エルトン・ジョンの映画「ロケットマン」:インタビューで学ぶ英会話フレーズ

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昨年大ヒットしたクイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を製作したデクスター・フレッチャー監督による新作映画が好評な滑り出しを見せています。

ポップスターであり数々の名曲を生み出したエルトン・ジョンの半生を綴ったミュージカル映画「ロケットマン」

主演タロン・エガートンとデクスター・フレッチャー監督のインタビューを通して英会話に役立つフレーズを紹介します。

Company Credits: Paramount Pictures
出典:IMDb

©2018 Paramount Pictures

演技に対して語るタロン・エガートンとデクスター・フレッチャー

役作りにあたりプレッシャーとどう向き合ったかを語るタロン(出典:Movie Plus)

タロン・エガートンの感じたプレッシャーとの向き合い方

エルトン・ジョンの役を歌、ピアノ、演技とあらゆる面で演じきったタロン・エガートンだが、演じるにあたってプレッシャーはなかったのかという問いにこう答えている。

Yes, there was an element of that but you know, what you have to do is you have to at some point take your nerves and anxiety and I’d put them away

確かに神経質になったり心配になったりといったことはあったよ。ある程度まではそういった要素は必要だけど僕は(不安要素)振り払ったんだ。

出典:ムービープラス 01:09@YouTube

解説:タロンが話しているat some point 「ある程度は」nerves and anxiety 「神経質で不安」は何かを達成するときは多かれ少なかれプレッシャーがあったほうが気が引き締まるという心理を説いていますね。

Because nerves and anxiety  are only good if you harness them and turn them into something that charges you and makes you better. If they rule you, you’re a bit bugger doing that.

プレッシャーとは何かを成し遂げる上でエネルギーの元になって(演技)をよりよくしてくれる要素ではあるけど、プレッシャーに支配されるようになると最悪だよ。

出典:ムービープラス 01:23@YouTube

英会話でのフレーズ解説①:

harness とは安全ベルトや馬具を表わすときに登場する英単語ですが、ここではプレッシャーを動力として利用するという動詞として使っています。

例文:harness the water as power  水力を利用する

a bit bugger は「少々やっかいな事」という意味です。

イギリス英語ではBugger off! 「うせろよ!」など何かを追い払うときによく使うフレーズです。

フレッチャー監督が意味する映画のテーマはサバイバル

フレッチャー監督によると、愛情に飢えていた孤独な幼少期そして成功してからも様々な問題に直面して身を滅ぼすほどに落ち込んでしまった状態から立ち直っていくエルトン・ジョンの様は主演のタロンとも被ると話しています。

Elton for me , he was someone who’d been through this incredibly dark and lonely time. And place in his life that had led him to be in rehab seeing that he’d come out the other side of it that… There’s an incredible survivor in  there. That’s what this film was about…a survivor.  I think that Taron possesses that as well that he has incredible strength as well as vulnerability .

私にとってエルトンは、とても暗く孤独な時間を過ごし、どん底まで落ち込んでも立ち直った凄い生存者だと思ってます。タロンにも似たところがあって、彼も信じがたい強さと繊細さを持ちあわせています。

出典:ムービープラス 01:37@YouTube

英会話でのフレーズ解説②:

be in rehabは be in rehabilitationの略で復帰に向けてリハビリをするという意味。

vulnerabilityは精神的な弱さや繊細さを表わす不可算名詞。

大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」との違いや共通点

伝記映画としての「ボヘミアン・ラプソディ」、ミュージカル・ファンタジーとしての「ロケットマン」 フレッチャー監督

The difference is that Bohemian Rhapsody is a great biopic and it’s about who can’t answer, who’s not around unfortunately anymore to defend himself.

Elton, we can explore a lot more darker elements of one’s life because Elton can defend himself.

「ボヘミアン・ラプソディ」は偉大なる伝記映画となったが、残念ながら(フレディは他界していて)彼自身からの答えは聞くことができなかった。

一方、「ロケットマン」はエルトンが健在ということもあって、彼の人生を描くうえでもっと深い部分を追求することができたね。

出典:ムービープラス 03:51@ YouTube

英会話でのフレーズ解説③

a great biopic 偉大なる伝記映画

to defend oneself  申し立てをする、自己弁護する

例文:I have to defend myself from some harmful things.

何かしら害を受けそうになったら自己防衛しないといけない。

初めてエルトン・ジョンを知る人に向けての語るタロン

I think if you don’t know Elton John and if you don’t know his music, I think this is a great introduction to know more about a man that is fairly universally adored and reveal .

もしエルトン・ジョンや彼の音楽を知らないなら、この映画が世界中の人のハートを揺さぶってきたエルトン・ジョンを知る大きなきっかけになると思います。

出典:ムービープラス 04:28@YouTube

英会話でのフレーズ解説④

a man that is fairly universally adored and reveal .

ここでは”A man that is fairly universally adored“と2つの副詞が連続しています。恐らくタロンはエルトン・ジョンを知らない世代に向けて世界中で愛されていたエルトンの功績を強調したかったのだと思います。

revealは正体をあらわすという意味の動詞でインタビューではrevealで言い終わっていますが、才能を開花させてきたreveal (his talent)とエルトンの才能を称える表現が隠れていそうです。

まとめ

世界中で大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」ですが、その熱が冷めやまない中に公開された「ロケットマン」。

野心的に突き進んで掴んだ成功、しかし華やかな成功の向こうでさまざまな困難にも直面してきたエルトン・ジョンの半生は彼が作ってきた作品と共に強烈なメッセージを伝えてくれることでしょう。

 

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