アカデミー賞受賞で語るブラッド・ピット/エモーショナルなスピーチに学ぶ英会話

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第92回アカデミー賞授賞式で助演男優賞に輝いたブラッド・ピットは今回が初めてのオスカー受賞になりました。

過去にも

  • 『12モンキーズ』
  • 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
  • 『マネーボール』

と3作品がノミネートされながらも受賞は逃していました。

4度目となるノミネートで遂にオスカーを手にしたブラッド・ピットの胸の内はどんな感じだったのでしょう。

今回は、オスカー受賞でそのうれしさを語るブラッド・ピットのスピーチを通して聞く英語を紹介します。

once upon in a hollywood

(c) Sony Pictures

アカデミー賞助演男優賞を手にエモーショナルに語るブラッド・ピット

普段は共演者や監督と一緒に語っていることが多いイメージのブラッド・ピットですが、助演男優賞受賞者として本人のみのスピーチを聞くことができます。

スピーチの後半に今までのキャリアをふり返ってエモーショナルになったのか、少し震え声のスピーチが聞く人の心にも伝わると思います。

Brad Pitt Gives Emotional Speech After Oscar Win For Best Supporting Actor

スピーチ@0:01-

Thank you the Academy for this honor of honors. 数ある賞のなかから助演男優賞を貰えることになって感謝しています。

◎英語メモ

this honor (この賞)とは best supporting actor(助演男優賞)

世界にある3大国際映画祭 :カンヌ国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、ベルリン国際映画祭 といった映画祭に加えて、アカデミー賞は映画にかかわるすべての人たちを讃えているという映画祭のキングのような祭典です。

そういった映画祭で賞を受賞できるというのは演じるもの支えるものにとっては格別な賞なだけにブラッド・ピットがスピーチでエモーショナルになるのも無理もないかもしれません。

政治批判? 

スピーチ@0:04-

They told me you only have 45 seconds up here, which is 45 seconds more than Senator gave John Bolton this week.  壇上での持ち時間は45秒って言われたけど、議院が今週ジョン・ボルトンに与えた時間よりは長いよね。

◎英語メモ

45 seconds more than Senator gave John Bolton this week.  議院が今週ジョン・ボルトン氏に与えた時間より(スピーチの時間が)45秒も多いってことさ。

米トランプ政権で補佐官を務めていたジョン・ボルトン氏をトランプ大統領の弾劾裁判に召喚しないということになったことを茶化した感じで述べいています。

しかし、政治的な話題をアカデミー賞でしたことでブラッド・ピットは一部からは批判を受けてしまったようです。

The Adults Do The Right Thing

I’m thinking Quentin does the movie about it in the end the adults do the right thing.  クエンティンがそのことについて最後に大人は正しいことをするものだといった映画を作るかもね。

◎英語メモ

the adults do the right thing  大人は正しいことをする

これまた政治的な話題に触れています。ブラッド・ピットは現トランプ政権をよく思っていないようで監督のタランティーノも引き合いに出して政治批判をしているようなコメントをしています。

解釈すると、現在のアメリカが抱えている様々な問題に社会に力を持つトランプ政権の姿勢や態度に呼び掛けているようなフレーズです。

しかし、それを聞いたタランティーノはテレビカメラが自分に向けられていることに「参ったなぁ、いまその話するなよ」という感じで苦笑いしています。

タランティーノへの敬意

One-Of-A-Kind

スピーチ@0:22-

This really is about Quentin Jerome Tarantino. You are original, you are one-of-kind. The film industry would be a much drier place without you.

僕の受賞はタランティーノ監督あってのものなんだ。あなたは独創的で、唯一無二のひとだよ。あなたがいなかったら映画業界はもっとずっと冷たいところだったに違いないよ。

◎英語メモ

one-of-kind  唯一無二 

いくつかの言葉をつなげて名詞を作るときは、伝えたい意味が分かりやすいようにひとつひとつをハイフンでつなげます。

Expect The Worst But Look For The Best

スピーチ@0:38-

Look for the best in people. Expect the worst but look for the best.

(自分にとって)一番しっくりくる人を見つけて、最悪な時があるってことも予想しつつベストな機会を逃すなよ。

◎英語メモ

Expect the worst but look for the best.

なにか行動するときは「最悪なときも想定しながらチャンスを逃すなよ」というアドバイスのような感じで、仕事でも人生でも使えるような英会話フレーズです。

ブラッド・ピットは自分の役者人生を進むうえで自身の心に言い聞かせてきたのでしょうね。

レオナルド・デカプリオとの共演

Ride On Your Coattails

次に、ブラッドは助演男優賞がとれたのはレオナルドあってこそだと言わんばかりにスピーチをしています。

スピーチ@0:42-

Leo, I ride on your coattails any day man. レオ、僕はいつだって君に便乗していくぜ。

◎英語メモ

ride on one’s coattails  ~に乗っかる、便乗する

ここでは人気や知名度に乗っかるということをデカプリオの人気に乗っかって成功したんだと冗談っぽく言って笑わせています。

かくゆうレオナルド・デカプリオ本人も、2015年に主演男優賞をとった 『レヴェナント: 蘇えりし者』 までの道のりは平坦ではなく、4度のノミネート作がありながらもオスカーを逃していました。

ブラッド・ピットが助演男優賞をとったときはデカプリオと互いに抱き合って讃えあえているシーンは感動的です。

また、ブラッド・ピットは、現場を支えてくれたスタントコーディネーターやスタントマンたちにも感謝の言葉をおくっています。

役者人生をふり返って語るエモーショナルなスピーチ

I’m A Big Godsmacked

スピーチ@1:10-

Listen, I’m a big godsmacked. I’m not the one to look back but this has made me do so. I think of my folks taking me to the drive-in to see “Butch and Sundance” and loading up my car and moving out here.

聞いてほしいだ。僕は昔のことをふり返ったりするほうじゃないんで自分でも驚いてるんだけど、むかし仲間が『明日に向かって撃て』を観に連れってくれたことがきっかけでハリウッドに来たんだ。

Gina and Ridley give me my first shot to all the wonderful people I’ve met along way to stand here now.

ジーナとリドリーが僕に最初のチャンスをくれた人たちで、それからずっと素晴らしい人たちと出会えることになったんだ。

Once upon the time in Hollywood, he bet the truth.

かつてハリウッドであったこと(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)は本当に起きたんだよ。

◎英語メモ

godsmacked  びっくり仰天する

Butch and Sundance  映画『明日に向かって撃て』

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の1960年代を代表するアメリカンニューシネマ

Gina and Ridley  ジーナ・デイヴィスとリドリー・スコット

ブラッド・ピットはジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドン主演でリドリー・スコット監督の1990年代のアメリカンニューシネマと言われた『テルマー&ルイズ』がスクリーンデビュー作品

この辺のスピーチになると俳優になるきっかけや役者として一人前になるまでの自分を語るうちに少し声が震えてエモーショナルな感じが伝わってきます。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のストーリーと自分の役者人生が被るような言い回しで締めています。

スピーチの終盤は自分の子供たちにむけて「心から愛している」と自分が頑張れるのは子供たちがいるからこそといった感じで終わります。

まとめ

助演男優賞に輝いた瞬間、 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』での役柄そのままにブラッド・ピットとデカプリオの友情といえる喜びを分かち合う姿は 授賞式でのひとつのハイライトになっています。

ネイティブの喋る英語は文章と違って途切れなく喋りまくるので、リスニングしていると迷子になることが多々あります。加えて、しゃべっているときの前後関係がわかっていないと単語やフレーズが簡単なものだったとしても何を言ってるのかさっぱりということもよくあることです。

ブラピのスピーチも個人的な役者人生をふり返って話しているので、話の前後関係を理解して何回も聞き返すことで次第に慣れてきます。

どのスキルも同じですが、リスニングもあらかじめ内容を理解したうえで何度もくり返し聞きこんでいくことが最終的にスキルアップにつながっていきます。

役者人生30年にもなるブラッド・ピットだけに、オスカー受賞は自身にとっても相当いろいろな気持ちが駆け巡ったようです。

ブラッド・ピットや彼の映画についてそれほど知識がなくともスピーチを聞いていると、どこかしら共感できるところがあって不思議な気持ちになりますが、何かを達成できた時の嬉しさというのは人の心に響くのでしょう。

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