『ラストターゲット』を彩る3カ国の女優:いろいろな英語が聞ける

イタリアの田舎町 ドラマ

英語を勉強するときネイティブが話す英語を聞くことは大切ですが、ネイティブ以外の英語を聞くことも忘れてはいけません。

いろいろなアクセントや話し方に馴れ親しむことは英語学習のひとつです。

そこで今回はいろいろなアクセントの英語が聞ける映画『ラストターゲット』を紹介します。

はじめて観たときはたいして面白くなかったとしても、じわじわと好きになっていく映画ってありませんか?

映画『ラスト・ターゲット』も地味ながらストーリーが進むにあたって次第に惹きこまれていく映画と言えるでしょう。

名の知れた役者はジョージ・クルーニーだけですが、渋い演技でストーリーを静かにけん引していきます。

『ラストターゲット』には3人のヨーロッパ人女優が登場します。イリーナ、クララ、マチルデは主演ジョージ・クルーニー以上に存在感があり映画の魅力をひきだしています。

女優たちは出身がスウェーデン、イタリア、オランダであり、英語が第一言語ではありません。コメントやシーンをとおして語る英語はアメリカやイギリス英語とはひと味ちがった魅力的なものがあります。

『ラストターゲット』を見れば英会話の中でいろいろなアクセントがあると身近に感じられ勉強になります。

では、見て行きましょう。

ラストターゲット

Production Companies:
Focus Features
Greenlit Rights
Smokehouse Pictures (as Smokehouse)
Special Treats Production Company (EPK)
This Is That Productions
出典:IMDb

ラスト・ターゲット あらすじ

映画『ラスト・ターゲット』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?
映画『ラスト・ターゲット』のあらすじとネタバレ感想。ストーリーを分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

引用:MIHOシネマ

女優たちの語る『ラストターゲット』

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『ラストターゲット』でダンディーな殺し屋を演じるジョージ・クルーニーが映画のメインを飾っていることは言うまでもありませんが、映画をより魅力的にしているのは3人の女優たちです。

Last Target (2010)
George Clooney and Irina Björklund in Last Target (2010)
  • スウェーデンでのシーンで登場したイングリッド役のイリーナ・ビヨルクルンド

雪原をふたりで歩いていたとき刺客に狙われたジャックはすばやく刺客を倒しますがイングリッドも一味だったと思い殺してしまう。

ヴィオランテ・プラシド(クララ役)

Last Target (2010)
Violante Placido in Last Target (2010)

イタリアでのシーンで登場するクララ役のヴィオランテ・プラシド

ジョージ・クルーニー以外は日本では知られていない女優ですが、映画情報を調べてみると、ヴィオランテ・プラシドとテクラ・ロイテンが映画について語っている動画あります。

ヴィオランテはイタリアの女優で『ラストターゲット』がハリウッドデビューのようです。

彼女のママはシモネッタ・ステファリという女優でした。映画『ゴッドファーザー』でアル・パチーノの妻役を演じています。

英語は彼女にとっても外国語。しかし、インタビューではとても流暢に『ラストターゲット』のあらすじを語っています。

▶️ Last Target - The American
Watch Interview | 0:33

Clara. She is a prostitute. She lives in a small town.

Probably she does this job because she wants to get out of there.

She wants to maybe dream of another life.

And this man lives there and is so charming in a way. Like, well, they meet each other so she dreams maybe a possibility of running away of this.

Charming and challenging man. Maybe starting a new life.

クララは(イタリアの)田舎町で娼婦をして暮らしているの。

なぜって、たぶん彼女は小さな田舎町からぬけ出したかったと思うの。

そこにジャックが現れる…。きっとジャックの魅力にひかれ彼となら新しい人生が開けると思ったんじゃないかしら。

引用:IMDb

テクラ・ロイテン(マチルデ役)

Last Target (2010)
Thekla Reuten in Last Target (2010)

テクラ・ロイテンは、インタビューにおいて共演したジョージ・クルーニーについて語っています。

テクラ・ロイテンはオランダ出身の女優。ちょい役ですがアメリカの人気ドラマ『LOST』にも出演しています。

語学堪能なテクラ・ロイテンは5カ国語(ドイツ語、英語、フランス語、オランダ語、イタリア語)を話せるそうです。これほどの実力なら女優以外でも大きな活躍ができそうですね。

▶️ Last Target - The American
Watch Interview | 0:45

He’s such an experienced which you notice right away.

First of all, really, I think everyone of us knows because what he sort of beams, you know, in a whole publicity life.

It’s definitely part of him. Very charming, very kind hearted man.

But apart from that, he jokes, you know, and his jokes are very funny.

And he is such a professional. I was most intrigued. I learned from that as well. How he set he is a definitely very good actor but he always has an eye of director with him as well I feel.

ジョージは経験豊富で(役者として)著名な人だけに彼の放つオーラにみんなが惹かれたし、心優しい人だったわ。それだけじゃなく、いつも面白い冗談をいって笑わせてくれたの。

ジョージは(仕事への取りくみ方も)すごくプロフェッショナルで、それは彼が優れた役者であることは間違いないけど、それ以上に監督としての視点からものごとを捉えてるからだとおもうわ。

引用:IMDb

3人の女優たちは演技も魅力的ですが、英語学習者として興味を引くのは英語のアクセントです。

出身もフィンランド、イタリア、オランダと様々でアメリカネイティブのジョージ・クルーニーも入れると4か国からなる登場人物の英語を聞くことができます。

ジョージ・クルーニーの英語が本家とすると、イングリッド(フィンランド)、クララ(イタリア)、マチルダ(オランダ)にとって英語は外国語です。

それぞれにアクセントがあり、アメリカやイギリス英語とは響きがどこか違って新鮮な感じがします。また、英語の話し方ですが、みな堂々としていて英語学習者のお手本のような姿勢をしめしてくれます。

ピックアップ英語フレーズ

追っ手から身を隠すためにイタリアの田舎町にきたジョージに寄りそおうと努める神父ベネデットとの会話から英語フレーズを紹介します。

神父ベネデットはアメリカ人の写真家でエドワードと名乗るジョージにどこかワケがありそうな雰囲気を感じとります。なにか助けになれないかとジョージに話しかけますがジョージは心を開こうとしません。

神父ベネデット:

A man can be rich, if he has God in his heart. 
こころに神を宿すものはそれだけで豊かになれる。

ジャック:

I don’t think God is very interested in me, Father. 
神は私に興味などない、ファザー。

まとめ

『ラストターゲット』は、映画として派手さはありません。
いちど観ただけではストーリーがよくわからないと思うひともいるかも…。

しかし、イタリアの田舎町や田園風景、登場する3人の女優たち、静かに進んでいく映像、音楽など一度観たらくり返し観たくなる映画です。

映画鑑賞とは辛抱強さが求められるという例としてピッタリかもしれません。
これは英語学習にも同じことがいえそうですね。

最初は少し我慢がいるかもしれません。しかし、とてもいい映画なのでぜひご覧になって英語学習にも役立たせてください。