皮肉まじりの英語表現が面白い!『オーシャンズ11』セリフに学ぶ英語

映画

イラっとする相手にそれとなく皮肉を言いたくなることってありませんか。

皮肉を英語でいうと sarcasm や irony となります。でも、英単語だけを覚えてもあまり使いみちはないです。

そこで皮肉を英語で言うフレーズが学べる映画『オーシャンズ11』を紹介します。

『オーシャンズ11』は、登場人物らがにらみを効かしたながらクールに皮肉を言いあうシーンがあり、楽しみながらユーモアのセンスがある英語フレーズが学べます。

イラつく相手に一発くらわしたい!

そんなとき『オーシャンズ11』をとおして映画のセリフから登場人物がどのように皮肉を言うのかをチェックしてみましょう。

出典:IMDb

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オーシャンズ11 あらすじ

映画『オーシャンズ11』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?
映画『オーシャンズ11』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

引用:MIHOシネマ

皮肉まじりの英語表現が面白い!『オーシャンズ11』セリフに学ぶ英語

Just For Kicks

Ocean's Eleven (2001)
George Clooney, Don Cheadle, Casey Affleck, and Shaobo Qin in Ocean's Eleven (2001)

映画は主人公ダニーが刑務所で仮釈放について面接官たちと交わすインタビュー・シーンではじまります。面接官たちの質問に答えるダニーは、なぜ刑務所に入ることになったのか落ちこんでいる様子で語ります。

Parole Board Member #2: Mr Ocean, what we’re trying to find out is was there a reason you chose to commit this crime, or was there a reason you simply got caught this time.

明らかにしたいのは 今回の犯行の動機です うっかり逮捕されたとでも?

Danny: [sitting alone directly in front of the parole board] My wife left me. I was upset. I fell into a self-destructive pattern.

妻に逃げられ 落ちこんで ヤケになって つい犯行に

引用:IMDb

◎英語メモ

fell into  to fall into(~に陥る)の過去形
a self-destructive pattern 自暴自棄 ヤケっぱち

つぎに、ダニーは妻は2度とじぶんの元へ帰ってこないと強調するために「二度目はありません just for kicks(面白がって)」と言い放ちます。

Parole Board Member #3: If released, is it likely you’d fall back into a similar pattern?

釈放されたら また(詐欺を)繰り返すのでは?

Danny: She already left me once. I don’t think she’d do it again just for kicks.

妻は逃げた 二度目はありません 

引用:IMDb

ダニーはダルそうな語りくちで丁寧だけれど皮肉っぽく他人を茶化したような言いまわしです。

これには作戦があるようで

「妻はじぶんを捨てたんだ。面白半分にもどってきたりしない。だからじぶんは2度と罪を犯すことはないさ。」

ダニーは自虐的な言いまわしで面接官たちを丸めこもうとしています。

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Funny I Never Got That Check

Ocean's Eleven (2001)
Julia Roberts in Ocean's Eleven (2001)

このセリフはダニーと元妻のテスが言いあいをしているシーンでのもの。

テスはダニーが盗っ人だったとは知らず、ダニーが逮捕されたあとじぶんは散々な目にあったと恨み節を炸裂。テスの皮肉と嫌味たっぷりな言いまわしを見てみましょう。

Danny: Now, they tell me I paid my debt to society.

社会への償いはしたよ

Tess: Funny, I never got a check.

わたしには?

引用:IMDb

◎英語メモ

ダニーのセリフは、刑務所行きにはなったけれどお勤めはしっかり終わらせたという意味で

「社会への償いはしたよ」と訳されています。

因みに「刑期が終わった」を英文で調べてみると

I completed my prison term.  または I finished my term of sentence. と出てきます。

これを I paid my debt to society. というと刑務所だったり罪だったりを遠回しに表現することで、どこかシャレているというかカッコよく聞こえてくるのが不思議です。

テスの返しもダニーが「 paid 払った」という言い分のアゲ足をとるように「Funny, I never got a check.  おかしいわね、そんな小切手受け取ったことないけど。」

つまり「(社会に償いしても)わたしには何もないの?」というパンチの効いた皮肉でやり返しています。

Remind You Of Anyone?

Ocean's Eleven (2001)
George Clooney and Julia Roberts in Ocean's Eleven (2001)

相手の話しを聞いていてグサッとくる皮肉まじりのことを言われる。そんなシーンがここにあります。

美術館の館長をしているテスの仕事ぶりをほめるダニー。画家フェルメールの作品のチョイスはセンスがあるとほめて置きながらフェルメールの晩年は冴えなかったとひと言多いコメント。

するとすかさず「それ(年とともに落ちぶれる)って自分のこと?」と皮肉たっぷりに言いかえすテス。

Danny: Tess, you’re doing a great job curating the museum, the Vermeer is quite good, simple, vibrant, but his work definitely fell off as he got older.

いい絵を集めたな 特にフェルメール シンプルで力強い 晩年は冴えなかったがね

Tess: Remind you of anyone?

誰かとおなじ

引用:IMDb

◎英語メモ

このシーンではテスがダニーのネガティブな意見に皮肉でやり返す意味で「Remind You Of Anyone?」と言っていますが、このフレーズは知らない誰かに感心したときも使えます。

例えば、あるカップルが料理が美味しかったことを語っています。

男性:Sheila’s cooking was so good. シーラの料理って最高だったよ。

女性:(Does it) Remind you of anyone? Your Mom. だれかのこと思いださない? あなたのママよ。

ここでは女性が男性の母親の手料理が上手だったことをほめる意味で「Remind You Of Anyone?」をつかっています。

He Doesn’t Make Me Cry

Ocean's Eleven (2001)
Julia Roberts in Ocean's Eleven (2001)

ダニーはテスと夫婦だった思い出をかたる感じでテスにつめよります。しかし、ここでもテスのセリフは皮肉が効いています。

テスがつきあっているカジノ王ベネディクトは盗みも詐欺もやるようなロクなオトコ。誰とつきあおうと構わないがアイツだけはやめろと説得するダニー。

しかし、テスはベネディクトの正体に気がついておらず聞く耳をもちません。それどころか、ダニーと夫婦だった頃のほうがよっぽど辛かったと言わんばかりにいい返してきます。

Danny: Does he make you laugh?

君を笑わせる?

Tess: He doesn’t make me cry.

泣かせたりしないわ

引用:IMDb

◎英語メモ

laugh(笑う)と cry(泣く)

相手の言ってきたコトバの真逆の意味になるコトバを選んで返すと言われた方はそのコトバの意味、背景が重くのしかかってきます。

これにはダニーもズキンと心に刺さったようで黙ってしまい辛そうです。

I Only Have One

Ocean's Eleven (2001)
George Clooney in Ocean's Eleven (2001)

5年もの間、じぶんの前から消えておきながら突然現れて指図してくるダニーに頭にきたテスが切りだすセリフがあります。

テスの言いかたを注意深く聞いていて、皮肉まじりに聞きかえすダニーの切りかえしはセンスがあり英文法の勉強にもなるシーンです。

Tess: You know what your problem is?

よく聞いて

Danny: I only have one?

いいよ

引用:IMDb

◎英語メモ

テスの質問は (Do) you know what your problem is ? be動詞が is ということは問題はひとつ(単数)になります。

これに対しダニーは (Do) I only have one? 「ひとつだけ?」ととぼけた感じで聞きかえすのですが、これは相手の言ったセリフを注意深く聞いているからこそ返せるワザです。

ダニーはじぶんの問題なんて山ほどあると自覚しているからこそ言えるセリフでしょう。

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So I Should Put The Towels Back?

Ocean's Eleven (2001)
Julia Roberts, Andy Garcia, and Elliott Gould in Ocean's Eleven (2001)

ダニーとテスがレストランで言いあっているとテスのいまカレであるベネディクトが接客から戻ってきます。

カジノ王ベネディクトはダニーが出所したばかりでホテルに泊まっていることもわかっていると余裕の表情をみせているとダニーが嫌味なかんじの皮肉をお見舞いしました。

Terry: I know everything that’s happening in my hotels.

ここに泊まっていることは知ってる

Danny: So I should put the towels back.

タオルは盗めないな

引用:IMDb

◎英語メモ

じぶんのホテルで起きていることはなんだって知っていると言ったベネディクトにダニーも

「それなら俺がタオルを盗んだということも知ってるよな。」という意味で

Amazon Prime

まとめ

『オーシャンズ11』では、映画のセリフに学ぶ皮肉まじりの英語フレーズを紹介しました。

皮肉という言葉を英単語として調べてみても、それだけではボキャブラリーがひとつ増えたことにはなりますが、英会話に役立つかというとそうではありません。

会話をなめらかにするにはすでに知っているやさしい英語を組みあわせて英語フレーズを作ったほうが記憶にも定着します。

イラっとする相手に英語で一撃をくらわしてやろうというとき、どのよう考え、何と言えばよいのか?

『オーシャンズ11』で紹介したシーンとセリフはとても役立つのでぜひチェックして映画を楽しみながら英語フレーズを学んでください。