自分の心に聞く!『フィールド・オブ・ドリームス』名言に学ぶ英語

野球場 アドベンチャー、ファンタジー

なにか決めごとをするとき、いろんな意見を聞いて行動の方針を立てていきますよね。

けれど、最終的にどうしたいのかを決めるのは自分自身ですが、それをどうやって決めるのか?

それを教えてくれるのは自分の心に聞くことがいつだって正解ではないでしょうか。仮に外れたとしても、他人に聞いたことだけの答えよりもよっぽど近いところにいるはずです。

なにか大事なことをするときの決め手は自分の心だけが教えてくれる。そんな話が体験できる映画『フィールド』を通して名言から学べる英会話フレーズを紹介します。

Production Companies: Gordon Company
Distributor: Universal Pictures
出典:IMDb

『フィールド・オブ・ドリームス』あらすじ

映画『フィールド・オブ・ドリームス』あらすじとネタバレ感想
映画『フィールド・オブ・ドリームス』のあらすじとネタバレ感想。ストーリーを分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

引用:MIHOシネマ

『フィールド・オブ・ドリームス』名言に学ぶ英語

Field of Dreams (1989)
Kevin Costner in Field of Dreams (1989)

If You Build It

トウモロコシ畑で最初に聞いて以来、不思議な声は何度もレイに語りかけます。

If you build it, he will come. それを作れば、彼はやってくる。

何を作ったら誰がやってくるのか? レイには確かなことは何もわからなかったのですが、その声を聞いているうちにレイはトウモロコシ畑に野球場ができあがる景色をみます。

レイはひとつ閃きます。「何を」とは野球場を作ること。そして「彼」とはかつてメジャーリーグで活躍し八百長選手の汚名を着せられたまま50年近く前に生涯を終えたシューレス・ジョー・ジャクソン選手(リック・レイオッタ)のことだと思うのでした。

そこでレイは、野球場を作ってジョー・ジャクソンにまた野球をプレーしてもらおうと妻に話すのでした。

妻のアニー(エイミー・マディガン)をレイが頭がおかしくなったのかと思いますが、反面、もしレイが本気でそう思っているのなら行動(野球場を作る)すべきと背中を押してくれます。

Ease His Pain

Field of Dreams (1989)
Ray Liotta in Field of Dreams (1989)

周りがあきれる中、レイはトウモロコシ畑に野球場を作りあげます。案の定、経済的な苦境に追いやられる中、野球場には本当にジョー・ジャクソンが現れます。いま話している相手は幽霊なんだとレイなりに理解しつつもジョーと野球を楽しみ、八百長疑惑で散々だったジョーの身の上話を聞いたりします。

しばらくすると、レイは新たな声を聞くようになります。

それは

“Ease his pain.”「彼の痛みを取りのぞけ」

という声でした。

またしても、謎の声に困惑するレイですが、町の集会で テレンス・マン(ジェームズ・アール・ジョーンズ) という作家の書物について物議を聞いているうちに「彼」とはテレンスのことだと当たりをつけます。

ボストンにいたテレンスを探し出し、野球の試合に付き合ってほしいと頼み込んできたレイをテレンスはどこにでもいる頭のおかしい奴だと思い相手にしませんでした。最後にはレイが偽の銃を突きつけてテレンスを誘拐する形で野球の試合を観戦に行きます。

Go The Distance

Field of Dreams (1989)
Burt Lancaster in Field of Dreams (1989)

レイとテレンスは野球を観戦していると、またしても新たな声が聞こえスコアボードに元野球選手ムーンライト・グラハム(バート・ランカスター) の名前とミネソタ州チザムという場所が現れます。

Go the distance. 最後までやり通せ。

その事ををレイはテレンスに話しますが、テレンスは自分には何も起きていないと言います。

◎英語メモ

“the distance”とは”Ease his pain.”を意味しています。

そのまま訳すと「その距離」となりますが、問題を解決してあげなさいという解決までの道のりを “the distance”を使って言い表しています。

レイは自分の勘違いに失望しテレンスを送り届けてアイオワに帰ろうとしますが、実はテレンスも同じ体験をしたと改めて聞き、レイは自分の行動にはきっと意味があると確信します。

ふたりは1910年代の野球選手、当時を知る人々に話を聞きながらグラハムを探していました。残念ながらグラハムは1972年に他界したことを知りレイは落胆しますが、不思議なことにレイはグラハムと話すことに成功します。

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There’ll Be Other Days

Field of Dreams (1989)
Burt Lancaster and Kevin Costner in Field of Dreams (1989)

テレンスがプライベートな電話をしている間、席をはずそうと外に出たレイですが、外はなんと1972年になっていたのです。そしてふと見かけた老人に野球ファンたちから聞いていたグラハムの愛称で話しかけると本人だということがわかります。

感激したレイはグラハムは野球を引退したあとは医者をやっていたことやメジャーリーグに出場したときのことなどを聞くことができたのです。

レイはグラハムにメジャーでプレーしていたときの気持ちを聞いてみました。すると、返ってきた言葉はチャンスを逃してしまった自分への後悔の気持ちでした。

We don’t recognize the most significant moments in our lives when they happen. Back then I thought, “Well, there’ll be other days.” I didn’t realize that that was the only day. 

ひとは最も大きなチャンスがきているというのに、そのことに気がついてないものだよ。あの頃、「まぁ、また運が回ってくるさ。」と思っていたけれど、あの日こそが最大のチャンスだったことに気がついていなかったんだ。

そのとき、その瞬間を大事にしないといけない。おなじチャンスはそうそう回ってこないということをグラハムは後悔していたことをレイは知り、自分も父親と疎遠だったこと、酷いことを言って後悔していること、キャッチボールを拒んだことなど後悔していることに重ねてしまいます。

It Was You

Field of Dreams (1989)
Field of Dreams (1989)

レイはニヤニヤと笑いながら見つめるジョー・ジャクソンに何だと聞くとジョーはレイが最初に聞いた声のフレーズ

If you build it, he will come. それを作れば、彼はやってくる。

を言います。

レイはこの時あの声はあなたが言ったのかと問いますが、それは違っていました。ジョーの返事は

It was you. それは君だよ。

つまり、レイが最初に聞いた声は自分自身の心の声だというのです。

ジョーが右に合図するジェスチャーの先には野球具を外しているキャッチャーがいました。実はそのキャッチャーはレイの父親だったのです。

Is This Heaven?

Field of Dreams (1989)
Kevin Costner, Gaby Hoffmann, Amy Madigan, and Dwier Brown in Field of Dreams (1989)

レイは若いころに父親に会えたこと、今までの出来事にはつながりがあったこと、彼とは父親のことだったと合点がいきます。しかし、父と再会できたものの何と言っていいのかわからないレイでしたが、妻のアニーが孫を紹介しなきゃと言われ気持ちが落ち着きます。

その後、親子二人きりで話しながら父親から野球場を作ってくれてありがとう。

ここは天国か? “Is this heaven?” と父から聞かれたレイはここはアイオワだと答えます。

逆にレイは天国は本当にあるのかと聞くと、父からはあると言われ、そこはすべての夢が叶う場所だと言われます。そのときレイはここはアイオワだけれど、野球ができて父やかつての名選手たちと話ができるこの場所こそ確かに天国なのかもしれないと初めて理解するのでした。

You Wanna Have A Catch?

Field of Dreams (1989)
Kevin Costner in Field of Dreams (1989)

17歳の時、父親に酷いことを言って家を出てしまったまま葬式を迎えるまで親父と顔を合わせることがなかったレイは心の奥ではその事を後悔していました。

親父が好んでいた野球選手を八百長選手呼ばわりしたり、キャッチボールをしようと誘っても拒んだりと、本心は違っていたはずなのにとレイはその頃を思い出します。

フィールドに現れたのは何と自分が誕生する前の写真でしか見たことのない父親の姿でした。

Hey dad...you wanna have a catch? ねぇ、父さん…キャッチボールするかい?

◎英語メモ

① you wanna have a catch? は話し言葉で使われる省略語で本来は 次のようになります。

Do you want to have a catch?

② have a +動詞=~する 動詞、名詞の用途を持っている単語に冠詞 “a” を加えると「~する」になり、何かを誘うときによく使う英会話フレーズです。

例えば

If you’re interested in my video, please have a look. わたしのビデオに興味持ってくれたなら、どうぞ観てみてください。

Have a dinner with me tonight. 今夜、食事しようよ。

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さいごに

映画『フィールド・オブ・ドリームス』が公開された当初は、正直ストーリーも知らないのに鼻から退屈な映画だと決めつけていました。

加えて、レンタルして映画を観てもほぼ全編に出てくるコーン畑でのストーリー展開はやはりじれったさを感じていました。けれど、ストーリーを追うごとに心に響くセリフとシーンがいくつかあって、気がつくとその意味を確かめようとして何回もくり返し観ている自分がいたりします。

これは、映画のストーリーが自分にも語り掛けてきて、その声が自分の声に変っていったということなのでしょう。結局、退屈に思っていた映画は自分の中で素晴らしい名画になるということが経験になりました。


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英語をマスターするといっても手軽に手にはいるスキルではないし、それ相応の時間と費用はかかります。しかし、正しい学びかたを教わることで確かな成果が得られるのです。

もちろん、映画で「生きた英語」を身につけるうえでも強い味方になることでしょう。↓↓

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