アフリカなまりの英語も聞ける!『ブラックパンサー』映画に学ぶ英語

アクション

英語(リスニング)の勉強をしているとアメリカやイギリス英語が基本になっています。このふたつの英語がマスターできれば大体どこに行っても英語が聞きとれる言われています。

いっぽうで、アメリカやイギリス以外の国でも英語を公用語にしている国はたくさんあり、そこで話される英語は独特のアクセント(なまり)があります。

今回は、同じ英語でもアメリカ風とアフリカ風のアクセントが聞ける一粒で二度美味しい映画『ブラックパンサー』を紹介します。

ブラックパンサー ポスター

(c) Walt Disney Studios Motion Pictures

『ブラックパンサー』プロット

Marvel Studios' Black Panther – Official Trailer

アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ティ・チャラが、漆黒のスーツと鋭い爪を武器に戦うブラックパンサーとして活躍する。絶大なパワーを秘めた鉱石「ヴィブラニウム」が産出するアフリカの国ワカンダは、その恩恵にあずかり目覚しい発展を遂げてきたが、ヴィブラニウムが悪用されることを防ぐため、代々の国王の下で世界各国にスパイを放ち、秘密を守り通してきた。父の死去に伴い、新たな王として即位したティ・チャラは、ワカンダの秘密を狙う元秘密工作員の男エリック・キルモンガーが、武器商人のユリシーズ・クロウと組んで暗躍していることを知り、国を守るために動き始めるが……。(引用: 映画.com)

主人公ティ・チャラ国王が話すアフリカなまりの英語

How Chadwick Boseman Created His Black Panther Accent

ティ・チャラ国王を演じたチャドウィック・ボーズメンはれっきとしたアメリカの俳優でバラエティー番組でのトークを聞いてもアフリカなまりの英語ではないですね。

そんなチャドですが、映画での役割をはたすうえでアフリカなまりの英語をどうやって身につけたのでしょう。

チャド曰く、コメディアンでバラエティ番組のホスト、ジミー・キンメルにアフリカなまりの英語を身につけた過程はコメディアンが小さなクラブから大きな劇場へとステップアップしていくことと似ていると説明しています。

では、番組のホストの質問に答えるチャドのコメントを聞いてみましょう。

I did an independent film called “A Message From The King” and I played a South African who’s coming to LA sort of like a-fish-out-of-story. (『ブラックパンサー』に出るまえに)『キングからのメッセージ』というインディペンデントの映画に出演したんだ。そこでの僕は何ていうかどこからともなくLAにきて彷徨う南アフリカ人の役だったんだ。

So I used that as my small comedy club performance. And I have to find my dialect coach to sort of find my base for an authentic African dialect. コメディアンが大舞台に立つまえに小さなクラブで肩慣らしするみたいな感じっていうのかな。そこで何ていうか一般的によく話されるアフリカなまりの英語の基本を身につける必要があったわけなんだ。

So I had a Cosa accent in that and sort of just built off of that with that dialogue…   (南アフリカの公用語のひとつである)コサ語をもとにした英語の発音を身につけたことで、そこから映画に出てくるワカンダ特有のアフリカなまりの英語に発展させたという感じです。

◎英語メモ

sort of~ ものごとを説明するときに、ひとつの事から次の事へと行く間につなぎとして便利なフレーズです。「なんていうかな~その~」というニュアンスが一番近いです。

Black Panther At UN

英語が母国語のチャドがアフリカなまりの独特な英語を使いこなしているシーンは全編にわたって聞くことができます。

なかでも、ワカンダ国王として国連においてスピーチをするシーンが印象的です。独特なアフリカなまりの英語だけでなくスピーチとしても一国を代表する王様としての名言にもなっています。

Wakanda will no longer watch from the shadows. We can not. We must not.

ワカンダ王国は遠くから傍観するようなことはしない。そのようなことは出来ないし、すべきではない。

We will work to be an example of how we, as brothers and sisters on this earth, should treat each other.  

我々は、この地球上の兄弟そして姉妹としてたがいを大切に思いあうか、その模範になるように努めよう。

Now, more than ever, the illusions of division threaten our very existence. We all know the truth, more connects us than separates us.

いま、これまで感じたことがないほど私たち人類の存在を脅かしているのは、お互いの存在を認めあわないことです。しかし、真実はわかっているはずです。わたしたちは互いを遠ざけることよりも身近に感じあえることのほうが沢山あるのです。

But in times of crisis the wise build bridges, while the foolish build barriers. We must find a way to look after one another, as if we were one single tribe.

危機が迫ってくると、おろか者は壁をつくるが心あるものは橋をつくる。我々は、ひとつの仲間であるがごとくお互いに気をつかいあうものであるための道を見つけなければなりません。

悪役キルモンガーの使うアメリカンな英語

こちらは劇中で悪役として登場するキルモンガーのセリフです。

ブラックパンサーの宿敵であるキルモンガーは生い立ちがアメリカだったこともあり、役を演じているマイケル・B・ジョーダンはアメリカの黒人らしいラッパー風ともいえるようなスピード感のある英語を話します。

ここではそんなキルモンガーの切なげなセリフを聞いてみましょう。

Killmonger Death Scene – Black Panther (2018) Movie Clip 4K

ティ・チャラ国王

Maybe we can still heal you. まだ治療することはできるぞ。

キルモンガー

Why, so you can just lock me up?  治療だって?そうすれば投獄できるからか?

No. Just bury me in the ocean with my ancestors that jumped from the ships, because they knew death was better than bondage. 

いやだね。先祖がそうしたように海に沈めてくれよ。奴隷になるくらいなら死んだほうがましだって彼らもわかっていたんだ。

キルモンガーはかつて黒人たちが奴隷として白人たちからひどい仕打ちを受けてきたこと、そして映画では同じ黒人同士でもワカンダ王国の豊かな暮らしとキルモンガーが育ったアメリカの貧しい地区での暮らしの差が悪役であるキルモンガーを生み出したということを描いています。

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マンデラ政権が誕生したばかりの南アフリカで人種間の垣根を超えるためにとても大きな役割を果たしたワールドカップでの優勝。マンデラ大統領役のモーガン・フリーマンや南アフリカのチームリーダ、ピナール役のマット・デイモンがなんとも流暢なアフリカなまりの英語を使いこなしています。

白人の使うKing’s English と黒人の使う Jive Englishというふたつの英語についてふれることができる映画『ブラック・クランズマン』

まとめ

『ブラックパンサー』を通して のアフリカなまりの英語、 のラッパー風でリズム感のあるアメリカ英語…それぞれがもっているアクセントを紹介しました。

ひとくちに英語といってもさまざまな言い方やアクセントがありますね。

主人公のティ・チャラ国王役のチャドウィック・ボーズマンはアフリカを舞台にしたこの映画でアフリカなまりの英語をしゃべるにあたってかなり練習したそうです。

当初はイギリス英語を使うべきではという話もあったようですが、映画での主人公はアフリカなまりの英語を使うべきだと主張したようです。結果的にはその選択が映画の成功のひとつになりましたね。

アクセントは人によってさまざまなものがあるので、英語(リスニング)の上達にはセンテンスそのものを学んでから何度もくり返し聞きかえす。そうすることで言葉の響きとセンテンスを結びつけていくことでリスニングを高めていきます。

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