歳を重ねて身についた経験や知識はそのままに、年齢は半分くらい若返れたら新しくチャレンジしてみたいことが沢山でてきそうですよね!
デジタル技術の進歩によって、映像の世界では若返りを可能?にしているようです。
今回は、映画『ジェミニマン』(2019年10月25日公開)について語る主演のウィルスミスや制作関係者のコメントに学ぶ英会話フレーズを紹介します。
© PARAMOUNT PICTURES
ジェミニマン ストーリー
史上最強とうたわれるスナイパーのヘンリー(ウィル・スミス)は政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃される。自分の動きをすべて把握し、神出鬼没な謎の襲撃者の正体は、秘密裏に作られた若い頃のヘンリーのクローンだった。その衝撃の事実を知ったヘンリーは、アメリカ国防情報局の捜査官ダニーの協力を得ながら、政府を巻き込む巨大な陰謀の渦中へと身を投じていく。主演のスミスは現在のヘンリーのほか、クローンである若いヘンリーも演じ、クローンのヘンリーは最新のデジタル技術によってスミスの外見を若返らせている。ダニー役はメアリー・エリザベス・ウィンスレット。
デジタル技術により若返るウィル・スミス
映画公開をまえに役どころや見どころを語るヘンリー役のウィル・スミス。
What is so special about Gemini Man is the set of like, you have two characters who played by one person across the generations.
『ジェミニマン』の特別なところとは、1人の人間が2つの世代をまたがって演じているところなんだ。
I played both 50-year-old Henry and 23-year-old junior, who’s sent to kill him.
僕が演じたのは50代の自分と今の僕を狙う23歳の自分という一人二役を演じたんだ。
デジタル技術の進歩によって可能になった映像
映画で一人二役を演じるというのは昔からある話ですが、テクノロジーの進歩による恩恵として、映画『ジェミニマン』を観ていると今までとは違ったとてもリアリティのある見た目の変化が感じられます。
アン・リー監督によると、今回の映画製作はずいぶん前から構想があったようです。しかし、実際に映像として作るための技術はまだ追いついていなかったようで、今回の公開に向けて進歩した技術にも触れています。
The concept is the man being chased by himself .
That’s a really compelling idea for a story.
若い頃の自分が狙ってくるというのがコンセプトにあるけれど、それはどことなく無理がある話といえる。
Thanks to technology, now it’s possible.
しかし、テクノロジーのおかげで、それも今や現実に作れるようになった。
◎英語解説:
“compelling” は”compel”「むりやり強いる」「ごりおす」という動詞を進行形に変えたものです。
例:
You are not compelling your music to the audience if you play the guitar so fast.
ギターでそんな速弾きしていたら、聴いている人たちに音楽が響かない。
※速弾きを押し付けても感動はないよ!というニュアンスです。
予告動画をみると「“自分に狙われる男”とは何とも魅力的なアイデアだ」と字幕がでています。
「魅力的な」という訳は“Thanks to technology, now it’s possible.”「テクノロジーのおかげで~」という文脈にぴったりな訳文になっています。つまり、「かつては無茶なアイデアだったけれど、現代では魅力的だ」という感じです。
長年の演技経験があればこそ演じるられる!
それにしても、映像に出てくる20代のウィル・スミスが本当に若々しく見えます。まるで20代のウィルがタイムスリップしてきたのでは?と思えるくらい違和感のない若さが描かれています。
しかし、評価されるべき価値は、映像やデジタル技術の凄さばかりではなく、ウィル自身の培ってきた経験なのかもしれません。
実際、映画の良さを語るうえでウィル自身も演技について語っています。
I couldn’t have played junior at 23-years -old but now I’m able to understand and capture both characters because of the amount of experience that I’ve had as an actor.
自分が23歳当時だったころには若い時の自分の役は演じられなかったと思うね。でも、それが出来るようになったのさ。というのも、長年俳優としてやってきた経験が積み重なってきたから50代、20代とどっちの世代も理解できるようになったからね。
This technology has sort of changed how movies are made and how movies are seen.
技術の進歩は、映画がどう作られて、どう観られるかを多少なりとも変えてしまったよ。
◎英語解説:
- the amount of ~の量
- experience 経験
映画館で観た感想
映画の内容はわりかし大味で政府の悪事を追っているうちに命を狙われるという王道のストーリー。違いがあるとしたら、その追手が他人ではなく自分自身。しかも、20以上も若い自分というところ。
51歳のウィルと23歳のウィルが本当に2人いるのではというくらい歳の差がわかりやすく描かれてました。声まで若返っているかんじでその拘りが凄い!
映画館で観ると映像と音響が迫力あり過ぎちゃって映画を楽しむよりも必死になって乗り物酔い起こさないようにしてる自分がいました -_-
特に23歳のウィルスミスが51歳のウィルスミスをバイクで追いかえるシーンは脳が映像にシンクロして自分がバイクを操っているような錯覚を起こしているみたいでした。リアリティがありすぎて正直まいった。
まとめ
「若さだけはおカネじゃ買えないねぇ。」とはよく聞くセリフですが、若さはとりもどせなくとも、長年培った経験があってこそ価値が出てくることもありますよね。
一方で、リアルティあり余る若いウィルの映像には若さと美容に対する憧れを感じるほど自然な感じで描かれてましたね。
映画とは関係ないけれど、次回なにかを映画館で観るときは席の位置をよく選んだ方が良いと痛感しましたね。席によって目で追う角度が変わるから丁度いいポジションを押さえられたら映画に集中できそう!