仕事でもプライベートでも人と話していると
「~だろ?」
「~でしょ?」
という感じであいづちや同意をたずねることがありますよね。
英語でこのような気持ちを表現するにはどう伝えたらよいでしょう?
今回紹介する映画「卒業」には、あいづちや同意を求める英会話フレーズとしてうってつけなシーンがあります。
映画のシーンは大人向け英会話になります。しかし、本記事を読むことで日常英会話にある問いかけ…話し相手に対してどう英語フレーズを組み立てるかを学ぶことができます。

出典:IMDb
『卒業』 あらすじ

引用:MIHOシネマ
映画『卒業』に学ぶ英会話のための英文法
付加疑問文 (Tag Question)を使ったフレーズ
ベンジャミンはロビンソン夫人とふたりきりになるなり「私のことどう思う?」といたずらっぽく誘惑されます。
夫人はベンジャミンにお酒を勧めながら音楽でムードを盛りあげ、旦那はしばらく帰ってこないと身の上ばなしをしてくるのでベンジャミンは困惑するばかり。
すっかりロビンソン夫人のペースになってしまい、あせったベンジャミンはアタフタと慌てながら逃げようとしますが夫人は笑いながらベンジャミンを帰そうとしません。
そこでベンジャミンが言います。
ベンジャミン:
Mrs. Robinson, you’re trying to seduce me.
Aren’t you?
ロビンソン夫人、あなた僕を誘惑しようとしているでしょ?
解説と例文:

付加疑問文(Tag Question)は先に述べた文章に対してあいづちや同意を求めたいときに使うと相手からの反応を求めやすくなる便利なフレーズです。
作り方としては、映画のフレーズの場合
You’re trying to seduce me. わたしを誘惑しようとしている。
この文章の終わりにカンマを付けて助動詞(この場合はbe動詞)+代名詞+疑問符?とすると完成。
つまり、 You’re trying to seduce me, aren’t you?となり
「誘惑しようとしてるでしょ?」
問いかける感じで同意を得ようとするニュアンスが相手に伝わります。
注)助動詞は先に述べる文章によって変わります。
例えば、The fried chicken we ate tasted good. 昨日食べたフライドチキンは美味しかった。
この文章を疑問文にすると Did the fried chicken we ate taste good?
つまり、ここでの助動詞は Did です。
ですから、この文章を付加疑問文にしたいときは最初の文章にカンマを付けてから疑問文を加えます。
The fried chicken we ate tasted good, didn’t it?
という具合です。
それから付加疑問文を作るときは
- 肯定文なら否定疑問
- 否定文なら肯定疑問
というぐあいで言っている事と反対の疑問形を作るのが基本です。
まとめ
ダスティン・ホフマンの出世作となった『卒業』をとおして学べる英語フレーズや英文法を紹介しました。
付加疑問文というとなんだか堅苦しい名前ですが、『卒業』のように映画のストーリーを追いながらだと案外学びやすいのではないかと思います。
また、付加疑問文ははじめて会ったヒトと世間話するときに便利な英話フレーズです。この話法をマスターすると、話し相手との会話がとても自然な感じになります。
組み立ての基本は、肯定文または否定文の助動詞(be動詞)見極めてそれを逆にした疑問形をつけ加えると作れます。ぜひ、問いかけのフレーズを沢山作ってみてください。