映画で英語を勉強していると、学校では習わないような英語フレーズが出てきます。単語やイディオム(英熟語)はたくさん覚えると英語力がアップするのは言うまでもありません。
けれど、あまり聞かないような難しい英単語やフレーズは覚えるのって大変ですよね。
そこで映画のセリフをとおして勉強していくのがおススメです。
今回は、『マッドマックス怒りのデスロード』を紹介します。日常よく使う英語かというと微妙ですが、響きのかっこいい英語が映画のなかでいくつか出てきます。
むつかしい単語やフレーズは勉強しようとすると扱いづらくてストレスになりますが、映画のセリフに出てくる英語をとおして覚えるとシーンの助けもあって記憶に定着しやすいです。
では、見ていきましょう。
マッドマックス 怒りのデスロード あらすじ
かつて救うことができなかった人々の影に責めたてられ苦しむ元警官のマックス(トム・ハーディ)がいた。行くあてのないマックスだったが、核戦争により荒れはてた世界を支配するイモータン・ジョーの手下ウォーボーイたちに襲われ連中のアジトにつれていかれる。
すべてが荒廃し暴力が支配する世界では水こそが貴重な資源であり、その水を押さえているジョーは民衆にとって神といえる存在であった。
ある日、ジョーの軍団はガソリン補給のためウォータンクを走らせる。タンクを走らせるのは左腕に義手をつけたおんな大隊長のフュリオサ(シャーリーズ・セロン)である。護衛とともに出発したフュリオサだが実は彼女にはあるプランがあった。
マッドマックス 怒りのデスロード セリフの英語がかっこいい!
Lovely Day ラブリーデイ 最高の日
フュリオサの計画を知ったジョーは手下ウォーボーイにフュリオサを追わせる。追っ手のひとりニュークス(ニコラス・ホルト)は余命間もない男だったがマックスから輸血を受けながらフュリオサを追うのだった。
フュリオサは追っ手をかわそうと嵐の中にトラックごと突っ込むがニュークスらもしつこく追ってくる。ところが嵐のいきおいは凄まじくて軍団はつぎつぎに吹き飛ばされてしまう。
まわりが消えていくなかで、どうせ短い命だと開きなおったニュークスが放つセリフ
Oh, what a day… what a lovely day! なんてこった…こりゃ、最高の日だぜ!
引用:マッドマックス怒りのデスロード
◎英語メモ:Lovely 可愛らしい、最高の
Witness Me ウィットネス・ミー 俺をみろ
これもニュークスのセリフで、どのみち長くない命なら華々しく散ってやるから俺の最期をシカと見届けろよとセリフを吐くシーン。
ウォーボーイたちが命がけで突入していくときは仲間から語り草になるよう最後のすてゼリフとしても使われています。
If I’m gonna die, I’m gonna die historic on the Fury Road!
死ぬなら、フュリーロードの歴史に刻まれるくらいになってやる!
Witness me.
俺(の最期)をよくみとけよ。
◎英語メモ:Witnessというと「目撃する」という意味でつかわれますが、映画ではまるで勇敢に戦死するところを「見届けてくれ」というニュアンスです。
Mediocre ミディオコア 二流の
ニュークスは最初こそマックスたちの敵でしたが、失態ばかりで落ち込んでいたところをジョーの女たちのひとりに慰められて改心しました。そのごはマックスたち側について本人が希望していた通りの壮絶な最期をまっとうします。
Mediocre! マヌケが!
引用:マッドマックス怒りのデスロード
ジョーの率いるウォーボーイたちが交わすセリフです。
また、ジョーの前でカッコいいところを見せようとしたニュークスが肝心なところでズッコケてしまいジョーから呆れられて言われるセリフでもあります。
日本語の意味としては
「(何かに)劣った」
「二流の」
と皮肉をこめたニュアンスです。
映画のなかではウォーボーイたちが仲間うちで
「お前なんか大したことない!」
「役立たず」
「マヌケ」
という感じで使っています。
Rig リグ 道具
Rigは何かをするうえでの「道具」という意味です。例えば車だったり、楽器だったり自分が何かをするときに使う道具ですね。
映画で登場するRigをリストにすると次の感じです。
- ウォータンク(戦闘用トラック)やインパクトのあるハンドル
- 巨大なアンプをつんだ火を噴くギターやドラム
- マックスの乗っていたインターセプター
セリフとしては
Stay in the rig. トラックにいろよ。
引用:マッドマックス怒りのデスロード
Redemption レデンプション 救い
フュリオサは緑ある豊かなまちの出身でした。けれど、幼いころに誘拐されジョーの元に連れてこられたのです。フュリオサはジョーのおんなたちを連れて逃げるタイミングを狙っていました。
同じくジョーの一味につかまったマックスも味方につけて追っ手をかわしていたフュリオサとマックスのセリフです。
フュリオサ:You never gonna have a better chance. こんなチャンスないわよ。
マックス:At what? チャンスって?
フュリオサ:Redemption. 救いのよ。
引用:マッドマックス怒りのデスロード
マックス:At least that way we might be able to… together… come across some kind of redemption. 少なくとも一緒にいれば何らかしらかの救いに出くわすかもな。
引用:マッドマックス怒りのデスロード
◎英語メモ:Redemption 救済
Retaliate リタリエイト やり返す
ジョーの手下に捕まってからフュリオサたちと追っ手をふり払ってきたマックス。途中トラックがエンコして修理に時間がいるため、その間にマックスは追っ手を倒しに向かっていきます。
ひとり敵に向かっていくマックスをみてフュリオは女たちにマックスがどうするのか言います。
Retaliate first. まずやり返すわよ。
引用:マッドマックス怒りのデスロード
◎英語メモ:Retaliate 報復する、仕返しする
まとめ
『マッドマックス怒りのデスロード』では、響きのかっこいい英語を紹介しました。
- Lovely Day ラブリーデイ 最高の日
- Witness Me ウィットネス・ミー 俺をみろ
- Mediocre ミディオコア マヌケ、二流の
- Rig リグ 道具
- Redemption レデンプション 救い
- Retaliate リタリエイト やり返す
今回紹介した英語フレーズは響きはかっこいいけれど、日常英会話に出てくるフレーズかというと少し微妙ですね。どちらかというと、見た目がムツかしそうな単語が3つもありますね。
退廃的なムードの映画は大げさな言いまわしで緊張感を高めたりします。
とっつきにくい英語フレーズは映画のセリフで覚えると案外ストレスなく覚えられたりします。アクションを楽しみつつ英語にも集中してみてください。