『ラスベガス万才』プレスリーとアン・マーグレットがエナジー満載!

音楽

エルビス・プレスリーといえばロックンロールキング!

そんなプレスリーがカラフルでエネルギッシュな青春映画に出ていたなかで最高傑作が『ラスベガス万才 Viva Las Vegas』です。

また、女プレスリーと言われたヒロイン役のアン・マーグレットとプレスリーのダンスバトルが見どころのひとつです。

キラキラした古きよきアメリカの魅力がたっぷり、そして全盛期のプレスリーが堪能できる映画から使える英語フレーズを紹介します。

Production Companies:Metro-Goldwyn-Mayer
Distributor:Pony Canyon (1984) (Japan)
出典:IMDb

ラスベガス万歳 あらすじ

自動車レーサーのラッキー(エルビス・プレスリー)は、自作の愛車 エルバMK6マセラッティでラスベガスで初めて行われるカーレースのグランプリを獲得しようとラスベガスに単身のり込んできた。

しかし、マセラッティ心臓部であるエンジンを買うべく資金が必要になり、カジノで賭けに興じ、一発勝負で資金獲得とテンションをあげるラッキーだった。

しかし、現実はそう甘くない。人儲けどころか文無しになってホテルでウェイターでもしなければどうにもならない状況ものの、ホテル従業員によるタレントショーがあるときき挽回しようと張り切るのだった。

ラッキーはレースも大事だが現地の美女ラスティ(アン・マーグレット)に一目惚れし、どうにか彼女を振り向かせようと必死になるが…。

映画は1964年5月に日本でも公開され大ヒットとなった。

若者、夢、恋、ライバル、歌に踊りと青春映画に欠かせないテーマとミュージカル仕立ての作品である。

見どころはエルビス・プレスリーとアン・マーグレットの歌やダンスの掛けあい!どちらも観ているだけで気持ちが高鳴らせてくれる。

プレスリーとダンスで渡りあうアン・マーグレット

世界的なアイドルでありスターだったエルビス・プレスリー。そんなプレスリーと共演する相手はきっと世界中の女子から嫉妬されたんじゃないでしょうか。

でも、アン・マーグレットはそういった嫉妬をものともしない、それどころか主役のプレスリーと互角にまたはそれ以上の存在感をダンスを見せつけて清々しさすら感じます。

女エルビスと言われるだけあって、ふたりのダンスは迫力満点だしすごく楽しそう。

アン・マーグレットは北欧スウェーデン系のアメリカ人。美しい顔やスタイルそして歌とほんと才能ひとり占めですね。

それでいて優しそうに笑うアン・マーグレットは健康的でさわやかな1960年代を代表するアメリカン・ビューティーといった感じです。

A Strong Heart And A Nerve Of Steel

プレスリーの鼻にかかった独特な歌いかたってロックンロールとの相性がバッチリあっています。

とても楽しそうだし、伴奏なしで聴いていたとしてもノリノリになれるリズム感がたまりません。映画を観るとプレスリーはセリフを言っているときでさえ言葉にビートがあってリズミカルに聞こえます。

映画主題歌『ラスベガス万才 “Viva Las Vegas”』

エルビス・プレスリーは歌のなかで

必要なのは度胸と鋼のような神経

All You Need’s A Strong Heart And A Nerve Of Steel

引用元: LyricFind

あれこれ悩んでないでとりあえずチャレンジしてみろよ!なにかに夢中になれるって最高だぜ!

と歌とダンスで教えてくれます♪ 

それにしても、全盛期のプレスリーのカッコいいこと!甘い声とロックの相性もハマっているし、歌唱シーンやパフォーマンスはどれをとっても存在感があふれ出ています。

ファッションを見ても黒のスーツに赤シャツが豪華に決まっていますね。

That’s Quite A Rig

Production Companies:Metro-Goldwyn-Mayer
Distributor:Pony Canyon (1984) (Japan)
出典:IMDb

青春映画につきもののスポーツカー。プレスリーがレースで乗った車はエルバというイギリスの会社がかかわったMK6マセラッティ(写真右のシルバーカー)

60年代のスポーツカーはレトロな雰囲気ながらもポップでオシャレです。整備工場に自分がデザインした車を持ち込むとたちまち人だかりができて工場の男とのやり取りのシーン。

このスポーツカーが登場するシーンでの英語セリフは日常会話でもよく出てくるフレーズです。

That’s quite a rig, I never saw anything like it.

すごい車じゃないか

Yeah, it’s one of a kind, I built it myself.

まあね 手作りさ

◎英語メモ:

rig 道具(車やギターなど自分がよく使う道具や装備などを表します)
one of a kind オリジナル(これひとつしかないモノを表します)

ラスベガス万歳 トリビア

映画の興行収入

映画が公開された1964年はビートルズが銀幕デビューした年でもありました。

1950年代から世界を一世風靡してきたプレスリーと1960年代に人気真っ只中だった

ビートルズが同じ年に公開した映画『ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!』

どちらが興行収入が上か?という疑問に対して大衆紙「ヴァラエティ」によると

それぞれの売上は次の通りになっていました。

ラスベガス万才

Viva Las Vegas

$9,442,967

ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!

A Hard Day’s Night 

$6,165,000

 

当時はビートルズを知らなければ音楽通と言えないというくらい凄まじい旋風を

巻き起こしていたビートルズですから、それを興行的に上回るプレスリーは

やはりキングというのにふさわしいスターですね。

アン・マーグレットとのロマンス

『ラスベガス万才』が公開された当初はプレスリーとアン・マーグレットがあまりにもお似合いすぎてタブロイド紙はこぞってふたりはプライベートでも結婚するんじゃないか?!と書き立てたそうです。

映画でもふたりが幸せそうにウェディングを行うシーンもあるし不思議でもない感じでした。実際、映画の収録まえはふたりでデートしたりとかもあったようです。

でも、映画公開あとはふたりが会うこともなくなり、それどころかエルビスは次に公開する映画のヒロインは気をつけて選ぶようになったそうです。(やはり、ライバル視していたのかも。)

(参考:IMDbトリビア

まとめ

1964年に公開されたエルビス・プレスリーとアン・マーグレットの才能がぶつかり合う

映画『ラスベガス万才 Viva Las Vegas』を紹介しました。

ラスベガスの派手なネオン街から始まってエンディングまで華やかで歌やダンス、どちらも引けを取らないエルビス・プレスリーとアン・マーグレットのダンスバトルが観ていて楽しい作品です。

キラキラした古きよきアメリカの魅力がたっぷり楽しめる映画を通して全盛期のプレスリーを堪能しつつ英語の響きのカッコよさも感じられる作品になっています。

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