自分の気持ちを大切に!『ラスト・クリスマス』映画の名言に学ぶ英語

ラブコメ

英語は文法や単語を学んでいくとリーディングやライティングのスキルが上がっていきます。これに加えて映画の名言やセリフから英語を覚えるとシーンとセリフがセットになっているのでヒアリングやスピーキングを学ぶのに役立つうえに記憶にも定着しやすくなります。

あとはどんな映画を観るか…。

今回は『ラスト・クリスマス』を紹介します。

真実を知ったとき愛と感動にあふれた奇跡が起きる!

映画『ラスト・クリスマス』の宣伝文句より引用

ポスターを見るとロマンティックコメディがイメージしやすい映画でクリスマスも近いことだし観てみました。

最初の一時間くらいはワガママな主人公が何をやってもうまくいかない場面が多くてヒトによっては退屈に感じるかもしれません。

けれど、そのまま観つづけていくと人間の弱さとそれをのり越えていく力強さを描いたようなストーリーになっていき最後には『ラスト・クリスマス』のおかげでとても良いおしえを得たような気持ちにさせられます。

気持ちが落ち込んでいるときでも自分や周りの大切なひとを大事に思って行動すれば幸せなことは必ず訪れる。

『ラスト・クリスマス』は、そんな前向きな気持ちになることの大切さを教えてくれます。

本記事では映画『ラスト・クリスマス』からいくつかのシーンを通して前向きで幸せな気持ちがつたわる英語フレーズを紹介します。

出典:IMDb © Universal Pictures

『ラスト・クリスマス』 あらすじ

Last Christmas (2019)
Emilia Clarke in Last Christmas (2019)

ケイト(エミリア・クラーク)は内戦で混乱した旧ユーゴスラビアから家族とともにイギリスへと逃げてきました。ユーゴスラビアにいたころは教会で美しい歌声を披露していたケイトでした。イギリスに移ってからはロンドンにあるクリスマスショップで妖精エルフの格好をして接客に明け暮れる毎日を送っています。

ケイトの仕事ぶりは不真面目でボスのサンタ(ミシェル・ヨー)からは怒られてばかり、プライベートでも世話になっている友だちからはわがままが過ぎて追い出され、口やかましい母親(エマ・トンプソン)や意見のあわない姉ともケンカばかり。ケイト自身も心臓移植の手術をしたことで命がつながっているのに、まるで自分じゃないみたいと心は乱れるばかり。

ある日、そんなケイトの元にトム(ヘンリー・ゴールディング)という自転車に乗ったハンサムな男が現れます。どこか不思議な雰囲気をもつトム。ケイトが落ち込んでいるとどこからともなく現れて「上を見ろよ」となぞのアドバイスをしてきます。

意味の分からない精神論を押しつけるなとばかりに、はじめケイトはトムを無視していました。けれど、気持ちが落ち込んでいると突然あらわれて話を聞いてくれるトムにケイトは次第に惹かれていきます。

いつの間にかケイトにとってトムは心のより所になっていたのに、ふたりの距離が近くなるとトムは「オレを頼るな」とケイトに冷たく言います。

そして、なぜトムが「オレを頼るな」と言うのかケイトにわかるときが訪れます……。

『ラスト・クリスマス』映画の名言に学ぶ英語

Look Up

Last Christmas (2019)
Emilia Clarke and Henry Golding in Last Christmas (2019)

仕事もプライベートも締まりのない生活ばかりくり返しているケイトの前に現われたトムが言うセリフです。

ケイトは何をするにも携帯ばかり見ているのでいつも下を向いています。失敗続きのケイトをロンドンの街を散歩しようと誘いだしたトム。

散歩をしながら建物の壁にある作り物のネズミだったり、バッタの看板だったりとケイトが普段気にも留めなかったものを見せてあげるのでした。

トムはケイトがバーガーを食べてるときも下ばかり見ていないで「上を見て!」そうすればいろんなものが見えてくるじゃないか。最初はトムのことを変なヤツとしか思ってなかったケイトも次第に気持ちがほぐれてきます。

「上を見て!」というセリフは後にでてくる「日常の小さな行動がその人の人格をつくる」というフレーズにつながっていきます。自信をなくして落ち込んでいるケイトが少しづつだけど変わっていきます。

Every Little Action Of The Common Day Makes Or Unmakes Character

Last Christmas (2019)
Emilia Clarke and Henry Golding in Last Christmas (2019)

トムと会うまでのケイトは自分のことも他人のことも気にかけることができない、大切に思うことができなかったので周りの人からも大切にされませんでした。トムと出会うことで自分が何に思い悩んでいるのか心の声を聞いてもらえてことでケイトの気持ちはすこし晴れています。

トムはそんな今までのケイトとこれからのケイトにアドバイスするように語りかけます。

Every little action of the common day makes or unmakes character.

日常の小さなアクション(行動)がその人の人格をつくる

Maybe you should do something nice to someone.

キミなら誰かのためになるなるようなことをすべきだよ。

引用:ラストクリスマス@IMDb

映画の後半、ケイトはトムが言わんとしたことが何かということをはっきり分かる場面があります。

その時にケイトなりに行動をとりはじめす。つまり、自分の気持ちを大切にすること。

自分の仕事やプライベートで間違って迷惑をかけてしまった自分の家族やクリスマスショップのボスや友だちにも謝って自分が思っている正直な気持ちをつたえて歩みあうよう行動していきます。

この先どうしていけばいいんだろう?そんな気持ちになったときは、小さな行動(ケイトの場合、ヒトに優しくすること)をくり返しいくことで道が見えてくるということが伝わってきます。

Helping Each Other Is In Fact What Makes Us Happy

Last Christmas (2019)
Emilia Clarke in Last Christmas (2019)

心がボロボロになっていたケイトにはトムが寄り添うように話してくれたセリフが心の奥底に響いていました。

新しい自分を手にいれたケイトが心から思える気持ちを表したのが次のセリフ

We’re so lucky to be able to help each other in little ways and big ways.

おたがいに助け合えるのはすごく幸運だわ その度合いに関係なくね

The reason we’re lucky is because helping each other is in fact what makes us happy.

わたしたちが幸福なのはお互いが助け合っているから それで幸せになれるから

自分も他人も大切にすることができるようケイトは自分の行動ひとつひとつを見つめなおしていくのでした。

迷惑をかけてしまった友人たちに謝りに行き、喧嘩ばかりしていた姉を理解しようと自分から歩み寄り、両親とも向き合い生活するようになります。

最初は気にもかけていなかったホームレスの人たちに役立とうと施設の前で歌を披露し、歌でもらった投げ銭を施設に寄付したりと行動を改めていくことで次第にケイトの周りにはヒトが集まってくるようになっていきました。

自分を大切にすること、他人を思いやることができるようになったケイトは人生が楽しくなっていきます。

Last Christmas

映画のインスピレーションになったワムの「ラスト・クリスマス」は誰もが聴いたことがあるスタンダードなラブソングですね。 

映画を最後まで観れば詞の下りがこの曲と深いつながりがあることが伝わってきます。

英語学習という点では洋楽をなんども聴くというのも英語耳が鍛えられるので気に入った歌いまわしがあればリピートして歌ってみるのも効果的です。

Last Christmas 去年のクリスマス

I gave you my heart キミに僕のハート(気持ち)を捧げた

But the very next day you gave it away だけど、キミは(ボクの気持ちなんて)気にも留めてくれなかった 

This year ことしは

To save me from tears 涙をこらえて

I’ll give it to someone special 他のだれかに僕のハートを捧げるよ

© “Last Christmas” by Wham!

まとめ

映画『ラスト・クリスマス』英語のセリフを通して名言を紹介しました。

「Every Little Action Of The Common Day Makes Or Unmakes Character/日常の小さなアクション(行動)がヒトを作る。」

ヒトは誰でも自分自身を見つめなおす場面に出くわすことがあると思います。

そんなとき前向きな気持ちになることの大切さを表すフレーズが心に響きます。

前半は退屈に感じることがなきにしもあらずですが、是非とも最後まで観てみてください。

何度もくり返しみたくなる作品だし、それにあわせて英語フレーズも身についてくるとても良い映画です。