アクセントの違いが面白い!実話を映画化した『ブラッククランズマン』に学ぶ英語

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英単語を覚えるとき、単語の意味や例文など使い方を学ぶことでリーディングやライティングスキルの基本が身についてきます。

でも、発音はどうやって身につける? これはリスニングで繰り返し聞いてスピーキング(発音していく)することで磨いていくのが一番の方法です。

今回は、『ブラック・クランズマン』という 映画を通して英語を発音するうえで強調するアクセントのポイントを白人の使う言い回し、黒人特有の言い回しを解説しているシーンがあるので紹介します。

ブラック・クランズマン ポスター

Production Companies
Focus Features
Legendary Entertainment (as Legendary Pictures)
PARCO
出典:IMDb

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映画『ブラック・クランズマン』あらすじ

映画『ブラック・クランズマン』本予告編

映画は実話が元になっていて、1978年コロラド州コロラド・スプリングにある警察署で初の黒人警察官がKKK:クー・クラックス・クラン(白人至上主義団体)への潜入捜査を成功させるというストーリー。

映画の設定は1970年代初頭、コロラドスプリング警察署で初の黒人警官が誕生した。

彼の名はロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)警官という職業に憧れていたロンは晴れて警官に採用されたが、最初は署にある資料の出し入ればかりで退屈な業務をこなしていた。

上司に願い入れていたこともあり、黒人の人権向上を掲げる元ブラックパンサー党のリーダーが登場する集会に参加して問題がないかどうかの捜査を命じられる。

首尾よく業務をこなしたロンは署の情報部に異動になった。

新たな部署で新聞を読んでいたロンはある新聞広告を目にする。それは クー・クラックス・クラン(白人至上主義団体) 『K.K.K』コロラド支部の仲間を募集するものだった。

白人風の話し方ができるロンは広告にある連絡先に電話し、黒人なのに「俺は黒人が大嫌い」と電話先の支部長に話したところいたく気に入られ驚きの潜入捜査へのきっかけをつかむ。

しかし、黒人であるロンはクランのメンバーに直接は会えない。そこで仲間のユダヤ人警察官フィリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)にロンに成りすましてもらい電話越しの黒人ロンとクランのミーティングに出る白人ロンという二人で一人の捜査官ロン・ストールワースが誕生する。

かくしてKKKの活動を監視する捜査が始まり、ふたりのロンは恐るべき計画を知ることに…。

ブラック・クランズマン 黒人警官による潜入捜査

コロラド州コロラド・スプリングでは新人警官募集の旗を見つめる黒人青年ロン・ストールワースがいた。

求人募集の旗の下のほうには次のように書いてあった。

“Minorities encouraged to apply” 少数派も歓迎!

かねてから警官になることに憧れていたロンは面接を受ける。見事採用となったロンだが、面接官から言われたことはアメリカに根付く人種問題についてであった。

There’s never been a black cop in this city. Now, if we make you an officer, you will, in effect, be the Jackie Robinson of the Colorado Springs Police Force.

この町では今まで黒人の警官がいなかった。だから警官になるってことは君はコロラド・スプリング警察署のジャッキー・ロビンソン(※)になるってことだ。

And if you know anything about Jackie Robinson, you know he had to take a lot of, uh, uh, guff from his fellow teammates, the fans, other teams and the press.

もし君がジャッキー・ロビンソンのことを知ってるなら君が君の仲間やファン、他の球団やマスコミからいやってほど嫌がらせを受けることになるぞ。

  • ジャック・ルーズベルト・ロビンソンは、アメリカ合衆国ジョージア州カイロ出身のプロ野球選手。 1890年頃以降、有色人種排除の方針が確立されていたMLBで、アフリカ系アメリカ人選手としてデビューし活躍。様々なタイトルと賞を獲得し、輝かしい功績を残したことで有色人種のメジャーリーグ参加の道を開いた。(引用:Wikipedia)

◎英語メモ

guff  くだらない話、くだらない事

ブラック・クランズマン セリフで学ぶ英語のアクセント

King’s English & Jive English 白人英語と黒人英語

コロラド・スプリング警察署の情報部配属になったロンは新聞に載っていたKKKコロラド支部の責任者に気に入られたロンは潜入捜査のきっかけを掴みます。

しかし、黒人のロンは現場には行けない…。ボスである署長に相談したところ、話し方の違う白人の捜査官をまわしたら話し方でバレてしまうと取り合ってくれません。

そこでロンの出した答えは、しゃべり方を工夫して黒人と白人のロン・ストールワースを作りだせばよいと署長に進言します。

Some of us can speak King’s English. Others speak Jive.  何人かは純正の英語(白人英語)が話せますが他の奴は黒人英語しかできません。

Ron Stallworth here happens to be fluent in both. わたしことロン・ストールワースは両方の言葉が流暢に話せます。

◎英語メモ 

King’s English  イギリス英語(現在は英国国王が女性なことからQueen’s Englishというのが正式な呼び名)

Jive アフリカ系アメリカ人が使う英語で文法や発音の仕方が微妙に適当だったりする英語を指している。つまり「なまりの強い英語」を表しています。

ロンは自分は黒人風にも白人風にも英語を話すことができるから、電話で話している限りでは話すときのアクセントで相手に自分が黒人であることがバレないと署長に主張します。

KKKにうまく入り込んだ二人のロン・ストールワースは団体が何か過激なことを企んでいないか捜査を続けていく。

電話口でやりとりをする黒人警官ロン本人はKKKの最高幹部デイビッド・デュークともコンタクトをとり、いよいよ成りすまし役のユダヤ人警官ロンをKKKコロラド支部への勧誘を取り付けます。

“Are”をめぐる発音“アー”と“アーラ” アクセントの違い

BlacKkKlansman – Second Conversation (4K UHD)

黒人警官ロンとKKK最高幹部デイビッド・デュークとの電話トーク@0:10-1:20

ロン:Aren’t you ever concerned of some smart-aleck nigger calling you, pretending to be white? オレが白人のフリをしたニガーだと思いません?

デイビッド:No, I can always tell when I’m talking to a Negro. ないね。ニグロは話せばわかる。

ロン:How so? というと?

デイビッド:Take you, for example, Ron.  例えば君だよ、ロン。

ロン:Me? 俺?

ここはロンがデイビッドに黒人だとバレたのではと一瞬ヒヤッとするシーンですね。

デイビッド:Yeah, I mean, I can tell that you’re a pure Aryan white man from the way you pronounce certain words.  ああ、特定の言葉の発音で君は純粋なアーリア人だとわかる。

ロン:Can you give me any examples? 具体的にはどんな感じですか?

デイビッド:Yeah, take the word “ARE.” Pure Aryan like you or I would pronounce it correctly. “ARE.”

Negro pronounces it “are-ra.” Did you ever notice that?

It’s like, “Are-ra you gonna fry up that crispy fried chicken, soul brother?” You know? 

そうだな、例えば”アー・ユー”の“アー”だ。君や私は“アー”を正しく発音する。

ニグロの発音は“アーラ”という感じだ。わかるかね”アーラ”だ。これでチキン好きのソウルブラザーを懲らしめられる。

ロン:Wow. You are so white. Thank you for teaching me this lesson.

If you had not brought it to my attention, I wouldn’t have noticed the difference between how we talk and how Negroes talk. ワオッ。白人の中の白人だ。レッスンに感謝します。ニグロとの話し方の違いがよくわかりました。

デイビッド:Good, good. 結構。

人種問題というシリアスなテーマを扱いつつもコミカルな雰囲気がでているシーンです。

 

この映画はアカデミー賞脚色賞を受賞したくらいですから実話と言ってもだいぶ脚色されているかもしれません。

 

とはいえ、白人と黒人の話し方、英単語を発音する際のアクセントの仕方が学べる興味深いシーンです。

◎英語メモ

smart-aleck  こざかしい奴

KKK最高幹部のデイビッドのお墨付きをもらい、いよいよコロラド支部の責任者としてKKKイニシエイションに出席することになったユダヤ人警官のロン・ストールワース。

しかし、ここでひとつ困ったことが起きますコロラドにくるデイビッドに脅迫状が届き黒人警官のロン・ストールワースが警備担当を言い渡されます。

ロンの仲間や上司もそれでは危険すぎるし捜査そのものが台無しになってしまうと訴えますが署長はそれに対して嫌味っぽくこういいます。

Correct me if I’m wrong. But didn’t you boast to me that you were fluent in both English and Jive? Do you remember that?

間違っていたら何だが。お前は純正英語と黒人英語が話せるんじゃなかったっけ? 忘れたか?

◎英語メモ

boast   自慢する

まとめ

『ブラック・クランズマン』: 映画を通して英語を発音するうえで強調するアクセントのポイントを白人の使う英語のアクセント、黒人特有のアクセントを話題にしているシーンやセリフを紹介しました。

同じ英語でも話す人によってアクセントが違うところが面白いところです。

『ブラック・クランズマン』はアメリカ社会に根付く人種問題がテーマになっています。現代でも「黒人の命は大切だ」と掲げる”Black Lives Matter”に近いストーリーです。

日本人からみたらあまり実感のないことも映画を観ることでグッと近くに感じられる…そんな映画です。

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