こどもの頃に体験したことはわずかな時間でも大人になってふり返ってみると、そこで起きたことがとても大きなことに感じることってありませんでしたか。
今回紹介する映画『スタンド・バイ・ミー』は、仲のいい12歳になる4人の子どもたちが行方不明になっている少年が森のどこかで死んでいると聞いて、その遺体を最初に見つけたら注目の的になれると探しに行くものがたりです。
旅の途中で子どもたちは、たくさん笑ったり、泣いたり、ふざけあったり、ケンカしたりしながらもおたがいの友情やどういった行いが本当に正しいことなのかなどさまざまなことを学んでいきます。
『スタンド・バイ・ミー』を通して映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介します。
本記事で紹介する英語フレーズは、仲間同士でつかうスラングや気のきいた言いまわしや例えを学ぶことができます。
『スタンド・バイ・ミー』あらすじ
引用:MIHOシネマ
『スタンド・バイ・ミー』映画のセリフや名言に学ぶ英語フレーズ
In Terms Of Years
The Writer: I was 12 going on 13 the first time I saw a dead human being. It happened in the summer of 1959-a long time ago, but only if you measure in terms of years.
初めて死んだ人間をみたのは12歳のときだった
それは1959年の暑い夏 歳月だけを思えば 遠いむかしの話だ
引用:IMDb
◎英語メモ
in terms of +名詞
「~に関して」という意味でおとな、特にビジネスなどフォーマルな場面でよく使われます。
映画では 「years 年月」と組み合わせて1959年から数えるとずいぶん時が流れたとこともの頃を思いだしているわけです。
Cherish These Moments
Vern: Nothing like a smoke after a meal.
食後の一服は最高だね
Teddy: Yeah… I cherish these moments.
この一服がたまらん
引用:IMDb
◎英語メモ
cherish these moments
”cherish these moments”は、「この瞬間を大切に」という意味です。
セリフの背景として旅の途中、4人は近道をしようと川をわたるとヒルに吸いつかれたり、親のはなしになってケンカが始まったり生の体験の連続です。
バタバタしながらも腹がすいたのでみんなで食事にありつくシーンがあります。
ここで、おなかも満たされてタバコを吸ったときの満足感から「この一服がたまらん」とピッタリな訳になっています。
That’ll Be The Day
Gordie: Maybe you could come into the college courses with me.
ぼくと進学校に行こう
Chris: Yeah right, that’ll be the day.
ありえないね
引用:IMDb
◎英語メモ
That’ll be the day. 「そうなったら素晴らしい、でも現実には起きない」
なにかに期待しつつも実際には期待どおりには行かないもんだとボヤきを言いあわらすときに使える英語フレーズです。
the day は the college courses を意味しています。
また、このフレーズは1950年代に“That’ll Be The Day”というタイトルでヒットを飛ばしていたバディ・ホリーの曲でもあります。
察するに、このセリフはバディ・ホリーのヒット曲が元ネタなのでは。
Give Me Some Skin
Chris: I’m never gonna get out of this town, am I, Gordie?
ぼくは一生このまちにいるのかな
Gordie: You can do anything you want, man.
なんだって出来るさ
Chris: Yeah. Sure.
そうさ
Chris: Give me some skin.
握手を
引用:IMDb
◎英語メモ
Give me some skin.
「肌をよこせ」??? なんのことかサッパリわかりませんよね。
これはスラングで『スタンド・バイ・ミー』のシーンにあるように
仲間どうし結束を高めようと握手をもとめたり、ハイタッチしあったりするときに掛けあう言葉です。
映画ではわかれ際に使っていますが、フレーズを頭にもってきて話の出だしを作るときにも使えます。
例:
Hey dude, give me some skin. How have you been?
よう兄弟、握手しようぜ。調子はどうよ?
Busboys In A Restaurant
The Writer: Friends come in and out of your life, like busboys in a restaurant.
友だちはでき、また離れていく
引用:IMDb
◎英語メモ
“like busboys in a restaurant” レストランの給仕みたく
友だちと言うのはできたと思ったら疎遠になったりとホンモノの友だちを作ることは簡単ではない話だと伝えるために「レストランの給仕」に例えています。
レストランの給仕(今でいうアルバイト)は雇われては辞めてのくり返しでおなじヒトがずっといることはないので例えとしてはピッタリです。
まとめ
映画『スタンド・バイ・ミー』からセリフや名言に学ぶ英語フレーズを紹介しました。
本記事で紹介した英語フレーズは、仲間同士でよく使うスラングや気のきいた言い回しや例えを学ぶことができます。
子どもにとっては、わずかな期間でもそこで経験したことはとても忘れられないことになります。
友だちとは何だろう?本当にじぶんのことをわかってくれるヒトはいるのだろうか。映画はさまざまなことを考えさせてくれます。
『スタンドバイミー』は、完全セリフ集が出ていますのでリンクを貼っておきます。
あのセリフは何て言っていたんだろう? なるほど、英語ではこう言えばいいのか!などセリフごとに正確な日本語訳・解説が書いてあるので映画をつかって英語学習するうえでとても役に立つ一冊です。
興味のある方はぜひ一度読んでみてください。