中高年のハートを鷲づかみ?『カンパニー・メン』映画に学ぶ英会話

ドラマ

順風満帆な人生を歩いてきても、それまで当たり前にあったものがある日突然消えてしまうという事はいつの時代でも現実に起こりえますよね。

今回紹介する映画『カンパニー・メン』では、リーマンショック後にリストラされたエリートサラリーマンたちの葛藤やそのあとに見せる再起ぶりがよく描かれています。

映画に出てくるセリフたちは一見ただの短い英文でしかありませんが、困ったときを乗り越えさせてくれる魔法のような威力をもっています。

タイトロープを渡ろうとするかつての企業戦士たち

(c) The Weinstein Company

カンパニー・メン あらすじ

2008年のリーマンショックによってどっと押し寄せてきた不況の嵐は強力で、一部のホワイトカラーたちは不況の影響で次々と会社を解雇されてしまう。

彼らは巻き返しを図ろうと再起をめざすが、名誉やプライドが邪魔をしてなかなか達成できない。解雇された面々は再起をかけてどう自分に向き合っていくのだろうか?

ピックアップ・フレーズ

Another Asshole With A Resume

ボストンに本社を置くGTXは様々な事業を束ねる総合企業。そこで働くボビー(ベン・アフレック)は、高度な知識、行動力、実績を買われて十数年もの間GTX造船部門の販売部長として活躍していました。

輝かしいエグゼクティブとして活力に満ちた日々を送っていたのに、突如として起きた不況の嵐に守ってくれるはずの会社からは突然の解雇通知をされてしまいます。

会社からは一定期間のサポートが受けながらも、生活レベルを下げるという現実に長年エリートサラリーマンとして人生を歩んできたボビーには自分の今の生活を落として暮らしていくなどプライドが許しませんでした。

ボビーは日課になっていた早朝ゴルフでクラブから会費滞納を指摘されクラブから追い出されてしまいます。

激怒したボビーは妻のマギーになぜ会費を払ってないんだと詰め寄ります。

I have to look successful. I can’t just be another asshole with a resume. 

(失業しても)そう見えないようにしていないとみっともないだろ!

しかし、ボビーの家計に余裕はなく、滞納しているものはたくさんあると言い返します。この時マギーは既にパートをしながら生活のやり繰りをしていたので、再就職もままならないままゴルフに興じているボビーを叱責します。

You are just another asshole with a resume!

アンタはただのみっともないアホじゃないの。

◎英語メモ:

another 他の、新たな

asshole  本来の意味は「おしりの穴」だが、ここでは「アホ」「やっかいもの」といったスラングとして使われている

with a resume 履歴書を持った

履歴書をもった他のやっかいもの、つまり、「どこにでもいるような厄介者」として捉えられます。

名誉やプライドにこだわるほどにボビーの生活は困窮していき、再就職が決まらない中で豪邸、高価なスポーツカー、ゴルフ場の会員権など手放さざるを得ないという現実を受け入れるほかありませんでした。

長年尽くしてきた会社から解雇され再就職も決まらず家族を養うことも出来ないと悔しさと情けなさでいっぱいのボビー。

妻のマギーは「あなたには子供がいるし、両親もいる、それにわたしがいるじゃない。」と、落ち込む夫ボビーを励ますのでした。

家族の支え

(c) The Weinstein Company

It All Comes Out In The End

マギーの兄、すなわちボビーの義理兄であるジャックも愛想のない見るからに職人気質な大工でボビーとは相性がいま一つながら、実は再就職ままならないボビーに仕事を与えようと利益の出ないような仕事も引き受けてボビーを応援していたのです。

大工の義理兄ジャック

(c) The Weinstein Company

ジャックは腕一本で生計を立ててきた大工。仕事によっては安い報酬もあったのでしょうが、自分の職業に誇りを持って着実に働いています。いい時もあれば悪い時もあることをよく理解しています。

Sometimes I’m up, sometimes I’m down. It all comes out in the end.

良いともあれば悪い時もあるもんさ。結果が出るのは最後だ。

◎英語メモ:

” come out “ 出てくる

” in the end “ 最後に

Out Of Fashion

就労支援センターといっても、再就職先を決めるところではありません。

長年会社に貢献したにもかかわらず、突然解雇され落ち込むボビーほか解雇者たちに会社に雇われた就労センターのアドバイザーが叱咤激励します。

Times have changed. Loyalty’s out of fashion. Your company isn’t looking out for you, it’s every man for himself. 

時代は変わったんですみなさん。(会社への)忠誠心などは今や時代遅れといえます。会社はあなた方の面倒など見ません、みなさん其々がのりこえてくださいね。

◎英語メモ:

” out of fashion ” 廃れた、流行遅れ

煮詰まったときに効く英会話フレーズ!

Faith, Courage, Enthusiasm

就労支援センターでは、失業者を鼓舞しようと心構えやおまじないのようなフレーズを復唱します。

ボビーはそんな宗教染みたものに付き合ってられるか!といった態度でしたが、嫌々でもそのフレーズを覚えさせられます。しかし、ストーリーを追うごとに、このフレーズがのちのち威力を発揮するのがわかります。

I will win. Why? Because I have faith, courage, enthusiasm. 

わたしは勝つぞ。なぜかって? なぜならわたしには信念と勇気、熱意があるからだ。

ボビーは家族に支えられながらジャックの下で懸命に働くうちに、今までと違う何かを感じ始めます。

それは、いままで誇りに感じていた巨大企業GTXとは違うもので、派手さはなくとも仲間や家族を大切にしながら人生の生きがいを見つけていくといったものでした。

まとめ

かつて家族的だった会社が豹変してしまう…富だけを追い求めるブラック企業になってしまったなど最近の会社運営は冷たい評判が目立ちますよね。

けれど、会社や経営者側にも理屈があって、リストラしてあげたからこそ新たな人生が歩めるんじゃないかという声も聞こえてきそうです。

正解がどれかは、その後の生き方にかかっていると言えますよね。ともあれ、煮詰まったときに覚えておくとよいフレーズだけでも覚えておくと役に立ちます!

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