初デートにもぴったりな映画!『グリーンブック』名言やセリフに学ぶ英語

キャデラック ドラマ

初対面での印象が悪かったとしても、最後には友人としておたがいに認めあえる存在になる…そんな友ができたら生涯本当に幸せなことですよね。

『グリーンブック』は、1960年代のアメリカ南部、人種差別や同性愛に対する偏見が色濃く残っていた時代を描いています。

その中で、生まれも育ちもちがう男ふたりの旅には孤独や家族愛などさまざまなドラマが起きるのでした。

本記事では、映画『グリーンブック』のセリフや名言を通して楽しみながら学べる日常会話で役立つ英語フレーズを紹介します。

Green Book Poster

Company Credits:
Participant
DreamWorks (as DreamWorks Pictures)
Innisfree Pictures
Cinetic Media (in association with)
Alibaba Pictures (in association with)
Amblin Partners
Louisiana Entertainment
Wessler Entertainment
Distributor: 20th Century Fox, GAGA
出典:IMDb

『グリーンブック』あらすじ

映画『グリーンブック』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)
映画『グリーンブック』のあらすじ・感想・評判・口コミ。ネタバレなしで見どころや視聴者の映画感想も紹介しています。

引用:MIHOシネマ

ロマンチックな英語表現

Fall In Love With You Was Easiest Thing

Green Book (2018)
Viggo Mortensen and Mahershala Ali in Green Book (2018)

コンサートツアーは2か月と長期間にわたり、行く先々でドクは妻や家族を思い手紙を書くトニーに読んだ人の心に残る手紙の書き方を指南します。

トニーは妻ドロレス(リンダ・カーデリニ)に約束した通り旅の途中に手紙を書いて送っていました。ドクはそんなトニーを見て不思議に思っていました。というのも、トニーの書いている手紙は綴りは間違っているし、訂正でひいた二重線だらけで落書きのように見えたからです。

見かねたドクはトニーに言います。

ドク:What on God’s green Earth are you doing?   

いったい何をやってるんだ。

トニー:A letter.  

手紙だよ。

ドク:Looks more like a piecemeal ransom note.  

切り張りの脅迫状にしか見えない。

◎英語メモ

God’s green Earth あたり一体、地球上のどこであれ

「この広い世界で一体なにをやっているんだ」という大げさな表現ですが、教養の高いドクから見たら、トニーのハンドライティングは見た目からして確かに脅迫状に見えたのかもしれません。ここはドクの言い方にとても知性があってコミカルな場面です。

piecemeal   細切れの
ransom note  脅迫状

見かねたドクはトニーに自分が言ったとおりに書くように言います。


“Falling in love with you was the easiest thing I’ve ever done.”  君との恋は前世からの運命さだめ

ドクの言われたとおりに書き綴るトニー。知的で深みのある言葉づかいとロマンティックな言い回しに感心するばかり😙

このシーンは、馬の合わないふたりが徐々に心を開いていく場面です。映画をみているコチラもとてもほのぼのとさせられます。

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差別と孤独そして同性愛者として耐えしのぶ 心の叫び

We’re Out Of Here

Green Book (2018)
Harrison Stone and Mahershala Ali in "Green Book."

ある晩トニーは警察に呼ばれ、Y.M.C.A(宿泊施設)に行ってみるとシャワールームで手錠を掛けられたドクがいました。そしてドクの横には同じく手錠を掛けられた全裸の白人の男がいました。

実はドクはゲイでトニーに内緒で逢引きしていたのです。1960年当時は同性愛者は禁じられていた行為であり警察に通報されたドクは逮捕されていたのです。加えて、黒人のドクは南部ではなおさら蔑視されていました。

状況を把握したトニーは、ドクが捕まったままだとコンサートができなくなると警官二人に駆け引きを仕掛け、その場をうまく切り抜けます。

困った状況での交渉フレーズ

Something Thank-You

Green Book (2018)
Viggo Mortensen in Green Book (2018)

Okay, look, we’re out of here tomorrow morning.

You’ll never see us again.

オーケー、俺たちはただの通りすがりだ。

There’s gotta be something we can do to work this out.

話をつけよう。

What if you let him go and I give you something thank-you.

釈放してくれたら礼はする。

◎英語メモ

thank-you  
二つ以上の単語で名詞を表す場合はわかりやすくするためにハイフン(-)で繋げる

どうにか窮地を切り抜けたドクとトニー。しかし、ドクはトニーに同性愛者であるという秘密を知られてしまったこととトニーが警察を買収したことに文句を言ったため、助けたのは俺だぞとトニーに言い返され二人は口論になってしまいます。

ホンネを言いあうことで気づくこと

Tell Me What Am I

Green Book (2018)
Mahershala Ali in Green Book (2018)

人種差別の濃い南部では警察に言いがかりをつけられかっとなってトニーが警官を殴ってしまう。何もしていないドクまでも刑務所に入れられてしまい散々な目に遭います。

ドクとトニーがおたがい腹の内を吐きだすシーンは映画のハイライトのひとつです。

ドクの人間的な魅力や才能を認めつつも、トニーは自分のほうがよっぽど黒人のことがわかっていると言ってしまう。

So, if I’m not black enough and if I’m not white enough and if I’m not man enough, then tell me what am I, Tony?  

黒人でもなく白人でもなく男でもないわたしは何なんだトニー。

寂しいときは先に手を打たなきゃ

To Make The First Move

Green Book (2018)
Linda Cardellini in Green Book (2018)

おたがいの本音を言いあった後は気持ちが落ちつき冷静になるふたり。

またトニーのおかげでドクは妻あてに書く手紙の書き方が上達していました。トニーはドクに手紙を手伝ってくれたことを感謝しつつ、ドクにもコンサートツアーが終わって家に帰ったら疎遠になっている兄に手紙を書いてやったらどうだと話します。

しかし、ドクは兄は自分の居場所を知っているし用があれば連絡してくるなどと強がりともとれるような事を言うのでトニーは言います。

You know, world’s full of lonely people afraid to make the first move.  

寂しいときは先に手を打たなきゃ。

差別、同性愛、孤独と苦しみに耐えてきたことに理解と深めたトニーはドクに心をしまい込んでいないで自分の気持ちをオープンにしろよと背中を押してくれるシーンです。今度はドクがトニーに学びを教えてくれたとても良い場面。

『グリーンブック』観るならU-Next

まとめ

『グリーンブック』では、セリフに学ぶ英語フレーズを紹介しました。根深くはびこる人種問題 LGTBの話などお互いが理解しあえないと前に進めないようなストーリーです。

同時に真面目でコミカルそしてロマンティックな英語表現が出てきて勉強になります。

『グリーンブック』はカップルがデートで観にいく映画としてもピッタリ。というのも、映画は差別や同性愛を背景にしていますが、そう感じさせないコミカルなやりとりは、映画を観終わったあとに語らえる楽しめる映画だからです。

性格の違う者同士が互いを理解しあうまでに至るところはカップルの間でも同じではないでしょうか。