英会話ではフレーズを覚えたらどんどん使うことでスピーキングアップにつながります。しかし、英語フレーズがどんな感じで話されているかを手本としてまず覚えておく必要があります。
今回は、映画『欲望/Blow‐Up』から”be fed up with”(うんざりする)という英語フレーズを紹介しましょう。映画シーンで覚える英語は記憶に定着しやすい。
映画は全編にわたりダークでミステリアスな雰囲気をもっていてナゾナゾでも解いていく感じの作品です。
えっ、そんな映画で英会話の練習になるのか?
と思うかもしれませんが、ネイティブが何気ない会話の中でこのフレーズをどう話しているのかわかります。
映画に出てくる女性が “be fed up with” を使うシーンは感情もこもっていてわかりやすい。
英語を学ぶには「音」から入るのがいちばん!さっそく見てみましょう。
欲望/Blow‐Up あらすじ
引用:MIHOシネマ
Fed Up With(うんざりする)『欲望/Blow‐Up』に学ぶ英語表現
主人公トーマスが不動産(骨董店)を買いたがっている仲間に頼まれて店の若い女性オーナーに伝言を伝えるシーン。
オーナーの女性は店を売りたいものの、買い手との交渉で「最初は吹っかけすぎたからもう一度話にきて」と話しています。
トーマスは「なぜ店を売りたいんだ。」という問いにオーナーは答えます。
I’d like to try something different.
なにか違うことをやってみたいの
Get off somewhere.
よそに行きたいのよ
Fed up with antiques.
骨董品はもうたくさん
引用:Blow-Up 動画@1:06~1:12
◎英語メモ
オーナーは気だるい感じで「骨董品にはうんざり」と言ってますね。
彼女の言いう”Fed up with antiques.”は話しコトバとして主語を省略しています。正しくは”I am fed up with antiques.” ”be fed up with~”というフレーズを使った英文です。
フレーズの出どころは「食べモノを与える “feed” 」で食べ物に関連付けた言い回しです。美味しい料理も毎日おなじメニューだとうんざりしてきませんか。
ともあれ、これがフレーズの元になっていて “feed up” というイディオムが be動詞で受け身になったとき「飽きるくらい食べさせられる」という意味になり、それゆえに「~にうんざりする」というニュアンスが生まれます。
“feed up”のあとに”with”という前置詞がついているのですが、これは何に対してうんざりしているのかを説明しています。
『欲望/Blow‐Up』のシーンでは、この若い女性オーナーが “with antiques”(骨董品)に対して凄くうんざりしている様子が見てとれます。同じことのくり返しにうんざりしていてグチのひとつも言いたくなるといった感じですね。
まとめ
英語を学ぶには「音」から入るのがいちばん!ということで映画『欲望/Blow‐Up』から”be fed up with”(うんざりする)という英語フレーズを紹介しました。
セリフがひとつのシーンにある前後関係のなかで自然な感じで使われているので情景ごとフレーズが覚えられます。つまり、英語が記憶に定着しやすい!
『欲望/Blow‐Up』のワンシーンで聞けるセリフは、今回紹介した英語フレーズをネイティブがどう自然な感じで話すかよい手本となるでしょう。
また、『欲望/Blow‐Up』は1960年代当時のロンドンは若者、ファッション、アート、音楽などいろいろなカルチャーが混ざりあって新しいムーブメントが出てきた時代を映画をとおして垣間見ることができます。
現代の若者文化に通じるものもあるので、ぜひチェックしてみてください。