映画「ダンケルク」で学ぶ 短いながらも重みのある英会話-Home

戦争 兵隊 ドラマ

状況の深刻さ

どこまでも続く重い緊張感

戦争映画は英会話フレーズの紹介には向いていないという話はホントですね。

しかし、映画「ダンケルク」には短いながらも使える英会話フレーズがあるのでご紹介します。

©ワーナー・ブラザース

映画「ダンケルク」あらすじ

ときは第2次大戦。敵国(ナチスドイツ)にフランスにある港町ダンケルクまで追い込まれてしまったイギリス・フランス軍。その数は40万人にも及ぶ。

海の先に見える本国イギリスに戻り体勢を立て直したいものの、兵士たちは陸海空とあらゆる場所からの攻撃を受けてゆく手を阻まれていた。

そんな矢先、首相になってまだ間もないチャーチルの発令したダイナモ作戦でダンケルクに足止めされている兵士たちを救うために軍、民間ともに団結してダンケルクに残された仲間の救出に向かう。

果たして40万人の兵士たちの運命はいかに。

映画は、戦争映画らしく戦闘機同士の戦いや敵機に向けて戦艦から応戦するシーンもありますが、少し違う角度から戦場の現場を味あわせてくれます。

全体的にはどこまでも広く続く海辺、目の前に現れる巨大な戦艦やダンケルクの街上空を飛ぶ一機の戦闘機など、大きな情景をどこか寂しく不気味な雰囲気で見せてくれるシーンが静かに展開されていく感じです。

セリフ自体も少なく、それよりも何度も直面する絶体絶命という重い緊張感を映像や音を通して疑似体験できたような気がします。

「やれやれ、ようやく助かった。」

そう思ったのも束の間、次から次へと危機が迫ってくる

Dunkirk – All Stuka Bombing Scenes

どこまで行っても安心できないこの状況…戦争ではなくとも現代社会でも同じようなことは起きているのではないでしょうか。

映画「ダンケルク」で学ぶ 短いながらも重みのある英会話フレーズ

フレーズ①

Dunkirk (IMAX) – Where's the bloody air force?!

Grenadiers, mate.

おい、この列は精鋭部隊だけだぜ。

登場人物のひとり、イギリス軍二等兵トミーは敵の襲撃で唯一生き残ったが、辿り着いた海辺には救助を待つ兵隊の長い列だった。とりあえず列に並んだものの、その列にいた最後尾の兵から冷たく突き放されしぶしぶと列を去るトミー。

英会話のポイントとしては、イギリスでは同い年くらいの仲間と話すときに

“mate”(仲間、兄弟)

を後につけることがあります。

例文:

You have to clean up your room today because it’s so messed up.

今日は部屋を掃除しろよ。汚すぎる。

OK, mate.

オーケー、兄弟。

アメリカ英語で似たような表現を探すと

OK, man.

OK, brother.

といった感じで言うことが多いですね。

フレーズ②

Where the bloody air force?

空軍はなにやってるんだ。

敵国の圧倒的な強さに追い込まれ、只々救助を待つだけの状況で更に急降下爆撃機による空からの攻撃を受け救援に来た船も沈められてしまったシーン。

守ってくれるはずの見方はどこにもいないじゃないか!と焦りと苛立ちが表れています。

ここでのbloodyは、この台詞のように何かを強調したいとき、イギリス英語によく登場します。アメリカでも俗語としてf○○king~同様、ムカついた気持ちややけくそ気味にうっぷんを晴らしたいときはイギリスだと大体このbloody~となります。

例文:

How do I fix the air-conditioner?

この冷房どうやって温度調整するの。

I feel bloody cold.

寒いのですが。

フレーズ③

ダンケルクからの脱出に行き詰まりを感じながらも海上の奥に何かを発見した海軍将校

Dunkirk rescue civilian boats arrive to dunkirk beach evacuation

陸軍将校:

What do you see? 何が見えますか。

海軍将校:  Home. (双眼鏡を見ながら)祖国だ。

ここでの“Home”とは、イギリス本国のことで、救援のボートが来てくれたことに興奮気味に喜びを表しています。

ダンケルク・スピリット

敵が迫るなか逃げ場を失い心細いときに大群の味方が来てくれたというのは本当に嬉しく勇気づけられたに違いありません。 

因みに、当時のイギリス政府は足止めになった40万人もの兵士のうち救出できたとしても3万人ほどと予想していました。しかし、政府の呼びかけで一致団結した民間人の協力もあり30万人以上の兵を救うことができたそうです。

以来、イギリスでは何か苦境に陥った時に皆で団結して困難から抜け出すことを

Dunkirk Spirit ダンケルク・スピリット

と呼ぶそうです。

いろいろなサイズやタイプのボートを見ていると頼もしさで一杯になり思わず胸が熱くなります。なお、このシーンでは洪水のように流れてくる音の重なりが感動や喜びを更に高めています・・・その雄大さが堪能できるので出来ればヘッドフォンをつけるなど大音量で聞いてみてください。

まとめ

戦争映画としては、映画のストーリーそのものよりも映像や音響的な要素でまるで戦場にいるような気にさせてくれるものでした。

“mate”や“bloody”というイギリスでは普遍的な表現がありますので、リスニングやスピーキングで役立つと思います。くり返し観ることで情景ごと英会話フレーズのが定着すれば最高です。

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