相手に告白したり、愛の言葉を伝えたりするとき”I like you.”「好き」や”I love you.”「愛してる」が誰しもが思いつくユニバーサルな言い回しではないでしょうか。
ところが映画に出てくる恋愛シーンをみていると、愛をつたえる言葉は状況に応じて遠回しだけれどさり気なく気持ちを伝えている言葉があります。
”I like you.”や”I love you.”だと、いくらわかりやすいとはいえ自分がストレートに言うのは恥ずかしいし照れてしまってハードルが高すぎると感じてしまうかも…。
そこで今回はデートに誘ったり、愛の言葉をつたえるときに使える英語フレーズをさまざまな映画7つを通して紹介します。
ローマの休日
Live Dangerously
Live dangerously. Take the whole day.
人生は楽しまなくちゃ! 1日中さ。
引用:Roman Holiday
名作映画『ローマの休日』からのフレーズです。
ふたりきりで話しているからこそ使えるフレーズです。彼女の気持ちをハッとさせるデートの誘い文句としてもぴったりな言い回しではないでしょうか。相手が何となくふんぎりがつかない様子だったら最後のワンフレーズとして使えます。
新聞記者のジョー・ブラッドレーは偶然まちで介抱した女性がアン王女だったことを知り、スクープをモノにしようと最初はわざとらしくアン王女をそそのかしているわけです。
いっぽうのアン王女は退屈な公務にうんざりしていただけに自由な時間がもてたらやってみたことがたくさんあるとはしゃいでいます。
そんな素直で素朴なアン王女につき合ううちにジョーはスクープよりも彼女に心を惹かれていきます。
ジョーブラックによろしく
Lightning Could Strike
『ジョーブラックによろしく』は、コーヒーショップで会話していくうちにお互いの相性がいいと感じあう男女のシーンがとてもよい雰囲気です。
クレアは結婚について、愛について情熱をもって接してくれる男なんて見たことないとジョーにボヤきますが、そのときジョーが例えをつかった恋愛フレーズをいいます。
ジョー:
I don’t know. Lightning could strike.
どうかな。稲妻が落ちることだってあり得る。
引用:Meet Joe Black
どうですかこの言い回し? 「愛や情熱をもった男なら目のまえにいるじゃないか!」と言わんばかりに自分を稲妻に例えてアピールしていますね。
Because I Like You So Much
おたがい初対面なのにコーヒーショップを出るときにはふたりともまた会いたいという気持ちでいっぱいになっています。
こうゆう場面ではストレートに気持ちをつたえた方が相手の気持ちに響きますね。
You know, I don’t want you to be my doctor. I don’t want you to examine me.
あのさ、(さっきはなって欲しいって言ったけど)僕の医者になんかなって欲しくないな。診察なんてどうだっていいよ。
クレア:Why? どうして?
ジョー:
Because I like you so much.
だって、君のことがすごく好きだからさ。
引用:Meet Joe Black(1998)
医者として会うのではなくて恋人になりたい!
相手が「?」と思うようなことを言っておきながらストレートな恋愛フレーズで決めるところが粋ですね。
思わずクレアもジョーとおなじフレーズを言ってふたりのひとめ惚れは理屈では計りしれないいいムードを作りだしています。
セッション
Would You Wanna Go Out With Me? Ever?
アンドリュー
I see you here a lot. And I think you are really pretty.
君のことよく見かけるんだ。君ってすごく可愛いなって思って。
And would you wanna go out with me? Ever?
で、僕とデートしてくれないかな? どう?
これ以上ないというくらいストレートに感情をぶつけてますね。
映画『セッション』は恋愛映画ではありません。
超一流の音大シェイファー音楽院生で最高のジャズドラマーを目指すアンドリュー・ニーマンと鬼コーチのものがたりで、むしろ、全編にわたって緊張の連続でつかれる映画です。
遠回しな愛の言葉とはいえませんが、このシーンは恋愛フレーズの基本みたいな言い回しが学べます。
つきあい初めの頃って良いですよね。
ラブアクチュアリー
To Me You Are Perfect
To me, you are perfect.
僕にとって、君はカンペキだよ。
引用:Love Actually
『ラブアクチュアリー』からのワンシーンで英語のリーディングをとおして恋愛フレーズが学べてしまうという映画です。
好きになった相手が友だちの彼女だったなんて!この苦しい気持ちをどうしても打ち明けたい。
なんともセツナイ状況ですが、シンプルでいてわかりやすい英語をつかった恋愛フレーズです。
アバウトタイム
My Most Valuable Possession
Tim : I thought this phone was old, and suddenly it’s my most valuable possession.
こんな古い携帯、つかいものにならないって思ってたけど、急にぼくの一番大事な宝物になったよ
引用:IMDb
初対面だけどフィーリングのあう彼女が見つかって何ともいいムードがただよっているシーンです。
主人公のティムがメアリーが初めてあったとき、また会えるように携帯に電話番号をいれてもらったときの言い回しです・・・ティムがとても嬉しそうですね。
タイタニック
Winning That Ticket, Rose, Was The Best Thing That Ever Happened To Me
Jack: Winning that ticket, Rose, was the best thing that ever happened to me. It brought me to you.
船のチケットが当たったってことはね、ローズ、ぼくにとってはサイコーの瞬間だったんだ。だって、君に会えたんだから。
引用:Titanic
名作映画の名言であり、これこそ愛の言葉と言えるのではないでしょうか。
極限状態の中でほんとに好きな相手にめぐり会えたことにすごく感謝しているデカプリオが観ているものをグッとひき込みます。
エージェント
You Complete Me
Jerry Maguire: I love you. You complete me. And I just…
愛してる。きみこそが僕を一人前にしてくれる。なんて言うか…。
Dorothy: Shut up. Just shut up. You had me at hello.うるさいわね。だまりなさいよ。あなたがハローって言ったときにわたしの気持ちは決まっていたの。
引用:Jerry Maguire
ジェリー・マグワイヤ(トム・クルーズ)はプロスポーツ選手のマネージメントをする有能なエージェント。金儲けばかりの会社の方針に選手たちに寄りそった提案をしたら会社をクビになってしまう。
会社の仲間たちも旗色が悪くなるととたんにマグワイヤから離れていくが同僚のドロシーだけはついてきてくれた。
独立して立ち上げた自分のエージェント会社もクライアントである選手はNFL中堅選手のロッドひとりしかおらずうまく行かないことが続くばかり。結婚したドロシーとも距離を置いてしまいます。
過酷なビジネスの世界を生き抜いてきたマグワイヤは現実の厳しさに耐えながらもついに自分の未来を切り開いていく。しかし、仕事における未来は開けても自分自身にとって本当に必要なものとは何か。
マグワイヤはその本当に必要なものがわかったときにひとりの男として本物の未来を手にいれる。
You complete me. とはひとりだけでは半人前だけど、ドロシーがいてくれることでようやく一人前の男になれるというニュアンスですね。
「コンプリート・ミー」と聞くとわかりにくくて少しカタイ感じに聞こえますが過酷な競争社会を生き抜いてきたマグワイヤならではのフレーズではないでしょうか。
これに対してドロシーも You had me at hello. ハローって言ったときにはもう気持ちは決まっていたというニュアンスで応えていて会話のテンポがいい感じです。
まとめ
状況に応じてストレートな表現だけでなく遠回しな愛の言葉を紹介しました。
毎日ひとつ覚える調子で観てみてください。さり気ない言い回しを通して恋愛フレーズたちの中から気に入ったものがあれば是非それをつかって愛の言葉をつたえる練習をしてみてください。
恋愛コミュニケーションに効く恋愛フレーズをひとつでも身につけて伝えることができれば、その時点で英語力もかなり向上しているはず😙