セリフ・音楽・演技:恐怖の三拍子♪『シャイニング』に学ぶ英会話

斧 パニック・ホラー

ごく普通の日常英会話なのに、セリフ・音楽・演技によって、それらが恐ろしく怖いフレーズに聞こえるところも映画の楽しみ方のひとつではないでしょうか。

今回は映画『シャイニング』を通して、怖いけれど使える英会話フレーズを紹介します。

シャイニング ポスター

(c) Waner Brothers

シャイニング ストーリー

ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は妻のウェンディ(シュリー・デュヴァル)、息子のダニー(ダニー・ロイド)と3人でコロラド州のロッキー山上にあるオールバックホテルというホテルにやってきました。

そこでジャックは、住み込みの管理人としてホテルの支配人と契約をして、冬があけるまでホテルの管理を引き受けます。しかし、そこは1970年に残忍な殺人事件が起きたいわく付きのホテルでした。

ダニーは「シャイニング」という普通の人間には見えないものが見える能力をもっており、ホテルで様ざまな現象を目撃していきます。

冬の時期は閉鎖となるホテルでは、閉鎖の日に料理長のハロランがダニーとウェンディーを連れてホテルを案内していました。

そこで、ハロランは自身もそうであることから、ダニーが「シャイニング」を持っていることに気づき、ダニーに「このホテルには何かが憑りついている」と伝えます。

ホテルが閉鎖すると、猛吹雪のなか、ホテルで暮らすのはトランス一家の3人だけとなりました。ダニーは 料理長のハロランから聞いていたとおり、不気味な光景や夢を見るようになります。

ジャックも次第に様子がおかしくなっていき、妻のウェンディーもそれを察知して不安を募らせていきます。

”呪われたホテル”はジャックを操り、ウェンディーとダニーを追いつめていく…。

日常英会話フレーズ

How Do You Like It?

映画はホテルで起きた事件をホラータッチで描いたものなのですが、残虐でグロテスクなシーンは数秒しか見せず、あとはごく普通な会話がほとんどだったりします。

公開当時の売り文句が”モダン・ホラー”と言われていただけあって、怖いシーンとそうでない普通の会話シーンのバランスが絶妙で、それまでにあった恐怖映画とはひと味違う新しい恐怖映画でした。

例えば、”All work and no play makes Jack a dull boy.”「仕事ばかりじゃジャックは頭がおかしくなる。」と何行もタイプされた紙を見る妻ウェンディーのシーン。

特にセリフはなく、ウェンディーがタイプの文章を読んでいるだけなのに凍りつくような恐怖が襲い掛かってきます。

バックに流れるオーケストラが何とも気味の悪い感じで更に恐怖心を高めていく…。

同じフレーズばかりが書いてある紙を何枚も見たウェンディーは絶望的な表情でいると、ジャックが後ろから何げない感じで語りかけます。

“How do you like it?” どうかなそれ。

The Shining (1980) – All Work and No Play Scene (3/7) | Movieclips

ジャックは何事もなかったような優しい感じでウェンディーに語りかけ、ウェンディーは驚きのあまり叫んでしまいます。

怖いですよねこのシーン。英会話フレーズはごくごく普通の「それってどう?」という日常よくつかわれるフレーズなのに、場面がかわるとこうも印象が変わるのかといった場面です。

Come Play With Us, Danny

劇中、いちばん怖いシーンといったら、三輪車に乗ったダニーが双子の姉妹に出くわすシーンではないでしょうか。観ている方からしたら、びっくりしたのも束の間、たちまち恐怖に包まれるといった感じです。

The Shining (1980) – Come Play With Us Scene (2/7) | Movieclips

”Hello Danny.”  こんにちは、ダニー。

”Come play with us, Danny.”  私たちと遊びましょうよ、ダニー。

”Forever and ever and ever.”  ずっと、いつまでも、ずっとね。

ほんと怖いですよね…。ここでも、セリフだけ見ると普通の日常会話なんですが、目を覆いたくなるようなシーンが一瞬でも散りばめられるとフレーズ自体の響きが全然違って聞こえます。そして、ここでも聞こえる気味の悪いオーケストラ♪♪

サブリミナル効果って何?と聞かれたら説明を受けなくとも、このシーンを観れば納得できるかもしれません。

Heeere’s Johnny!

映画『シャイニング』の代名詞的フレーズ。

しかし、元々このフレーズはアメリカの人気トークショー「ザ・トゥナイト・ショー」で30年に渡り司会をつとめていたジョニー・カーソンという司会者が番組のオープニングでいつも言っていたフレーズです。

アメリカでは知らない人はいないと言っていい番組だけに、このフレーズはジョニー・カーソンの定番フレーズを気が狂ったジャックがパクっているシーンです。

The Shining (1980) – Here's Johnny! Scene (7/7) | Movieclips

童話のフレーズでさえも不気味に聞こえる!

ジャックはウェンディが隠れている部屋を開けようと斧でドアをたたき割ります。叩き割る前に「3匹の子豚」の話をひとり言のように囁きます。

Little pigs, little pigs, let me come in!  

子豚ちゃん、子豚ちゃん。わたしを入れておくれ。

Not by the hair on your chinny chin chin.

わたしのあご髭のそばに近寄るな。(絶対入れないぞ。)

Then I’ll huff… And I’ll puff… And I’ll blow your house in!

それならハー、フーっと吹いてお前の家を吹き飛ばしてやろう!

ここではセリフはもとより、ジャック・ニコルソン扮するジャックの形相と妻役のシュリー・デュヴァルの表情が凄まじいです。

まとめ

同じ英会話フレーズでも使う状況によって全然響きが変わってくるところが面白いです。

ホラー映画ではショッキングな場面を観ることで、簡単そうでいてなかなか使いこなせない英会話フレーズを急ピッチで身につけるのに案外役立つかもしれませんね ^_^;

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