want to go all the way?

ほんとにいいのかい?

サソリ:

Every penny’s worth.

払ったぶん目一杯たのむぜ。

引用:IMDb

椅子に座らされパンチされる事に顔が腫れあがってくるサソリ。心配した黒人が大丈夫か聞きますが、サソリは憎まれ口を叩きます。

黒人の大男:

You sure you want the rest of it?

まだ続けるか?

サソリ:

Every penny’s worth, you black son of a bitch!

あり金ぜんぶって言っただろう、くそ黒人め!

引用:IMDb

◎英語メモ

Every penny’s worth.  

「すべてのペニー(1セント)分の価値がある」というフレーズですが、これはサソリが黒人に渡したお金(ギャラ)に見合うパンチをしてくれという意味で使っています。

店からのサービスですと伝えるセリフ This One’s On The House 

この一言に頭にきた黒人のおとこはサソリを殴り倒します。ぐったりしたサソリを外に連れ出し、最後にケリを入れ捨てゼリフを浴びせます。

This one’s on the house!

こいつは奢りだ!

◎英語メモ

on the house  酒場やレストランで店からサービスだったり、店もちの奢りという意味

そっけない言い回しに使えるセリフ That’s All 

Dirty Harry (1971)
Clint Eastwood and Bill Couch in Dirty Harry (1971)

このシーンは、キャラハンがビルから飛び降りようとする男をどう扱うかが描かれています。男が飛び降り自殺しないように説得するのが常識なのにキャラハンはまったくそんな気はないようです。

街のゴミ掃除ばかりだとキャラハンがなぜダーティーハリーと呼ばれるのかボヤくシーンでもあります。

おとこ:

Don’t you try to get me!

ちかよるな!

ハリー・キャラハン:

Not me, no. You’re the one who wants to get yourself killed. Not me. That always happens with you men, you know?

ちがうよ。死にたいのは俺じゃなくておまえだろ。こういうことはいつも起きるんだ、わかるか?

At the last minute, you wanna grab on to something or take somebody with you, but down you go. Not me, brother.

次の瞬間おまえは何かにぶら下がるか誰かを巻きぞえにするだろう。でもなぁ、おまえが落ちるんであって俺じゃないぜ兄弟。

おとこ:

Aren’t you gonna try to grab me?

つかまえないのか?

ハリー・キャラハン:

A friend of mine was up about 20 floors with a jumper a few years ago. The jumper grabbed him, they went off, 20 floors down. Just mashed ‘em all to bits.

俺のダチが何年かまえに自殺志願者につかまれたまま20階あるビルから真っ逆さまに落ちちまった。まさにバラバラだよ。

You couldn’t tell which legs were which, you couldn’t tell which arms were which, it was a terrible mess.

どちの足が誰のものかさえわからないくらい酷いもんだったよ。

And I’ll tell ya, I almost threw up myself. I’d just like your name and address, that’s all.

そりゃもう吐きそうになったよ。名前と住所だけ教えてくれ、それだけだ。

引用:IMDb

◎英語メモ

That’s all. ここでの使われ方はキャラハンがおとこの気持ちや行動など知ったことではないという意味で「それだけだ。」と吐き捨てるセリフです。

話は変わりますが『プラダを着た悪魔』でミランダを演じたメリル・ストープは、悪魔のような上司を演じるにあたり冷たい話し方の参考にしたのがクリント・イーストウッドだそうです。

確かに “That’s all.”という決めゼリフの言い方が似ている😙

ダーティハリーを使って英語を伸ばす4つのステップ

映画 カチンコ

もし、あなたにとって『ダーティハリー』が好きな映画であれば英語力を伸ばすために次の4つにチャレンジしてみましょう。英語のリスニングやボキャブラリーを増やすのに効果的です。

  • まずは映画そのものが楽しめるよう日本語字幕や吹き替えで観てストーリーそのものを理解する(大半の映画は中学~高校一年まで程の英語で間に合うし、わからない単語があったら調べておきましょう)
  • つぎは耳を慣らすために映画のセリフがどう話されているのか英語の「音」を聞いていきます
  • 自分の好きなシーンがあれば、そこで使われているセリフをくり返し聞いて英語の響きをカラダに沁みこませていきます。英字字幕やスクリプトなどをつかって音と英語があうまで何度も聞きましょう
  • 耳でコピーした音をマネする感じで聞き込んだセリフが言えそうになったら映画にあわせてマネしてみましょう

まとめ

『ダーティハリー』をとおして映画からセリフや名言を紹介しました。映画で英語を学ぶとストーリーの前後関係をとおしてネイティブスピーカーがどのように英語を発音し使うのかが学べることが大きなメリットになります。

英語を伸ばすステップとしては、映画のなかの好きなシーンを切り取って、そこで使われているセリフを何度もくり返しみて「音」を聞き込む。中学高校で習う英語の基礎は必要になりますが、聞き込むことでリスニングのチカラも磨かれて英語を聞く耳が出来上がってきます。

『ダーティハリー』は、スリリングなアクションだけでなく、英語を覚えるのに役立つセリフが随所に出てきます。ぜひ映画を鑑賞して英語学習に役立ててください。