相手に気分よく動いてもらえるよう気の利いたフレーズを英語で言ってみたいけど、どう言えば良いだろう?
そんなときにピッタリな英語フレーズがあるので紹介します。
”By All Means”「ぜひともどうぞ」
映画『ワンス・アポン・イン・ハリウッド』ではマーゴット・ロビー演じるシャロン・テートは自分の出演映画を劇場に観に行きます。チケット売り場でシャロンは劇場の支配人からはようこそいらっしゃいましたと歓迎される。
是非、当劇場にてご覧くださいと勧める支配人にシャロンは控えめながらも「いいのかしら?」とたずねます。
では、支配人はシャロンにかけると言葉(もちろんですとも)「どうぞどうぞ」と相手を気分よくもち上げてくれる英語フレーズに学んでみましょう!

(c) Sony Pictures
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」あらすじ
タランティーノ監督作品としては9作目となる映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
1969年のハリウッド。変化の激しいエンタテインメント業界の中で今まさに輝きを放っているもの、落ち目になりながらも再び輝こうとするもの。
さまざまな人間が行き交う中で1969年8月9日、映画史を塗り替え彼らの人生をも巻き添えにしてしまう事件が発生する。
ハリウッド黄金時代の光と闇を映し出す作品であり、出演者もプロットにぴったりな豪華キャストを迎えています。
メインキャスト:
- レオナルド・デカプリオ…かつてTV俳優として一世を風靡しながらも時代の流れに置いていかれ落ちぶれ映画俳優として新しい活路を見出そうとするリック・ダルトン
- ブラッド・ピット…映画スターへの転身を目指すリックを支える付き人兼スタントマンのクリス・ブース
- マーゴット・ロビー…1960年代、時代の寵児としてもてはやされた映画監督ロマン・ポランスキーの妻で女優。夫婦はリックが失ってしまった輝きを持ちあわせていた。
『ワンス・アポン・イン・ハリウッド』セリフ に学ぶ”By All Means” の使い方

シャロンは自分が出演している映画を観たくて劇場に訪れます。
自分がどれくらい有名なのか試そうとしてチケット売り場で「わたし、この映画に出てるのよ。」っと話して売り子のリアクションをみます。
チケット売り場の売り子も最初は「この人、なに言ってるの?」という感じで相手にしてません。けれど、シャロンの説明を聞いているうちに確かに写真と似てるかもと思います。

売り子は支配人を呼んでシャロンが来ていると告げます。シャロンは続けて自分がどんな役を演じているかなどをふたりに説明しているうちにふたりもこの人はシャロン本人だと納得します。
「これはこれはシャロンさま、当劇場へようこそいらっしゃいました。」と歓迎されるシャロン。
劇場にお越しいただいた記念にと上映中の映画ポスターの前で売り子から記念撮影をたのまれシャロンも快諾します。
支配人の丁重な態度にプライドをくすぐられてとても嬉しそうです。

では、動画をとおして支配人がどうシャロンに接しているのかみてみましょう。
ルービン(映画館マネージャー):
Well, welcome to Bruin Ms. Tate.
Thank you for coming to our theater.
テート様、ブルーイン劇場にようこそいらっしゃいました。
Would you like to come in and see the show?
映画をご覧になっていかれますか。
シャロン:Could I?
よろしいかしら。
ルービン(映画館マネージャー):By all means.
もちろんです。
いかがですか。支配人は未来のスターを実に丁重にシャロンが気分よく映画鑑賞できるよう気をつかっていますね。
このシーンで支配人がつかった英語フレーズ ”By All Means”は相手を敬ったうえで心から「どうぞ」という気持ちを表しています。
解説と例文:
支配人のセリフ By all means. (もちろんです。)というフレーズは、質問や頼みごとがあった時に相手を立てつつ、その要求を喜んで受け入れますよという表現です。
例文①:
Can I use your parking lot while you are in abroad?
あなたが海外に行ってるあいだ駐車場使わしてもらっていいですか。
Yes. By all means. Feel free to use it as much as you like.
ええ、もちろんです。 好きなだけ駐めてもらっていいですよ
例文②:
I’ve just started to learn how to play the guitar last Saturday. Since I am a beginner here, my question might sound a bit silly. I hope you don’t mind that.
先週の土曜日からギターを習い始めました。初心者なのでヘンテコな質問するかもしれないけど勘弁してください。
By all means. Please ask me anything.
とんでもない。どうぞ何でも聞いてくださいね。
この例文だと、相手が自信なさげに話してくるところに「いやいやヘンテコなんてとんでもない、なんでも聞いてくださいね。」っと聞き手によりそった感じをだしています。
まとめ
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を通して覚えておくと便利で使える英会話フレーズを紹介しました。
By all means. は相手の要求に寄り添いながら心から受け入れますよという気持ちを伝えるときに最適な表現です。
英語を覚えるときは短いセンテンス(文章)を音として記憶すると定着しやすいです。つまり、聞いた音をマネするということなのですが、シーンを繰り返して観て聞いたフレーズをコピーする感じで覚えるとリスニングの際、体に定着すると思います。