『明日に向かって撃て!』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ

ドラマ

英会話の練習をするうえで、ネイティブがどういう感じで英語を話すのかを聞くことは大切です。

とはいえ、英語を話す人が周りにいない限り、英語に触れるチャンスはあまりありませんよね。

そんなとき映画はとてもいい教材になります。なかでもセリフは映画のシーンとセットで覚えられるので記憶にも定着しやすいというメリットがあります。例えば次のような会話があったとしましょう。

ある用事に対して相手から「これでいい?」と聞かれました。
問題なければ「ありがとう、これで十分!」と答えますよね。

ごく普通の日常会話ですが、英語では何と言えばいいでしょうか。映画『明日に向かって撃て!』にピッタリなやりとりがあるので紹介します。

出典:IMDb

明日に向かって撃て! あらすじ

実在した2人のアウトローをモデルに、彼らの自由奔放な生きざまをユーモラスかつシニカルに描いた青春西部劇の傑作。19世紀末のアメリカ西部。列車強盗で大金を手にしたブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは、新たな夢を追い求めて南米ボリビアへと向かう。彼らはここでも銀行強盗を繰り返し、逃避行を続けるが……。出典:映画.com

映画のセリフや名言に学ぶ英語: That Will Do It

© 20th Century Fox

まずは映画のセリフをみてみましょう。

00:08-00:20@YouTube

Dynamite’s ready, Butch.

Well, that will do it. 

強盗仲間: ダイナマイトは用意できたぜ、ブッチ。

ブッチ:  よし!(これだけ仕掛ければ)十分だ。

That Will Do It 解説と例文:

Asu ni mukatte ute! (1969)
Paul Newman, Robert Redford, and Katharine Ross in Asu ni mukatte ute! (1969)

解説:

劇中でポール・ニューマン演じるブッチが言うセリフ

Well, that will do it.

このシーンは、ブッチたちは襲った列車の金庫を爆破しようとします。仕掛けたダイナマイトの量が金庫をふきとばすのに丁度いい感じだというニュアンスを表わしています。

Doという助動詞は「~する」という意味で馴染みのある単語です。しかし、教科書では案外でてきませんが、辞書を引いて調べてみるともうひとつ「~を受け入れる、~で適当である、十分である」という意味をもっています。

例文:

スポーツクラブでシャワーを浴びたあとでの会話例

A: Do you have a lotion for dry skin?

B: I have baby oil.   Would you like to use it?

A: Yes, that will do.

A: 乾燥肌用のローション持ってる?

B: ベビーオイルならあるけど使う?

A: ええ、それでいいわ。

レストランでの会話例

店員:What would you like to order?

客: Let’s see.  I will have a ham sandwich and coffee. 

   That will do for now.

店員:何になさいますか。

客: そうだな。ハムハンドとコーヒーをお願いします。

   とりあえず、それでいいです。

まとめ

Asu ni mukatte ute! (1969)
Paul Newman and Katharine Ross in Asu ni mukatte ute! (1969)

『明日に向かって撃て!』を通して映画のセリフに学ぶ英語フレーズを紹介しました。

教科書にでてくる” Do “はほとんどの場合「~する」という意味で使われていますが ” That will do.” にあるように「~を受け入れる、~で適当である、十分である」も日常会話によく出てくるので覚えておくと便利な英話フレーズです。

『明日に向かって撃て!』は50年も昔の作品ですが、ストーリー自体がノスタルジックに描かれた友情と恋の物語であり、いまでも色あせた感じがしません。

どんなに困難な状況にあっても、どこかふざけた感じで切りぬけようとする主人公のふたりに勇気づけられる面もあります。

また、映画とともにヒットした主題歌「雨にぬれても」は、これからもスタンダード曲として聴き続けられていくでしょう。

ぜひ『明日に向かって撃て!』をチェックして、英語学習に役立ててください。

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