グラミー賞に輝いたビリー・アイリッシュ!インタビューに学ぶ英語

音楽

2年連続でグラミー賞を獲得したビリー・アイリッシュ。テレビ局として絶好調だったフォックスTVで起きたセクハラに対するキャスターと会社上層部との闘いを描いた映画『スキャンダル』に挿入された「バッド・ガイ/Bad Guy」が大ヒット。

兄フィネアスとともにインタビューをうけるビリーアイリッシュの英語はなまの英語そのものなので英語学者にとってもヒアリングの勉強になります。

本記事では、ビリーアイリッシュ本人のコメントから英語学習に役だつフレーズを紹介します。

2021年グラミー賞受賞時のビリー・アイリッシュ

前年の2020年グラミー賞でも若干18歳ながら、兄フィニアスと共に作ったアルバムは「第62回グラミー賞」の主要4部門を含む5冠を獲得したビリー・アイリッシュ。

2021年も続けて最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞を受賞して音楽家としてさらに成長し続けています。

受賞でのスピーチは、他のノミネート候補のMegan Thee Stallionこそが本来この賞をもらうべきで彼女のためのスピーチを考えていたと他のノミネート候補を讃える場面もあってスピーチもその場で思いついたことを話していて”Thank you.”と”I love you.”を連発しています。

I really do appreciate this. Thank you to the Academy. Thank you to Ringo. I love you I love my team. Thank you for seeing me and thank you to my brother Phineas. Yeah! Thanks for doing this. I love you. Thank you.

賞がもらえて本当に嬉しいです。アカデミーの皆さんありがとう。リンゴ(リンゴ・スター)もありがとう。みなさんのことが大好きです。わたしのチームも大好き。兄フィネアスにも感謝しています。愛しています。ありがとう。

引用:Recording Academy/GRAMMYs

好きなことはなんだってやってみて

音楽だけでなくファッションにおいても注目されるビリー・アイリッシュ。

ボディラインがわからないようなダボダボなファッションが多かったビリー・アイリッシュですが、ファッション誌Vougueではコルセットを着た姿を披露しています。すごく決まってますね。

いままでのイメージとは違うピンクのコルセット(GUCCI)やAgent Provocateur(ランジェリーブランド)のスカートを着こなしたルックスをアピールして話題になっています。

イメージが一変したことにビリー・アイリッシュ本人は次のように語っています。

i love these pictures and i loved doing this shoot.

do whatever you want whenever you want.

fuck everything else.

この写真が好きなの 撮影も最高だったわ

あなたもやりたいことは何だってやってみて

あとはどうだっていいの

引用:billieeilish

英語メモ:

do whatever you want whenever you want. やりたいことは何だってやってみて

じぶんがスキと思えることや試してみたいと思うことがあるのなら、なんでもやってみるべきと人生におけるじぶんのポリシーみたいなものを語っています。

2020年アカデミー賞4部門を含む5冠を達成!

若干18歳ながら、兄フィニアスと共に作ったアルバムは「第62回グラミー賞」の主要4部門を含む5冠を獲得。

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FIVE ARE YOU KIDDING

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ビリーと彼女の兄でありアルバムプロデューサーでもあるフィネアスは新人ながら5つもトロフィーを獲ったグラミー賞を受けて実際のところどんな気持ちだったのでしょう。

今回は、グラミー賞授賞式が終わったばかりでインタビューを受けるビリーとフィネアスへの質問を通して、彼らの気持ちやその中での英会話フレーズを解説します。

ビリー・アイリッシュ兄妹 グラミー賞受賞後のインタビュー

グラミー賞授賞式後のインタビューでは、彼らが目ざしてきたことや、もし家に楽器がなかったらどうなっていたかなど興味深い話が聞けます。

ビリー本人はホラー映画好きだそうで、アルバムやミュージックビデオを見てると何だか不気味な雰囲気が前面にでていて少し怖い感じがします。

けれど、グラミー受賞後のインタビューでは感激で涙ぐんでいたりして、ごく普通の10代の女の子と変わらない感じです。

さっそくインタビューをいくつか聞いてみましょう。

インタビュアー@0:19-

What is it a sense of all the work that you two did has come to fruition? What, where is the emotion?

ふたりがやってきて事でやったなと感じたところは何ですか。というか、どこからその気持ちがわいてくる?

ビリー・アイリッシュ@0:32-

I don’t know where it’s coming from. It’s coming from that we won a bunch of Grammy…Yeah, that’s where it’s coming from.

どこからって言ってもわからないけど、言えるのはグラミー賞をたくさん獲れたってことかな。きっと、それがやったなってことだと思う。

インタビュアー@0:40

When did you write a majority of these songs Finneas? We all know where it happened in your guy’s house with your family there. But the process of all these tracks.

フィニアスに聞くけど、大半の曲はいつ作ったの。君らが両親と住んでる家で作ったというのは知っているけど、曲作りの過程はどんな感じだった。

フィニアス@0:50-

We wrote predominant amount of the songs in like the spring and summer of 2018. We wrote “Bad Guy”, we wrote “I Love You”, April, May, June…we were writing all those songs.

僕らは2018年の春から夏にかけて大部分の曲を仕上げていたよ。“バッド・ガイ”とか“アイ・ラブ・ユー”とか4月、5月、6月って具合に曲を書いていったんだ。

◎英語メモ

predominant  かなりの部分

インタビュアー@1:05-

At that time, what were your hopes for the two of you musically?

そのときは音楽的にどんな風にしようと思っていたの。

ビリー・アイリッシュ@01:19-

I wasn’t expecting anything. It was more just like…we wanted to…we just made this album we liked it.

どんな風になるなんて思ってもみなかったけど、わたしたちは自分たちが好きなように(音楽を)作ってきただけなの。

◎英語メモ

it is more just like~  言ってみれば

「何て言うかなぁ」という感じを表すときよく使われる英会話フレーズ。どちらかというと、若者言葉に近くひとつのことを長めに説明したいとき登場します。

フィニアス@01:49-

One of only goal we had with it was we wanted to make an album that we loved playing live.

唯一目ざしてきたのはライブで盛り上がれるようなアルバムを作りたかったことかな。

インタビュアー@ 02:12-

If the instruments weren’t in the house you guys were growing up in, would you have still made music?

もし君らが育った家に楽器がなかったとしたら、それでも音楽をやっていたかい?

ビリー・アイリッシュ:

That’s a really good question. I haven’t really thought about it. I mean, I don’t know if our parents are good about listening to what we wanted. Never forcing anything on us.

それっていい質問ね。 考えたこともなかったわ。 何ていうか、わたしたちのやりたかったことを両親がわかっていたかどうかわからないし、無理やり(音楽を)しろと押し付けてきたわけでもないし。

◎英語メモ

I mean なんて言うかなぁ、つまり

日常会話で相手に何かを説明するときによく出てくる英会話フレーズです。

要は~という感じで「つまり、まとめるとこういう事」を伝えたいときの前置きとして使います。

force ~ on 押し付ける

I think we grew up in such a way that made us feel like we could just do and be whatever we wanted. They, they just supported it. There just happened to be instruments and we happened to like them, you know.

両親はわたしたちがしたいように、なりたいように好きにさせてくれたし、それをサポートしてくれたの。ちょうどそこに楽器があって、わたしたちがそれを気に入ったってことかな。

グラミー賞最優秀楽曲賞 バッド・ガイ♪

グラミー賞最優秀楽曲賞に輝いた“バッド・ガイ/Bad Guy”は雰囲気はどこか妖艶でダーク。挑戦的で映画『スキャンダル』でキャスターと会社の戦闘を盛り上げるかっこいい曲!

因みに“バッド・ガイ/Bad Guy” はホラー映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』でも主題歌になっています。そして日本でもテレビドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」主題歌として扱われていて、映画『スキャンダル』もこれから上映されることで更に耳にする機会が増えそうです♪

まとめ

パフォーマンスやオカルト的なアルバムジャケットやミュージックビデオ、ダボダボの奇抜なファッションやコルセットを着こなしたボディスタイルでみせる表情からうっかり話しかけられないような怖いキャラクターなのかと思いきや気さくで音楽にまじめに取り組んでいる話し方はちょっと意外な感じさえしました。

伝わるのは、直接言葉にはいないけれど、両親に対する感謝ですね。ビリーとフィニアスは音楽一家だったそうです。いろいろな音楽を聴いてきたからならではのアイデアの豊富さとやりたいことをやるという多様性そのものみたいなふたりです。