自国開催の日本が史上初のベスト8入りを果たしたワールドカップラグビーだが、優勝決定戦では南アフリカが世界ランキング1位のイングランドを32-12で破り3度目の優勝獲得を達成した。
どの国も優勝に向けての結束力が凄まじく、そのパワーのぶつかり合いはどれも見ごたえのあるものでした。
映画『インビクタス』は南アフリカが1995年にラグビーのワールドカップで初めて優勝するまでのストーリーを観ることができます。
当時、チームに限界以上のチカラをもたらしてくれたものは何だったのでしょう。
インビクタス / 負けざる者たち あらすじ
南アフリカで反体制活動家として27年もの間投獄されていたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は1994年南アフリカの大統領に就任。
長年、人種隔離政策であったアパルトヘイトがひき起こしてきた人種問題や経済格差を解決して国をまとめるためにマンデラ大統領がとった秘策はスポーツ(ラグビー)によって国民を一致団結させることであった。
閃いたマンデラはラグビーチームのキャプテン、フランソワ・ピナールと話し合いチームを鼓舞しつつ、1995年開催されるワールドカップ優勝に向けて全力でチームをサポートしていくのであった。
絶望的な状況を救ってくれるのは「ひらめき」?!
低迷期にあった南アフリカのラグビーチーム、スプリングボクスのキャプテン、フランソワ・ピナールを大統領官邸に招き2人でお茶を飲みながら、どうすればチームを、そして国を建てなおすことが出きるかを語らいます。
When things got very bad, I found inspiration in a poem.
状況が悪くなったときは、わたしはある詩に「ひらめき」を求めたのです。
Your poem.
詩ですか。
Victorian poem.
ビクトリア時代の詩なんだが。
Just words….but they helped me to stand all what I wanted to do was to lie down.
ただの言葉に過ぎないが、なんとか立ち上がりたいと思っていた私には救いになった詩なんだ。
その話に共感したピナールは、自分もチームにやる気を出させるときは心の準備を整えた後に皆がよく知っている曲をかけて、みんなでその曲の歌詞を噛みしめるようにすると言って大統領と意気投合します。
マンデラはピナールを茶話会に呼んだのはリーダーとして仲間を持てる以上のチカラを引き出し、チームを優勝に導いてほしい、そのことが国を建てなおすことにも繋がるとピナールを鼓舞します。
We need an inspiration Francois…..because in order to build our nation, we must all exceed our own expectations
この国にも「ひらめき」がいるのだ、フランソワ!この国を建て直すためには、国民から持てる以上のチカラを引き出さねばならないのだ。
まとめ
絶望的な状況の中で心の支えにしていた詩が「ひらめき」を生み出し、先の見えない状況に光を与えてくれたとマンデラ大統領は語っています。
諦めずに可能性を信じることが、自分の能力以上のチカラを発揮させてくれるのかもしれません。日本がベスト8戦入りできたのも、きっと映画と同様の気持ちが発揮されてチームがひとつになったに違いありません。