ビフ老人に学ぶイキな英語表現!『バックトゥザフューチャー2』

アドベンチャー、ファンタジー

こたえが最初っからわかっている勝負事ほど簡単なことはないですよね。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー・パート2』は、ちょっとした欲がきっかけでもと居た世界がが丸っきり違ったものになってしまった主人公マーティが元の状態をとり戻そうと四苦八苦するストーリーです。

パート2ではマーティと対決しているビフ・タネン(トーマス・ウィルソン)がストーリーの中心になっています。

今回は、このビフの老人時代、青年時代を通して学べるイキな英語表現を紹介します。

Production Companies
Universal Pictures Amblin Entertainment
U-Drive Productions
出典:IMDb

バックトゥザフューチャー2 あらすじ

1955年から、自分のいた時代である1985年へ無事に戻ることができたマーティ(マイケル・J・フォックス)。だが、そこへドクが現れてマーティと恋人ジェニファーをタイムマシンのデロリアンに乗せると、有無を言わせず2015年へと連れていく。その目的は、後に夫婦となるマーティとジェニファーがもうけた息子が起こすことになる事件を未然に防ぐことだった。何とか息子を守ることができ、1985年に帰還したマーティたち。しかし、2015年のある出来事が作用して元の1985年とは全く違った世界に変貌していた。

引用:シネマトゥデイ

バックトゥザフューチャー2 ビフ老人と青年ビフのやりとりで登場する英語表現

Butthead

Production Companies Universal Pictures Amblin Entertainment U-Drive Productions
出典:IMDb

ビフは「バック・トゥ・ザ・フューチャ」パート1~3に主人公マーティの対決相手として毎回登場します。威張っている割にどこかコミカルな感じさえするビフですが、パート2では、ビフは3役(ビフ本人の青年と老人時代、ビフの孫)をこなしています。

ビフはシリーズを通して毎回つかうフレーズに”Butthead”(まぬけ野郎)があります。

これはビフ役のトーマス・ウィルソンが造り出した単語で、パート1ではおどおどしてるマーティの父ジョージをいじめたり、威圧したりするシーンで使われていました。

パート2でビフは過去にもどった青年ビフとこの”Butthead”を言い合っています。

老人ビフ:Just get in the car, Butthead. いいから乗れよ、のろま野郎。

高校生のビフ:Who you calling “butthead”, Butthead? だれがのろま野郎だって、こののろま野郎め。

青年のビフはどこからともなく現れたビフ老人のたわごとなど聞く耳もたぬという感じでしたがビフ老人からもらったスポーツ年鑑がのちのちの青年ビフに大金をもたらすことになるのです。

このスポーツ年鑑はマーティが犯した失敗の元になったものです。ちょこっとでもよこしまな考えをしてしまったせいでマーティは自分のもといた世界がまったく別のものに変わってしまします。

You Make Like A Tree And Leave

Production Companies
Universal Pictures Amblin Entertainment
U-Drive Productions
出典:IMDb

ビフ青年:

So why don’t you make like a tree and get outta here? わかったら「木のフリをして」消えろよ。

ビフ老人:

It’s “leave” you idiot. アホ、消えろは”leave”だ。「You make like a tree and leave.」って言わなきゃダメだろ!

You sound like a damn fool when you say it wrong. まちがった言い方してるとほんと間抜けに聞こえる。

ビフ老人が若いころの自分を叱っているのは本当は「You make like a tree and leave.」と言うべきところを適当なフレーズを偉そうに「why don’t you make like a tree and get outta here?」と言っていたからです。

状況としては、なんて書いてあるかよくわからないフランス料理のメニューを見ながら知ったかぶりして偉そうに注文している感じとでもいったらいいでしょうか。

ともかく、ビフ青年のあまりのアホさにビフ老人があきれて教えてやったということが描かれています。

◎英語メモ

英語は似たような音にあわせて例えことばを作ることがあります。この場合、「消え失せろ!」と言いたいときにmake like a tree(木のふりをする)というフレーズを使いleaf「葉っぱ」≒”leave” 「去る」という似ている音をかけあわせて「消え失せろ!」を表しています。

例文)
I don’t like that comedy show very much. Let’s make like a tree and leave.
コメディショーはあまり好きじゃないんですよ。もう出ましょうよ

日常会話でも、人知れず「スゥ~」と退散しましょうよと言いたときにつかえる通な英会話フレーズです。

さんざん馬鹿にされて萎えてるビフ青年は、そんな本などいらないから消えてくれよとビフ老人を追い払おうとします。

しかし、ビフ老人はこの本(スポーツ年鑑)さえあればお前の(ビフ青年)の将来は安泰だぞと言わんばかりに本を握らせます。

青年ビフ:Alright then, “Leave.” And take your book with you.

わかったよ。”Leave”って言えばいいわけね。もう本と一緒に消えてくれってば。

老人ビフ:Don’t you get it. You could make a fortune with this book.

わからないのか。この本はなぁ、お前に幸運をもたらしてくれるんだぞ。

まとめ

『バック・トゥ・ザ・フューチャ2』では主人公マーティの対決相手ビフに焦点をあてた英会話フレーズを紹介しました。

『バック・トゥ・ザ・フューチャ』はマーティ、ドク、ビフほかそれぞれの役者が放つセリフが表情豊かでどれも面白くて英語が楽しく学べます。

シリーズはパート1~3まであり、毎回登場するフレーズがシリーズを通して出てきます。シーンごとにくり返し覚えられるフレーズが出てくるというのは、英語をリピートして聞けることになるので学習するうえで最適です。

最後にパート2に登場するビフは不動産王、交渉の達人として時代の寵児だったドナルド・トランプがモデルだったそうです。

なるほど~、写真を見ると実によく雰囲気をとらえてます。ドナルド・トランプは言わずと知れたアメリカの大統領ですが、フッと笑みをみせるビフの表情がトランプ大統領とかぶって見えます。