『コンテイジョン』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ

パニック・ホラー

世界中で感染のニュースがない日はないという新型コロナウイルスCOVID19。

手洗いやマスクによる予防とワクチン接種で安全・安心を得るために懸命な人類ですが、2021年になってもヨーロッパ、ブラジル、インドで変異したウイルスによる感染の話しもつきません。

映画『コンテイジョン』を観ると、コンテイジョンの意味である「他人や家族でも触れるだけで伝染」してしまう新種のウイルスが世界各地に拡大していくところなど、まるでCOVID19のことを描いているようです。

目に見えない恐怖からパニックに陥っていく人々や感染の収束までのストーリー。

『コンテイジョン』をとおして映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介します。

コンテイジョン(伝染病)ポスター

(c) Warner Bros. 出典:IMDb

『コンテイジョン』あらすじ

香港での仕事を終えたベス(グウィネス・パルトロー)は夫と子供の待つアメリカへと帰国した。戻るなり具合の悪さを感じたベスだったが最初は風邪だろうと軽く考えていた。しかし、病状が良くなることはなく2日後に亡くなってしまう。

一方、香港、ロンドン、東京と言った都市では次々に同じ症状で倒れるものがでる。アメリカにある疾病対策センター(CDC)や世界保健機構(WHO)はウイルス感染を疑い、その正体を突き止めようとドクターを感染地区に送り込む。

ウイルスを調べていくとかつて遭遇した事のない新型ウイルスとわかるが、その治療を巡っては時間の要するものであった。しかし、野心的なジャーナリストは政府は事態の真相とワクチンを隠しているとブログで主張し、それを読んだ人々は不安からパニックに陥ってしまう。

新型ウイルスとそのウイルス以上に感染力をもった「情報」という恐怖…人々はどう事態を乗りこえていくべきか?

『コンテイジョン』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ

Figure Out

Contagion (2011)
Jennifer Ehle in Contagion (2011)

疾病センター(CDC)の研究員 アリー・ヘクストール医師 (ジェニファー・イーリー) から病原菌についての意見を聞くエリス・チーヴァー医師(ローレンス・フィッシュバーン)シーンで登場する英会話フレーズ。

いままでに遭遇した事のない未知のウイルスについてアリー医師はウイルスは我々(人間)が正体を突き止める前にウイルスが人間に合わせて異変をくり返していると述べているところです。

It’s figuring us out faster than we’re figuring it out. 

より速いスピードで変異しているわ。

引用:IMDb

フレーズの原形は「figure out」で同じ言い回しを比較級で使うことで相手の方がうわてであるように表現しています。

この場合で行くと、「ウイルス」のほうが「人間」よりも速く変化を遂げていることをあらわしています。

No Treatment, No Vaccine

Contagion (2011)
Jennifer Ehle and Laurence Fishburne in Contagion (2011)

アリー医師の見解をもとにエリス医師はひとつの結論を見いだします・・・結局のところウイルスの正体もはっきりしないうえに対抗できる血清をつくるヒントもないと困惑するエリス医師。

So we have a virus with no treatment protocol, and no vaccine at this time. 

ということは、現在までのところウイルスに対して適切な処置方法も抗体もないと言うことだな。

引用:IMDb

◎英語メモ

treatment 処置、扱い

vaccine  ワクチン

Blogging Isn’t Writing

Contagion (2011)
Jude Law and Elliott Gould in Contagion (2011)

危険なウイルスによって命を失うものが増えていくなか、対抗する術がなかなか見つからないと言うことは人々にとってはすごく不安な気持ちにさせられます・・・この辺りはCOVID19そのものですね。

また、不安な状況をチャンスとして捉え一旗揚げようとする者もでてきます。

フリーランスでジャーナリストを名乗るアラン・クラムウィディ (ジュード・ロウ)は情報を得ようと疾病センターや病院に張りついて特ダネをつかもうとしています。

建物から出てきたウイルスの専門家を質問攻めにするアランですが、質問があればオフィスに問合せしてから来いとあしらわれます。

加えて、アランのような記者に対しても良い印象は持っておらず、こうなじります。

Blogging isn’t writing. It’s graffiti with punctuation. 

ブログなんてものは記事じゃない。ブログは句読点がつきの落書きだ。

引用:IMDb

◎英語メモ:

graffiti 落書き

punctuation 句読点

アランは政府に対しても「大衆は真実を知らされていない」 と主張してアラン自身の存在感を高めていました。

しまいには自分の思い込みで感染もしていないのに病状が回復したという薬草の話をデッチあげ、人々の混乱を巨大化させてしまいます。

正しくない情報が人々の不安をあおるシーンはウイルスよりもっと怖ろしい感じがします。

それにしても、映画『コンテイジョン』はリアリティがありすぎて、COVID19と照らしあわせると気味が悪いくらいです。

Contagion (2011)
Jude Law in Contagion (2011)

猛威をふるったウイルスですがストーリが進むにつれて研究が進み、抗体ができたことで徐々に事態が収束していきます。

映画の終盤では「1日目」というシーンが出てきて感染までの経緯がわかるようになっています。

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まとめ

『コンテイジョン』の意味、そして映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介しました。

中国武漢をビデオに収めた街をみるとパッと見は無人になった様な光景で映画で言うところの住民が避難したあとの誰も居なくなったシーンはウイルスに感染することの恐ろしさがうかがえます。

また、映画で描かれていた目に見えない恐怖はウイルスだけでなくまちがった情報がパニックをまねくところがそっくりです。

COVID19はワクチンも開発されすこしづつ収束へ向かっています。油断することなくうがい、手洗い、消毒と気をつけて行きましょう!