生きていくなかで何かにしくじったことがあったとしても過去に戻ってやり直しができたらどんなにいいか・・・。
そんな夢や人生の教訓をおしえてくれる映画『アバウト・タイム』を紹介します。映画は英語学習にも向いていて日常にかわされるセリフの間だったり、英語フレーズを話すときの強弱など何度もくり返してつかえる作品です。
本記事では、『アバウト・タイム』のセリフからつかえる英語フレーズをいくつか紹介していきます。
セリフのなかには名言といえるモノもあるので映画のセリフ、シーンとあわせて英語の発音、イントネーションや話すスピードなどさまざまな面で英語学習に役だつことでしょう。
『アバウト・タイム』あらすじ
引用:MIHOシネマ
『アバウト・タイム』映画のセリフや名言に学ぶ英語
To Make Someone Love You
Tim: Big Lesson Number One: All the time traveling in the world can’t make someone love you.
大教訓 その1 タイムトラベルで愛は手に入らない
引用:IMDb
◎英語メモ
使役動詞の用法:make ひと+動詞の原形=(ひとの気持ちに関係なく強制的に)~させる
例文:
My boss made me drive his car since he drunk a beer.
上司はビールを一杯飲んでいたのでわたしに運転させた。
My Most Valuable Possession
ティムは悪友ジェイに誘われていった盲目のウェイターだけのかわったクラブに遊びに行きます。
そこでメアリーと運命的な出会いをしたティムは携帯電話の連絡先をくれるかなと恐るおそる言うとメアリーはうれしそうに教えてくれます。
あまりの嬉しさにティムがいったセリフ。ふたりのつき合いが始まる?瞬間です。つきあい始めのカップルなら誰もが共感できるのではないでしょうか^^
Tim:
I thought this phone was old, and suddenly it’s my most valuable possession.
ただの古い電話がボクのとっても大事なモノになったよ
引用:IMDb
◎英語メモ
valuable possession 価値のあるモノ、所有物
One Piece Of Advice
Tim’s Father:
I’d only give one piece of advice to anyone marrying.
結婚するカップルにひとつだけ忠告したい
引用:Rotten Tomatoes
ティムの父親は息子の結婚式でスピーチをします。
これからさまざまなことが起きるだろうけれど温かい心をもっている息子と嫁のメアリーならきっとうまくいくと心をこめてふたりを祝福するシーンでのセリフ。
◎英語メモ
one piece of advice ひとつのアドバイス
これだけは伝えたい・・・そんなとき one piece of をつけて話の中身を強調しようとします。
I’m The Faller
オトコ運がわるく自分は落ちこぼれだと思い込んでいるティムの妹キット・カット。落ちこむ妹をはげまそうとティムはタイムトラベルをつかって過去にもどってキット・カットの人生をやり直しさせようとするシーンでのセリフ。
落ちこぼれというコトバを表すのに the faller という単語がでてきます。
Kit Kat:
Maybe, just maybe, I’m the faller. Every family has, like, someone who falls…who doesn’t make the grade, who stumbles, who life trips up. Maybe I’m our faller.
わたしはたぶん落ちこぼれよ 一家に一人いるできそこない
取りえがなくて ヘマして 人生につまずく 落ちこぼれなの
◎英語メモ
the faller
to fall 落ちるという動詞を名詞化した単語で「落ちこぼれ」を表しています。案外、日本語に近い発想ですね。
to make the grade よい成績をのこす
to stumble こんがらがる
to life trip up 人生につまずく この場合、life が先にきていますが人生を強調するための倒置としてつかっています。本来はwho trips up life。
Life’s A Mixed Bag
ティムとメアリーは子宝にもめぐまれて3人目も生まれようというとき父親がガンで長くないことを知らされます。こればかりはタイムトラベルをつかっても解決することはできずティムは落ちこみますが父親はそんなティムを労ってくれます。
タイムトラベルといったSFをおりまぜたマンガのような世界ですが親子の絆、家族愛はしっかりとつたわってきて心にしみるシーンといえます。
Tim’s Father:
Life’s a mixed bag, no matter who you are. Look at Jesus: he was the son of a God, for God’s sake and look how that turned out.
誰だって人生わるいことはあるさ キリストを見てみろ 神の息子だぞ 勘弁してくれよ 最後は悲惨だぞ
引用:Rotten Tomatoes
◎英語メモ
a mixed bag なんでも入っているごちゃまぜのバッグ。人生は良いことも悪いこともいろいろと入っているものだとティムが前向きになれるよう語りかけています。
As If…
Tim Lake:
I just try to live every day as if I’ve deliberately come back to this one day to enjoy it as if it was the full final day of my extraordinary life
この日を楽しむために じぶんは未来からきて 最後だとおもって今日を生きている
ボクの非凡で平凡な人生の…
引用:Rotten Tomatoes
◎英語メモ
as if まるで~のように
deliberately わざと (類義語:on purpose)
extraordinary 並はずれた
All We Can Do Is Do Our Best
Tim Lake:
We’re all travelling through time together every day of our lives.
All we can do is do our best to relish this remarkable ride.
ぼくたちは一緒に人生をタイムトラベルしてる
いまを精いっぱい生きて すばらしい日々をかみしめよう
引用:Rotten Tomatoes
◎英語メモ
All we can do is do our best.
馴染みのある日常英会話。なにかしら頼まれたときの返事としてつかえる慣用句です。
to relish おいしく食べる
ここでは人生を楽しむという意味でつかわれている。
remarkable 非凡な
ride 乗り物
ここでは人生を「乗り物」として捉えている。
『アバウト・タイム』は名作映画完全セリフ集という本が出ています。この本は、リスニングの難易度、すべてのセリフと解説など『アバウト・タイム』をつかって英語学習するうえで最適です。
映画で学ぶ英語に興味のある方にオススメの一冊です。
まとめ
『アバウト・タイム』では、映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介しました。
しくじった時はタイムトラベルをつかって何度でもやり直しができるとはうらやましい話しですね。
タイムトラベルが出来るできないに関わらず、毎日を何げなく過ごせる時間はいかに幸せで大切なことか思わせてくれるハートウォーミングな映画です。
ぜひチェックしてください。